導入事例

学びに向かう 主体性を
はぐくむ実践事例
- 取材
- 神奈川県茅ヶ崎市立鶴嶺小学校
- 使用製品
- ドリルパーク
- 学年
- 全学年
茅ヶ崎市立鶴嶺小学校では、週に1・2年生計60分、3・4年生計90分、5・6年生計112.5分設けている「モジュールタイム」をはじめ、各授業や休み時間、家庭学習などで「ドリルパーク」が積極的に活用されています。今回は、4年生の算数の授業を見学させていただいたうえで、日髙校長先生と授業を担当された松本先生にお話を伺いました。
導入成果
「ドリルパーク」の正答率や取り組み履歴を根拠に、そのあとの授業展開を考える
松本先生
今回の授業は、基本的に3人1組で考えたり、議論したりという活動を中心に展開しましたが、いつもこうとは限りません。実は、直前に「ドリルパーク」で配信した課題の正答率が比較的よかったため、協働学習で知識を深めることをねらいとしました。もしクラス全体で正答率が低ければ、もっと基本的な計算や知識・技能を学び直せるような内容にしていたと思います。「ドリルパーク」の履歴では、正答率に限らず、かかった時間や、解き直し回数などが瞬時にわかるため、授業展開を考える際にとても役に立ちます。また、最終取り組み履歴を見て不正解のまま放置している子がいたら、必ず個別に声を掛け、フォローするようにしています。
「ドリルパーク」に取り組むことで、自分が成長している実感を持てるようになった子どもたちは、タブレットを持ち帰って自主的にやってきたり、休み時間に自然と授業の復習を始めたりと、主体的に学習に取り組むようになりました。
算数に苦手意識がある子にとっても、同じようなポジティブな変化が見られています。紙では、全部を解く→丸つけをする→提出する→間違った問題だけやり直すという一連の流れがありましたが、ドリルパークでは1問ずつ「解いて、やり直す」が完結し、そのやり方を繰り返していくだけなので、取り組むハードルが低いようです。
「ドリルパーク」の活用を前提とした「モジュールタイム」を全学年で導入
松本先生
本校では、全学年で「モジュールタイム」を設け、「ドリルパーク」に取り組んでもらっています。この時間は、自分でやるべきことや、そのやり方を考えながら個別に学習を進めることが前提です。週に計60分としていますが、15分を4回に分けるなど、子どもたちの状況に合わせてアレンジしている学年もあります。こうして子どもたちが自分で考え、取り組むことで、教員は「どうしてここをやってるの?」「なんで今これをやろうと思ったの?」と、子どもたちから学ぶ理由を聞き出すことがコミュニケーションの中心になります。強制力のある授業を展開して児童のやる気を削ぐよりも、自然にポジティブな声掛けになるような授業設計にすることで、子どもたちとの関係性もよくなるはずです。「ドリルパーク」を活用している間は誰も手が止まりません。それほど集中して学習に向き合っている子どもたちを褒めて、励まし、伴走する。それが教員の本来の役割だと実感しています。
子どもたちの「もっとやりたい!」の声こそが、自分たちがやっていることの答えになる
日髙校長先生
実は、本校で「モジュールタイム」を設けた当初の目的は、教員の授業研究の時間を確保するためでした。さらに、「モジュールタイム」の中で、教壇に立って教える時間を減らすことと、授業時間を確保することの両方が叶う方法を探していた時に、教育委員会から紹介していただいたのが「ドリルパーク」だったんです。限られた時間でも、出題から答え合わせ、復習と、一通りの基本的な学習ができることが、特に学習に苦手意識をもっている児童に対してのフォローにもつながると考え、導入を決めました。現状、すべての教員が「ドリルパーク」を使いこなせているわけではありませんが、積極的に活用している教員の満足度は非常に高いです。同時に、子どもたちから続出している「もっとやりたい!」の声が、純粋な答えなのだと思います。
今後は、「モジュールタイム」の効果検証を行うプロジェクトチームを立ち上げ、「ドリルパーク」を活用する場合を前提に、その効果を客観的に確かめることになっています。「ドリルパーク」を上手に活用する方法を研究し、校内に広めていくという役割も担ってもらう予定なので、今後本校での活用が一層充実することに期待しています。
また、「テストパーク」についても、教員の負担軽減の観点で、校長として大変関心を寄せているので、これから積極的に活用を促していこうと思います。
※ページの内容は2024年11月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。