導入事例

児童主導の学びの場
- 取材
- 東京都江戸川区立南小岩第二小学校 | 安田 真理 校長先生、吉田 朋美 先生
- 使用製品
- まるぐランド
- 学年
- 1,2,3年生
まるぐランドを活用し、児童主導の学びの場をICT支援員とつくっている江戸川区立南小岩第二小学校。安田真理校長先生(左)、1年生担任の吉田朋美先生(中)、ベネッセICT支援員清水さん(右)に話を伺いました。
導入背景・目的
読んで理解、聴いて理解の両方を手軽に実施できることを期待して導入
安田校長
江戸川区は2023年度から区立小学校の1~3年生に「ミライシード」「まるぐランド」「ICT支援員サポートサービス」を同時に導入しています。「まるぐランド」を初めて見たとき、とても手軽で、個々の児童の発達特性に対応できる教材だと感じました。本校は教育目標のひとつに「考える子」を挙げていて、考えることに必要な学力や理解力向上のためには、語彙・国語力をつける必要があると考えています。学校の授業は文字・文章を読み取って理解することが多いので、タブレットで、視覚と聴覚の両方から理解を促すことができるのが「まるぐランド」のいいポイントだと感じています。
教員の忙しさには、細かくステップを刻んだ研修で対応
安田校長
2学期からの導入に向けて、ICT支援員の清水さんの力も借りて夏から少しずつ研修を始めました。教員が忙しいので、研修は1回15分程度、例えば「今日はログインまで」などかなり細かいステップで構成しました。
担任でなくても使えるので、みんなで見守れる
吉田先生
導入したばかりで不慣れなこともあり、今はまだ清水さんのご提案とおり、週15分以上、学校での取り組みから進めています。他校での事例なども共有してもらえるのでそちらも採り入れています。とはいえ、もともとの教材が個に合わせた設計になっていると考えているので、あまり縛らず、児童に任せて利用しています。また、他の教員や校長、ICT支援員さんでもデータを見ることができるので、合同授業やサポートをしやすいですね。児童の活用状況がわかる「児童個別結果一覧」は、読み書きや認知の得意不得意が〇×ではなく晴れ、くもり、雨のイラストなので、誰が見てもわかりやすいうえに、表現がマイルドで思いやりを感じました。
導入成果
児童が楽しんでいて、活動の区切りもつけやすい
吉田先生
とにかく楽しそうで、どんどんやりたがりますね。細かく問題が分かれていて、短いスパンで認めてもらえるので、活動の区切りがつけやすいという印象です。「まるぐランドをやりましょう」というと、ぱっとタブレットを立ち上げて自分たちで決めて取り組み始めます。「あと5分ですよ」と言うと、「え~」とは言いながらもちゃんとやめることもできます。プリント準備や採点などの業務削減にもつながっていて、教員は児童主導の学びをしっかり見守れると感じています。児童に感想を聞くと、ゲームやバッジが楽しいというだけでなく、「漢字が難しいけど楽しい」といった挑戦する楽しさを感じている声もあります。正解するとガッツポーズをとる子もいて、きっと集中して自分の世界に入り込んでいるんだと思います。
児童の特性に合わせて、児童主体で進められる
吉田先生
児童それぞれの特性を理解しようとするには、普段の授業やテストを取り組む様子を一人ひとりじっくり見ないといけません。ですが「まるぐランド」のチェックテストではそれがわかるので参考になりました。特に音韻が実はよく理解できていない、とか、書き順ができていないというのはかなりはっきり出ていました。今までは書き順が苦手な児童にはこちらが選んだ問題の手本どおりにただ見て書いていくだけでしたが、まるぐランドでは、書き順どおりにタッチしていく問題が自動的に出題されるので、児童にとっても取り組みやすいですし、こちらが過度に干渉しなくても自主的に進められると思います。
※ページの内容は2025年1月時点の情報です。
使用製品
まるぐランド
読み書き・認知特性の基礎スキルを測り、児童一人ひとりの特性に合わせた「学びかた」を提供することで児童に自信をつけていくことができるICT学習サービスです。