導入事例

基礎学力の定着と学習の
自己調整力を伸ばす
- 取材
- 京都府京丹後市立丹後中学校
- 使用製品
- ドリルパーク
- 学年
- 全学年
週3回ドリルパークを活用した「ドリルの時間」を設定し、学習の自己調整力養成に取り組んでいる京丹後市立丹後中学校。取り組みを推進している教務主任の土田 将先生と研究主任の木下 奈美先生に「ドリルの時間」の導入の背景とその効果についてお伺いしました。
導入背景・目的
知識の定着と勉強が苦手な子にとっての学びの最初のステップに「ドリルパーク」を活用
木下先生
私たちは二人とも今年の4月に丹後中学校に着任しましたが、私は前任校では「ドリルパーク」を活用していませんでした。担当が数学ということもあり、デジタルドリルは、数学には不向きという思いもありました。
本校では、学校全体で「ドリルの時間」を設定しているということで、私自身は戸惑いのあるなかでのスタートとなりましたが、今ではデジタルドリルのよさを実感しています。
メリットとしては、業務負担を減らせたこと。紙のドリルの場合、問題・解答解説の用意に時間をとられてしまいますが、デジタルドリルではそれをすべて省略できます。手間をかけずに子どものレベルにあった問題を提示できることも魅力に感じています。数学の記述が必要な問題に対応しきれない部分などの課題もあるとは思いますが、「ドリルパーク」の問題は難しすぎないからこそ、特に数学が苦手で勉強に前向きになれない子には、最初のステップとして向き合いやすいものだと感じています。
導入成果
週3回の継続的な取り組みで、集中できる自習時間が定着。子ども自身の自己調整力養成にもつながった
土田先生
「ドリルの時間」は週3回。月曜日・水曜日・金曜日の6校時終了後の15分間に設定しています。この時間は全学年「ドリルパーク」に取り組みます。
1年生から3年生と特別支援学級の生徒たち全員が集中して取り組む時間として定着したので、この時間は学校全体がとても静かです(笑)。学年にもよりますが、いろいろな学力レベルの子がいて、子どもによって取り組みやすい教科と取り組みにくい教科がある。4月の最初の頃は、何をやったらいいか迷う子たちがたくさんいました。
手が止まっている子がいないか見て回り、手が止まっている子には一緒にそばについて声かけを行いました。
「ドリルの時間」は担任が見取りを行っています。自分の教科ならば具体的なアドバイスもできますが、担当ではない教科だとアドバイスはできない。だから、「今どこをやっているの?」「次はどこをやるの?」「もうすぐテストだけどどこやる?」と自然に子どもと相談をするスタイルの声かけをしていました。その子が求めているところ、必要なところを一緒に探す声かけを繰り返すことで、徐々に子どもが自分で必要な単元を選ぶ力もついていったように思います。
「総合学力調査」と連動したドリルの取り組みが子どもたちの弱点克服と自己調整力の養成に役立つ
土田先生
「ドリルの時間」から少しはずれますが、「総合学力調査」の結果に応じて子どもたちに提示される「あなた専用問題」※は、子どもたちの弱点克服に役立っていると感じます。
木下先生
特に教員から声かけをしたわけではないのに、自分の「専用問題」に何度も何度も取り組んでいる子もいました。自分の成績を上げるために、何から勉強したらいいかわからない子にとって、専用の問題を提示されることは取り組みやすく、とてもいい学習のきっかけになっていると思います。
※結果に合わせて、ドリルパークで個別復習カリキュラムを生成。つまずきにピンポイントで効く学習を提案します。
今後の展望・期待
個別最適な学習のさらなる加速をめざす
土田先生
私は社会を担当しています。今は授業の変革期。協働的な学びが重要視され、授業でも話し合いやプレゼンなどの時間が増えています。その分、子ども自身が主体的に知識部分を定着させていく「ドリルパーク」の取り組みは、今後も活用していきたいと思います。さらに活動を進化させていくために、「ドリルパーク」のなかに、入試で8~9割をめざす子向けの問題ももっと搭載されていくとうれしいですね。
木下先生
「ドリルパーク」で基礎固めは充分できると感じていますが、例えば数学だと、記述的な問題に取り組みたい、取り組ませたいと思う子もいます。「ドリルパーク」の取り組みを土台に+αをのせていき、もっと子どもに最適な学びに進化させていければいいなと思っています。1年間やってみて、次年度は学年にあわせて進化させていきたいです。
※ページの内容は2024年11月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。