導入事例

奈良県王寺町立王寺南義務教育学校 山田先生、辻先生、片岡先生、亀山先生
毎授業、帯タイム、テスト前…
定着のプロセスを
学び全体に散りばめる
取材
奈良県王寺町立王寺南義務教育学校
使用製品
ドリルパーク
学年
全学年

奈良県王寺町立王寺南義務教育学校は、町内の3小学校・2中学校を統合し、2022年に開校した2校の義務教育学校のうちの1校です。児童生徒数は1000人を超えています。分離型の学校であり、学舎が1~4年生は太子学舎、5~9年生は畠田学舎と2つに分かれて学びを深めています。太子学舎では、全国的にも珍しい30分の帯時間を設け、ドリルパーク等を使った個別最適な学びを展開しています。
通常授業でのドリルパークの活用の状況もあわせて算数専科の山田先生、4年生担任の辻先生、2年生担任の片岡先生、6年生担任の亀山先生にお話を伺いました。

導入成果
「簡単に」「負荷なく」知識・理解を定着させる過程を強化できた

知識・理解の定着に、演習は必要。でも見取りも準備も、容易ではない

山田先生
私は本校の算数専科の教員です。授業は単元の課題を共有し、本時のめあてを確認し、友達と協力しながら計算の仕方などを考えていく流れで実施しています。加えて、内容の定着をねらって、毎授業の終わりに定着の時間を設けています。

算数専科ですから、私は複数の学級の算数を受け持ち、毎日算数の授業を実施します。そのすべての授業で、こうした定着のための演習時間を設けているのですが、毎日プリントを用意したり、児童の解答の丸つけをしたりするのは、正直相当な負担でした。



今、この問題演習の時間は、教科書やプリントではなく、ドリルパークで実施しています。ドリルパークは問題を一覧で見ることができ、「この問題とこの問題は、今日の内容にリンクしているな」と、簡単に選んで課題配信できます。準備にかかる時間はぐっと減りました。

授業の詳しい流れをご紹介します。今日は「分母が違う分数の引き算」を扱いました。授業の最初の15分間は、教員からの説明と板書の時間にあて、次の5分間で例題を解きます。隣の児童と答えを一緒に確認したら、今度はノートを持って、自由に他の人へと質問しに行きます。

教員がまとめを行ったら、最後にドリルパークの課題を配信し、10分間で3モジュールの問題を解きます。児童には「すべての問題が解けるようになるまで解く」よう伝えて、間違えた問題は繰り返し解き直します。

もちろん、すべての児童が自力で課題を終えられるわけではありません。児童が問題を問いている間、私は取り組みの様子が見える「リアルタイム進捗」を見てつまずいている児童を探し、声かけしに行きます。逆にどんどん進められている児童には、「頑張っているね」と話しかけて、自信をつけさせることもねらっています。

30分間の帯タイムを、最大限有効に活用できた

辻先生
私は4年生の担任をしています。本校は金曜日の14時から30分間、全校で「いつ今タイム」という帯時間の学習を実施しています。この時間のネーミングは「いつやるの?今でしょ」でして、児童生徒会役員の子どもたちが考えてくれました。



この「いつ今タイム」では、2年生から4年生は、ドリルパークを使った個別最適な学びの時間にあてています。「いつ今タイム」になったら一斉に課題を配信し、課題が終わったら自由に自分に合った問題を解く。全体としては、20分くらいを課題にあてて、あとの10分を自分の学習にあてる子が多いです。また、山田先生が授業で取り組んでいるように、「いつ今タイム」でも、各教員が「リアルタイム進捗」を見て、不正解が続く児童がいたら、直接、個別に指導をしています。

私のクラスでは、日頃から「わからないことは恥ずかしいことじゃないから、言っていいんだよ」と伝えていますので、自分から「先生、ここがわからない」と相談してくれる児童も少なくありません。帯タイムといっても、児童と教員のコミュニケーションは重視しています。


片岡先生
私が担任をしている2年生の「いつ今タイム」では、発達段階から、4年生に比べると最後まで集中して学習している児童は減ってしまうかもしれません。ただ、ドリルパークを使った学習自体は、どの児童も苦に感じていないように見られます。ゲーム感覚で取り組めるからでしょう。課題が終わらなかったときは自宅や休み時間に続けてもいいと話していることもあって、自主的に最後まで課題に取り組む児童が少なくありません。


亀山先生
私は6年生を担任していますが、ドリルパークの使い方は山田先生と同じです。学習した内容の定着に向けて、演習量を確保するために活用しています。それから、テスト直前の復習として、授業内で10~15分程度、問題を解く時間を設けることもあります。あまり長い時間を取っても集中力が続きませんし、児童が苦痛に感じてしまうので、このくらいの時間がちょうどいいかなと考えています。



デジタルドリルなら、児童が好きなだけチャレンジできる

山田先生
今日児童に「先生、私たくさん問題を解いたのに、リセットされているみたい」と言われました。ドリルパークは問題を解いた量や、取り組んだ時間が可視化されますよね。意外と児童はこうした数字を気にしているようで、数字が積み重なっていくことが、自信や学習意欲につながっているようです。
それも、教科書やプリントと違って、解ける問題の量に限りがないからでしょう。私自身、ずっと課題に感じていたことではあるのですが、意欲のある児童は「もっとプリントちょうだい」と言ってきます。その気持ちはとても嬉しいし、応えてあげたいのですが、物理的に難しい場合もあります。どんどん先に進めて、どんどん挑戦できるのは、ICTやドリルパークならではの魅力です。

辻先生
デジタルのよさなら、“書かない”ことも挙げられます。特に低学年の場合、鉛筆を動かすこと自体にストレスを感じる児童もいます。そういった児童でも、デジタルドリルならやる。学習に入るつまずきがない、このスムーズさも私は気に入っています。 実際、児童たちの基礎的な内容の定着は進んできています。4月は間違いが多かった児童も、不正解に落ち込むことが減ったように感じます。それも、児童たちが「学びたい」と思ってドリルパークに取り組んでくれているからでしょう。

※ページの内容は2024年10月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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