導入事例

大阪府富田林市立喜志中学校 松下博武先生、板倉美枝先生
理解力を深め 、
継続的な学習習慣を
定着させる国語・社会科での
効果的な実践
取材
大阪府富田林市立喜志中学校
使用製品
ドリルパーク
学年
全学年

2023年6月から富田林市の小中学校ではミライシードが導入され、喜志中学校においては家庭学習の課題を中心にドリルパークを活用している。今回は3年で社会科担当の松下博武先生と、2年で国語科担当の板倉美枝先生に、各教科の具体的な活用方法とその効果についてお伺いした。

導入背景・目的
家庭学習の充実をめざし、学びの選択肢を増やす

松下先生
昨年度から富田林市の小中学校でミライシードが採用され、ドリルパークを中心に活用を進めています。ミライシード導入前までは異なるデジタルドリルソフトを活用していたのですが、ドリルパークは感覚的に使用でき操作方法も分かりやすく、子どもたちはもちろん、教員も比較的すぐに切り替えることができ、活用することができました。

喜志中学校の周辺には学習塾が多いため、約半数の子は帰宅後に塾で学習する習慣が定着していますが、一方で学習塾に通っていない生徒との学力時間の差が二極化している側面も感じます。そのため、ICT教育導入前から本校では各教科の宿題とは別に、曜日ごとに国社数理英の家庭学習課題を設定し、全校で自主学習の定着を図ってきました。これまでは、担当教員がプリントを準備していましたが、今ではドリルパークで配信する形式に変更しています。時間設定をして予約ができるので、一つの学期分すべての課題を事前に予約しています。紙のプリントでは、あらゆる資料から課題を作成するのに時間がかかり、負担となっていましたが、大幅に作業時間が削減できるようになりました。

板倉先生

私もドリルパークの活用は家庭学習が中心ですね。学年ごとに1年間に使う学習費等を4月当初に計画するのですが、宿題のためにワークを購入すると費用が嵩んでしまい、他の教材費に費用を割くことができなくなります。これまではご家庭へ費用面の負担をかけないために、1枚20問の漢字課題を手書きで作成していましたが、自作課題の場合だとどうしてもミスをしてしまうこともあります。さらに作成から印刷、見直し…と繰り返すので、課題プリントの作成だけで毎回1時間ほどの時間がかかります。今では、ドリルパークで課題配信ができるため、ミスがない状態で課題設定と予約配信ができます。そのため、削減できた時間を他の授業準備に充てられるようになりました。教科書準拠で漢字が出題されるので、中間・期末テストまでに取り組んでもらいたい問題を事前に見越して予約配信でき、とても役立っています。

導入成果
文系科目の理解を深めるドリルパークの活用

松下先生
社会の授業では、テスト前の復習としてドリルパークを活用しています。 幅広いバリエーションの問題を解くことで学びを深める理系とは異なり、文系は過去のノートを振り返ることで理解を深める子、問題を反復して解き、考えを定着させる子など、学び方の特性がさまざまです。そのため、学び方の手段としてドリルパークが選択肢に加わったことは、子どもたちの主体性を育むことにも寄与していると感じています。

3年生は受験前ということもあって、基本的に宿題は出さないのですが、テスト前に1・2年生で学んだ単元が出題範囲だと伝えると、ドリルパークで既習内容を復習してくる子を多くみかけます。古いノートを引っ張り出して勉強するとなると時間がかかり、モチベーションが維持できないこともあると思いますが、ドリルパークだとタブレット端末だけで学びが完結でき、取り組むまでのスピードや効率が上ることはメリットだと感じています。

板倉先生
ドリルパークは提出率や正答率も一目瞭然で分かります。取り組んだ時間も履歴から確認することができるので、締め切り時間ギリギリに急いで解答している子、時間をかけて丸になるまで何度も取り組んだ子、といったように子どもたちの個性が見えることで個に応じた指導に活かすこともできます。今まで紙のプリントでは間違えたまま写してしまっていた子も、ドリルパークなら筆順や画数、形など厳しく採点してくれるので、提出前に自分で間違いに気づくことができます。

ある子は1年生の頃、プリントの宿題も必ず提出するし、授業も真面目に取り組むけれど、漢字だけが苦手で形が覚えられず、10点満点の小テストを実施しても、いつも3~4点しか取れませんでした。今年度からドリルパークを使うようになったことで、何度も取り組む習慣が身につき、この子は2年生になって初めて10点満点を取ることができました。本人も驚くほど成果を感じているようで、この子にとって、とても良い学習ツールに出会えたのだな、と嬉しく感じました。学びの選択肢が増えたことで、苦手をそのままにしないという、前向きな学習姿勢が身についていると感じています。

松下先生

今年は1年生の夏休みの宿題としてもドリルパークを使用しました。長期休みの課題は一度に配信すると、すぐ終わらせてしまう子、最後にためてしまう子、と分かれてしまうため、予約配信を使い、前半・後半と時期を分けて出題することにしました。これはドリルパークならではの活用法だと感じています。学びの姿勢についてはポジティブな変化を感じていますが、学力の向上はまだ数値では見えていないので、今後の伸びを期待しています。

今後の展望・期待
AIドリルの特性を生かし、個別最適で協働的な学びを定着させる

板倉先生
現在は一斉配信しか活用できていませんが、今後はAIドリルを使って、学力に合わせた個別最適な課題配信に挑戦していきたいと考えています。苦手な子には基礎を定着させ、得意な子には先の問題に取り組んでもらう。そのように個々の到達度に合わせた自学が身につくと、学力の向上にもつながるのではないでしょうか。富田林市がこのような機能が搭載されたミライシードを選んだことは、子どもたちの未来にとって大きな投資になると思います。教員間でも効果的な活用方法を共有しながら、協働的な学びを実現していきます。

※ページの内容は2024年11月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

製品情報を見る

おすすめ事例

導入事例一覧をみる