導入事例

学力調査の結果が大幅に改善
カギとなったのは「わかる」楽しさ
- 取材
- 高知県南国市立北陵中学校
- 使用製品
- ドリルパーク
- 学年
- 全学年
2022年からドリルパークをご活用されている南国市立北陵中学校。当時、先生方が課題と捉えていたのは、学力調査で現れていた生徒の基礎学力不足でした。思考・表現が問われる問題は解けるのに、基本的な問題を落とす生徒が多かった現状に、どのように向かっていったのか。当時を知る和田校長先生、田中教頭先生、改善に向けた取り組みの中心となった前田先生に、お話を伺いました。
導入成果
数字として現れた、基礎学力の定着
生徒の知識・理解を改善する、起死回生の一打!
和田校長先生
ドリルパークを本格的に活用し始めたのは、2022年から。高知県は毎年、「高知県学力定着状況調査」という調査を実施しているのですが、当時は特に理科と社会で芳しい結果を得られていないことを問題視していました。何か手を打たなければと、理科を担当していた前田先生と話し、始めてくれたのがドリルパークの活用でした。
前田先生
学力定着状況調査の子どもたちの解答を詳しく分析したところ、記述問題が解けている割に、ごく基本的な用語問題でつまずいている生徒が目立ちました。シンプルに、知識不足が問題だったわけです。
では、どうやって知識不足を補っていくか。私がドリルパークに注目したのは、いくつか理由がありました。一つは、準備に時間や手間がかからないこと。正直、学力定着状況調査の改善に向けて、最初はどのような手立てを取るべきか迷いました。ただミライシードにドリルパークが入っているのを思い出したとき、「これだったら、問題は選ぶだけでいいし、印刷や回収、丸付けもいらない。手っ取り早いな」と気づいたんです。
また、期せずして、本校は2022年から端末の持ち帰り学習を許可していました。授業だけでなく、宿題の一部としてドリルパークを課すこともできました。こうした取り組みやすさ、すぐに試せる手軽さから、まず理科の教員同士で、宿題をドリルパークに置き換える取り組みを始めました。
試してみて、子どもたちの食いつきがとてもよかったことには驚きました。子どもたちはゲーム感覚で、楽しみながらドリルパークに取り組んでいました。正答や、ビンゴでポイントが溜まっていくのが嬉しいようで、クラス内でポイントを競い合っていました。褒められはしないのですが、授業中に音を消して取り組んでいる生徒もいたくらいです。
こうした感覚でドリルパークに取り組むうちに、校内テストで「わかる」「解ける」問題が増え、さらにモチベーションを高めて問題を解く。このよいサイクルの中で、理科における活用はどんどん深まっていきました。
田中教頭先生
前田先生からの紹介で、同年の夏休みからドリルパークを活用し始めました。あるとき、社会科の先生方が一生懸命宿題のプリントを用意しているのを見て、「ドリルパークは楽ですし、子どもたちも競うように使うので、いいですよ」と勧めてくれたんですね。前田先生も話された通り、紙の宿題、特にプリントは配布や回収が大変です。それも夏休みの課題となると、用意だけでも一苦労。回収してからも、解きっぱなしにしないよう個々の生徒へフィードバックしなければなりませんから、どうしたらいいか毎年頭を抱えていました。その点、ドリルパークなら解説を頼りに、生徒が自分で正答までたどり着ける。用意はもちろん、フィードバックの手間が減るのは大きな魅力でした。
子どもたち中心で広がっていった、活用の輪
和田校長先生
理科と社会でドリルパークを活用し始めてから、数学、理科の先生方も、同様にドリルパークを使い始めてくれました。どの教科にも、新しい取り組みへの意欲が高い若手の先生が揃っていたからでしょう。
また、前田先生が話した通り、子どもたちが進んでドリルパークに取り組んでいたのが何より印象的でした。というのも、宿題として課していない部分についても、ドリルパークを使って授業の予習や復習に取り組む生徒がどんどん出てきたんですね。何か子どもたちが熱心に行っているのを見て、「なら私の教科でも」と、多くの先生が進んで取り入れてくれました。
現在は、宿題や各教科の授業内の取り組みとは別に、朝と夕方に10分ずつ「補充学習」の時間を設けていますが、朝の時間にドリルパークによる自主学習を展開しています。また、学校へ来づらい生徒向けに開いている校内サポートルームでもドリルパークを学習の基軸としており、まさに全校的に活用を深めているところです。
活用のきっかけとなった学力定着状況調査は、得点が大きく向上しました。平均4割ほどしか得点できていなかった問題内容で、8~9割の平均得点が見られた年度もあります。こうした成果を経て、理科では前田先生が中心となって、今年度から各学年で年に一度、単元内自由進度学習を行うことを決めました。
ドリルパークの活用をきっかけに、これまでずっと良いサイクルの中で、学習環境の改善を図れてきました。教科によっては、県から研究の依頼も来ています。校内でも研究を支援し、市内・県下と、地域全体の教育改善に貢献していく所存です。
※ページの内容は2024年12月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。