導入事例
- 取材
- 京都府木津川市立山城中学校
- 使用製品
- ドリルパーク
導入背景・目的
毎日5分の積み重ねで基礎学力定着を図る
毎夕の終学活動の中で「マイスタ」という5分間を設定し、基礎学力の定着を図っています。この取り組みは10年前から続くものですが、毎年度続けるかどうかから校内全員で検討します。教員の負担軽減をはかりたいという考えもあり、2年ほど前から紙のドリルとデジタルドリルを併用することにしました。学年、教科によってどの教材を使うかは自由に設定しますが、いつ何の教科に取り組むかは学期の頭に決定し、教員はもちろん生徒にも共有。取り組むためのポイントと一緒に周知し、5分間を有効に使えるようにしています。
課題配信機能を使ってドリル学習を進めていく背景には、ドリル学習に先生からのメッセージを込めたいという狙いがあります。デジタルドリルで学習する内容は、今の時期にしっかり身につけてほしいと思っている内容である、ということ。生徒はそれを理解したうえで、ドリルに真剣に挑んでいます。まだまだ課題はありますが、毎日5分の反復演習が日々の授業の着実な理解定着として実を結んでいると言えます。
導入成果
生徒主体の取り組みになるよう、工夫を仕組み化する
教員はスケジュールに合わせてまとめて課題配信を行います。授業で習った範囲の復習範囲を主に配信していますが、範囲が終わったら自分でやるべき内容を決め取り組んでいます。前学年の不安な範囲に取り組む子、一度解いた範囲に返し挑戦する子などさまざまです。
より良い5分間にするために今年度から始めたのが、給食時間にタブレットを立ち上げておく、ということ。これによって「マイスタ」の時間が始まるとすぐに問題演習に取り組むことができます。給食時間になると係の生徒が黒板に「タブレット起動」のカードを貼付する仕組みにし、教員の関与を下げ生徒主体で取り組みが進むようになりました。
山城中では「山中カルテット」という学び合いのための仕組みを作っており、授業内の話し合い活動などはこのカルテットを軸に進んでいきます。 「マイスタ」の時間でもわからないところがあればカルテットの友だちに聞き解消する生徒も。質問された生徒にとっても理解整理の一助になっており、主体的な学びに繋がっているようです。
少人数の学校ということもあり、教員同士の連携が密であることも山城中の特徴とも言えます。できないことではなく、できることに目を向けて次を考える。支援員の方と二人三脚でICTを使った学びの進化に日々挑戦しています。
※ページの内容は2024年7月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。