ミライシード活用支援課
グループリーダー
カスタマーサクセス
岡部 優
ミライシードの活用促進を通して、学校教育のDX化を実現することをミッションとし、全国の先生方との協働を通して、ICTを活用した新しい学びのあり方を追求している。

熱意ある先生たちとともに、
教育課題を一緒に解決していきたい。

新卒でベネッセに入社し、最初は「進研ゼミ小学講座」のDM営業を担当していました。家庭教育にかかわるマスマーケティングの仕事にやりがいを感じていましたが、目の前にいるリアルな顧客と相対するなかで気持ちに変化がありました。もっと肌感覚のある課題に向き合う仕事がしたい。誰にでも開かれた機会である公教育に携わりたい。そんな思いから、社内公募で小中学校事業部に異動希望を出しました。

公教育の領域で改めて感じたことは、小中学生期は将来の可能性を見出すための不可逆な投資の時間だということ。さらに、その公教育を担う先生の多忙さや地域間の教育格差についても、強く思い知らされました。同時に、熱意ある多くの先生たちに接するにつれ、日本の公教育のすばらしさも実感する日々でもありました。ミライシードというデジタルの力と、先生たちがもつ高い指導力と教育への熱意を融合させ、学校や地域の教育課題を一緒に解決していきたい。そんなことを考えながら、日々仕事に邁進しています。

デジタルを使いこなせば、
空間と時間の制約を超えられる。

先生ひとりに対して児童・生徒は35名前後。多様化の時代と言いつつも、それぞれの個別性を重視するには、とても難しい環境です。その点、デジタルツールのメリットは明白。一人ひとりの考えの違いを画面に一覧表示できるから、それぞれの考えに向き合ったり、多様な考え方に触れたりすることができます。ほかにもこんな実例があります。身体的な感覚であるがゆえに言葉だけで教えづらい体育の跳び箱の授業。練習前後の動画や写真を比較して成長変化を見える化したり、他の学校や別の地域とオンラインでつないで交流したりと、時間と空間の制約を超えられるメリットも挙げられます。

ただ単に、黒板とチョークをデジタルツールに置き換えるのではなく、ICTを活用することで、子どもたち全員の考えがわかったり、主体的で協働的な学びが実現できると手ごたえを感じています。そうした授業の事例を、効果のエビデンスとともに発信するのも仕事のひとつです。効果の定義や調査・測定方法などの難しさもありますが、デジタルだからこそ科学的に効果実証し、新しい学びの確立と展開につなげたいと考えています。

答えがないから面白い。
事業性と公共性のバランスを追求したい。

全国の先生たちとミライシードを活用してどのような授業が実現できるかを議論したり、全国各地のICTサポータから実践事例を収集して「ミライシードファンサイト」などのオウンドメディアを通じて全国の学校に情報を届けたりするなかで、学校教育の奥深さと私たちが果たす責任の大きさを痛感します。

ミライシードを発展させることによって、公教育もアップデートしたい。そんなことを願って、常に事業性と公共性のバランスを考えています。戦後最大の教育改革と言われ、学校は今大きく変わりつつあります。子どもたちや先生との対話を通じて、私たちも日々変化していかなければならないと考えています。