導入事例
- 取材
- 広島県三原市立南小学校
- 使用製品
- ドリルパーク
- 学年
- 4年生
取材にご協力いただいた南小学校は、広島県三原市の市街地に立地し、全校生徒約600名、1クラス35~36名の規模。今回は4年生クラスを担任する泉先生にお話をうかがった。
- 目的
- それぞれの児童が自分に合った内容とペースで学べる環境の実現
- 課題
- ・児童がどれくらい使いこなせるか未知数
- 効果
- ・ほとんどの児童が楽しみながら問題を次々と解くように
・各児童の宿題への取り組み状況が可視化された
導入背景・目的
理解度の異なる児童たちが
個別に問題に取り組める学習環境を
理解や習熟のレベルが異なるからこそ、
それぞれに応じた出題ができたら
私がクラスを担任する4年生にもなると、クラス内の子どもたちの理解度に差が出てきます。授業を一律に進めていると、クラス全員が同じレベルまで理解するのに時間がかかりますし、十分に習熟していない状態で発展問題に取り組んでも、知識が定着しません。逆に理解が進んでいる子どもにとっては、もっと次々に解いていきたいのに取りかかれないという、学習意欲を十分に引き出してあげられない状況がありました。
課題
しっかり使いこなせるようになるのか。
でも身構えるよりやってみようと考えました
まずは教員が使いこなせるように、という意識があった
ドリルパークを導入する前は、子どもたちがどれくらい使えるようになるのか予測できない状態でした。だからこそ、まずは教員が使いこなせるようにならないと、という意識がありました。校内研修を受けつつ、「身構えるよりやってみることが大切だ」と思い切って授業に取り入れたことを覚えています。また、紙のドリルでは丸つけに30分ほどかかっていましたが、自動で丸つけをしてくれる機能があるので、時間を効率的に使って、学習指導により力を注げることに期待していました。
一人ひとりに合った問題をスモールステップで出題してくれる
ドリルパークは、一人ひとりの学習状況に合った問題を出して、即時に丸つけまでしてくれます。子どもたちは自分が間違えた問題の類題をできるまで解き直せるので、知識・技能を効率的に定着させることができます。また、教科書に載っている問題は数に限りがありますが、ドリルパークを活用すると問題数が格段に増え、段階的に応用問題へと学習を進めることもできます。こうした点で、スモールステップによる知識の定着と、応用問題にスムーズに挑戦できるようになることを期待しました。
導入成果
子どもたち自身が繰り返し問題に取り組み、
解くことを楽しむようになりました
もっと解きたくなる仕組みが、自ら学ぶ意欲を高める
初めてドリルパークの問題に取り組んだ時に、とにかく子どもたちの食いつきが良かったことを覚えています。正解するたびに褒めてもらえて、ポイントが貯まる感覚が楽しいのだと思います。コツコツ頑張るタイプの子が「僕はもう何ポイントまで貯まったよ!」と報告してくれることも。クラス全体について言えるのは、みんな問題に繰り返し取り組んでいるということ。もっと解きたい子、楽しんでいる子が多いのだと思います。
宿題も誰がどこでつまずいているか可視化してくれる
ドリルパークを継続的に使用するなかで、私たち教員もドリルパークを使うことに慣れてきましたし、子どもたちはドリルパークで問題を解くことが「当たり前」になっています。
宿題を出した際に、誰がどこでつまずいているかがわかることも、デジタルならではのメリットです。宿題をやってこない子もいますが、一覧機能で学習履歴や取り組み状況がわかるので、その子が「やらなかった」のか、それとも「できなかった」のかを把握することができています。
今後の展望・期待
手書きとデジタルの双方を
子どもたちが使いこなせるように
アナログとデジタル、それぞれの良さを生かしたい
紙の教材・答案とドリルパークには、それぞれにメリットがあると感じます。手書きで書かれた答案からは、児童の気持ちの余裕や心理状態を読み取れることがあります。一方、苦手な単元の克服には、自主学習ノートを作るよりもドリルパークを使った方が、時間効率も学習意欲も向上したと感じます。日本の教育現場はICTの導入などの変化に保守的な面もありますが、ギガスクール構想以降はハードやソフトを試してデジタルの利点を知り、教育手法を選べるようになりました。これからの子どもたちの世代には、ノートに手書きする良さも伝えつつ、デジタル教材を通してICTにも馴染み、使いこなせるようになってほしいですね。
※ページの内容は2022年7月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。