導入事例

香川県善通寺市吉原小学校 宮本尚幸先生
家庭学習への取り組みを
データから読み取ることができ、
個別最適なフォローが実現
取材
香川県善通寺市吉原小学校 | 宮本尚幸先生
使用製品
ドリルパーク
学年
全学年

香川県の中讃エリアに位置する、善通寺市立吉原小学校。デジタルドリルを積極的に活用しています。今回は4年生担任の宮本先生に、授業での効果的な活用方法や家庭学習での取り組み、そして導入による変化についてお話を伺いました。

導入成果
授業の前後に組み込んで効果的に活用

宮本先生
ドリルパークを使った学習は、今年度で3年目です。導入した当初は朝に「ドリルの時間」を設け、授業とは別に取り組んでいたのですが、現在は授業の最初と最後などに授業を補完するような形で活用しています。
私が担任する4年生では、漢字の書き取りと計算で特によく使いますし、理科や社会は単元終わりにまとめて解くことで、テスト前の対策に使っています。



今日は、昨日習った漢字をドリルパークで4分間おさらいすることから始めました。「いっぱい解きたい」「正解してポイントをもらいたい」など、それぞれのモチベーションで集中して取り組めています。その後授業では「修飾語」の学習を進め、教科書の問題が終わった子からドリルパークに配信した修飾語の問題を解くようにしました。

【現在の活用パターン】
・授業開始時の復習 :前日習った漢字や計算を振り返り
・授業終了前の定着確認 :教科書が終わった後の追加練習として
・家庭学習での宿題 :課題配信機能を活用した持ち帰り学習

つまずいている子も意欲的に取り組める

授業中にドリルパークを開く時は、全員で同じ問題に取り組む「共通モード」を使っています。理解が早い子はどんどん解き進めていけますし、間違ってもその場ですぐ答えが表示されるので、「あ、授業でもこんな感じだった」と確認して解き直しができます。
子どもたち自身がゴールを認識できるので、あきらめずに最後まで取り組めるのがメリットだと思います。
また、教員の端末にはクラス全員の学習進捗がリアルタイムで届くので、つまずいている子の机間指導も容易です。プリントを回収・採点して学習状況を把握する従来の指導スタイルでは、子どもの「つまずき」をその授業中にフォローすることが難しいのですが、その点はドリルパークで大きく変わりました。

教員の授業活用も「当たり前」になってきた

最初は先生によって使い方に差があった部分もありましたが、校内研修やお互いの情報交換を積み重ねることで、デジタル教材に関する教員間の活用格差はほぼないと思います。
また、ドリルパークを活用することによって、採点業務の軽減と個別最適な指導の両方が実現。また、子どもたちは教員よりもいち早くドリルパークの学習スタイルに慣れました。ただし、デジタルに完全に依存するのではなく、従来のプリントや音読などの学習とバランスよく組み合わせることも大切だと思っています。

家庭学習の取り組み方も可視化されるように

ドリルパークは家庭学習でも活用しています。水曜日と金曜日の週2日は、タブレットを家庭に持ち帰ってもらい、課題を配信しています。生徒が15時30分に下校する日は、その時間に課題が届くよう自動配信を設定し、提出期限は22時として、夜遅くまでタブレットを使用することを防いでいます。
子どもたちが家庭でどのように学習しているのか、教員側で確認できるのは、デジタルならではのメリットですね。課題をやってこない子や、適当に画面をタッチする子もいるので、個別の取り組み結果はしっかり見ます。回数が多い子はちょっとつまずいているのかなとか、夜遅い時間に解いている子には、なんでそんな時間に起きていたの?とか、データから学習状況が見えてくる部分はあります。今はコメント機能をあまり活用していないのですが、やる気を高めるきっかけにできるなら良いと思います。

今後の展望・期待
さらなる個別最適化の実現へ

現在は課題の一斉配信が中心ですが、将来的には生徒が自分で苦手教科や単元を選んで学習を進める「自律的・自主的な学び」に発展していってほしいと思います。夏休みなどの長期休みに、「家庭学習に1日何分間取り組もう」といった目標を立て、AI機能を使った個別最適化された学習を取り入れることも検討したいですね。
また、来年度から善通寺市が導入を予定しているテストパークは、ドリルパークと連携して学習データをより活用できると聞いたので、こちらも期待しています。

※ページの内容は2025年9月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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