導入事例

徳島県三好市立箸蔵小学校 高岡先生、橋本先生
ICT活用が生み出す、
協働的な学びと
子どもたちの積極性
取材
徳島県三好市立箸蔵小学校 | 高岡先生、橋本先生
使用製品
ドリルパークオクリンクプラス
学年
全学年

2024年3月に創立150周年を迎えた徳島県三好市立箸蔵小学校。全校児童が約60名前後と小規模ながら、主体的・対話的な学習のためにすべての教科でタブレットを効果的に活用するなど、学校全体で積極的にICTを取り入れています。今回は、高岡先生に主に理科について、橋本先生に主に音楽について、授業での実践や児童の変化について伺いました。

導入成果
意見や成果が可視化されることで、子どもたちの意欲がより高まる

全員が臆せずアウトプットできるように

高岡先生
オクリンクプラスなどのICTは、すべての教科で使っています。使い方は授業の内容に応じてさまざまで、最初から最後までタブレットを使うこともあれば、全く使わないこともありますね。理科では実験の様子を動画に撮って何度も再生したり、一時停止したりして活用することが多いです。動画を活用することで、振り返りがしやすくなりました。



とくにグループ活動のときはオクリンクプラスを使うと便利ですね。例えば3人でグループになったとして、1人が打っているテキストを他の2人が同時に見ることができたり、それを見ながら会話をしたり相談したりできます。プリントやノートに書いてもいいのですが、オクリンクプラスを使うと周りの子の動きがよく見えるようになるので、自然と協働が生まれているようです。



また、自分の意見をまとめて「みんなのボード」に送ることで、普段は手を挙げて発表するのが苦手な子の意見を、先生も子どもたちもその場で知ることができます。人数が少ない分、どうしても発表する子が固定化されてしまう面があるのですが、オクリンクプラスを使えば全員の意見が可視化できます。その意見に他の子どもたちが「いいね」などとコメントをすることで、普段はなかなか意見を言えない子も自信をもってアウトプットすることができるようになりました。その積み重ねで、みんなが自分の意見を見せることに慣れてきた感じがしますね。




動画の活用で家庭学習との連携がスムーズに

橋本先生
音楽の授業では、家庭学習との連携を図って、リコーダーを持ち帰って練習する時にオクリンクプラスを使っています。私の演奏を録画して、子どもたちが家でその動画を見ながら一緒に合わせて練習したり、自分の演奏を録画して提出してもらったりしています。



子どもたちには「何度か練習して一番よくできたものを送ってね」と言っているので、しっかり練習している様子が伝わります。また、学校ではいろいろな音があったり人の目もあったりしてなかなか集中できないことがあるのですが、家庭だと落ち着いて吹けるし、お家の方にも聴いてもらえてアドバイスももらえるのか、みんな格段に上手になっていますね。

提出された録画は学級全体に見せると恥ずかしいという子もいるので、授業の前に私が見て、この子が上達しているな、というのを把握しておき、授業の中で「ちょっと吹いてみて」と声かけをしています。


児童はより意欲的になった

高岡先生
ICTを使うことで、何事も自分たちからやってみたいという意欲が強くなってきたと感じます。以前に比べて誰もが意見を活発に出せるようになり、子ども同士でコメントし合うことを通して、授業への積極性も上がっていると感じます。コメントを入れる機能を使わない授業でも、子どもたちから「先生、コメントを入れていいですか」と言われることもありますね。ただ一方で、手を挙げて発表することもやはり大事なので、授業の目的や学級の状態など、場面によってICT活用のバランスを考えていきたいと思っています。



橋本先生
私も、子どもたちがより主体的になったと感じています。先程のリコーダーの例で言えば、動画に残すことで自分のパフォーマンスを客観的に見られるので、「さっき撮った演奏よりも、もっといいものにしよう」とか「昨日よりもっと上手に吹きたい」といった思考が働いて、自然と反復練習につながっているのだと思います。

さまざまなICTツールを組み合わせ、より発展的な学習へ

橋本先生
国語の学習で、発表の際にGoogleフォームで取ったアンケートをグラフ化して、オクリンクを使って発表してもらいました。異なるアプリ同士の組み合わせも子どもたちは抵抗なく活用していますね。

高岡先生
ドリルパークもよく使います。ドリルパークにはその学年の漢字のまとめがあるので、全員に課題として配布して、スキマ時間に取り組むように言っています。学年の最後に漢字のまとめテストをするのですが、子どもたちはその準備ができるので効率がいいですね。

学校全体で取り組むからこそ生まれる、職員の日常的な情報共有

橋本先生
授業でのさまざまな活用例やアイデアは、職員室で話したり、職員専用の「Googleクラスルーム」で紹介し合ったりしています。ほかの先生の実践を真似して試してみることもありますし、「去年この学年はこれを使っていたから、こういうことはできるな」というように、これまでの取り組みについて把握したうえで、授業計画を立てられるようになりました。

職員同士では、大々的に研修会をやって……というよりは、「放課後に20分ぐらいICTについて話すので、もしよかったら来てください」という感じで声をかけ合ったりしています。そういうミニ研修会で、Googleの使い方や「こんなアプリがあるよ」という情報を紹介をし合い、お互いのスキルを高めています。こういう動きが頻繁にあるのは、学校全体でICTを活用しようという意識が高いからこそだと思います。

今後の展望・期待
自由進度での学習にも活用していきたい

橋本先生
今後は、自由進度で学習を進めることをより強化したいと考えています。例えば社会科では、子どもたちが自分で興味を持った内容について調べてまとめ、全体に共有するといったこともICTを活用すれば取り組みやすくなると考えています。オクリンクプラスには、子どもたち同士で意見を整理したり、アンケートを取って集計したり、現在の進捗を報告したり共有したりといった機能が搭載されているので、より活用したいと考えています。




※ページの内容は2025年1月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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オクリンクプラス

個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。

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