導入事例

指導の方向性を検討・修正
認知特性の把握が学級運営の参考に
- 取材
- 三条市立大崎学園 | 安中先生 渡部先生
- 使用製品
- まるぐランド
- 学年
- 全学年
2024年度から導入したまるぐランドを活用した取組や成果について安中先生、渡部先生にお話を伺いました。
導入成果
第三者視点で、学級運営を他と比較しながら指導を改善
渡部先生
チェックテストの結果を見ると、「普段はすごく優秀で、学習には不安を感じていないだろう」と感じていた子どもについて、実は「ねばり強さ」が苦手などの結果が分かりました。教員として、もっと子どものことをしっかり見ないといけないという多様な視点での見取りの意識が高まるようになっています。
また、クラス別概況では、クラス全体の状況もわかるため「自分の指導が間違ってなかったんだ」ということや、「もうちょっと支援や配慮をしなくてはいけない」という気づきにもなりました。学級によっては、「ねばり強さ」や「段取り」が、このクラスでさらに伸ばせるポイントであることを子どもたちと共有した教員もいたようです。
安中先生
「まるぐランドのレッスンをやり始めて、絵と単語を紐づけて理解できるようになった」 「視覚優位な子どもに個別に指導する機会が増え、適切な対応を取ることができた」 といった、子どもの前向きな変化だけでなく、教員の指導の変化の声も届いています。 教頭の立場としても、全学級のクラスの様子を見ることができたので、学年ごとの傾向や学年内のクラスの差や傾向の違いなどを知ることができ、学級運営の結果の一部として見るにはいい資料になると感じています。
教科書・ノートでの学習では集中できない子も意欲的に取り組めている
安中先生
高学年になると学習が難しく感じる子も多いなかで、「まるぐランド」は子どもの中で取り組みやすいようです。6年生で配慮の必要な子どもがいた際に、これまで紙プリントで取り組んでいたテストもタブレットでやらせてほしいという声がありました。そういう子にも、デジタルで読み書きと認知特性の両方のチェックテストができるので、とても有効に感じています。
特性によっては、黒板やノートの視線の行き来が非常に困難な子どももいます。「手元で情報を得て、手元で回答ができる」ため視線の移動がなく、問題文の音声読み上げ機能がある等の支援の配慮もあり、理解にたどり着くまでの学習のハードルを下げることができているのではと感じています。
渡部先生
子どもたちから、テストが終わった時間などの隙間時間に「まるぐやってもいいですか!」という声が上がります。レッスンに取り組んでいるときには、子ども同士でバッジコレクションを見せ合ったり、認知トレーニングゲームをやったりと、楽しそうにしている様子が印象的です。
また、自分と隣の子が、違う問題をやっていることに気づき、「他の人と同じ問題ではないんだ、違う問題をやってていいんだ」というような考えが子どもの中に生まれていることも感じています。
今後の展望・期待
安中先生
チェックテストの結果に記載されている指導方針コメントやおすすめタスクをより詳細に理解し、指導に活かすため校内での周知・活用を進めていきたいと考えています。
※ページの内容は2025年1月時点の情報です。
使用製品
まるぐランド
読み書き・認知特性の基礎スキルを測り、児童一人ひとりの特性に合わせた「学びかた」を提供することで児童に自信をつけていくことができるICT学習サービスです。