導入事例

群馬県桐生市立川内中学校 神山精二校長先生、山田 龍馬先生
主体的な学びの時間確保へ
ICT活用で学習効率を
向上をめざす
取材
群馬県桐生市立川内中学校 | 神山精二校長先生、山田 龍馬先生
使用製品
オクリンクプラス
学年
中学2年生

「自分で決めて、自分で考えて、自分で動き出す」というキャッチフレーズを掲げて、子どもたちの主体的な学習活動に取り組んでいる群馬県。桐生市立川内中学校でも、生徒たちの主体的な活動を増やすツールとして、ICT を活用した授業を積極的に展開しています。
覚える作業になりがちな国語の文法学習もICT を使うことで生徒の主体的な学びにつながりました。授業の詳細とともに、ICTを使う意義について、お話をうかがいました。

導入成果
ICTは誰でも使える!
生徒が自分で考えて活動する時間を確保して
豊かな学び合いの授業が実現。

自分で考えて、手を動かして分類してみる。体験を通して主体的に学ぶ文法。

山田先生(授業者)
中学2年の国語、文法の授業で名詞の5つの分類について学びます。1年生の時に品詞分類は学習しているので、そこからつながる学習です。今回は問題を解くときと同じ思考をたどらせたいと考えて、自分の頭で考えるという作業を先に行うことにしました。名詞はその特徴に合わせて5つに分類できるということを伝えた後で、生徒がタブレット上で実際に名詞を分類していきます。
オクリンクプラスにランダムに並んでいる27枚の名詞カードを5つの部屋に分けていきます。まずは個人ワークで取り組んでからグループ内で共有。そのあと、クラス全体で共有しながら、どこに分類にしたのかを理由とともに発表していきました。自分で考えて分類し、もし違っていたら発表を聞きながら修正していきます。最後に、5つの分類について教師側が品詞名とともに理論づけすることで、知識事項も単なる暗記ではなく習得していけます。


ICT活用で無駄な時間を省き、生徒たちの活動時間を確保できる。

山田先生(授業者)
ICTで作業をするよさは、時間の節約ができるという点です。例えば、紙を配る時間だったり、自分の作業結果を見せ合う時間だったり、実はちょっとしたことに時間がかかっています。ICTを使うことでこれらの作業がサッとできるので、無駄な時間を節約できます。授業の中でいちばん時間を使いたい、生徒たちが考えたり活動したりする時間の密度と量を確保できるのがICTを活用するよさだと感じています。

もうひとつは、誰にでもできる、という点です。紙に言葉でまとめることが苦手な子もいるので、同じ作業を紙でやったら、きっと手がとまってしまう子もいます。でも、ICT上であれば、他者を参照して何かしら考えて手を動かすことができます。 もし間違っていたとしても、それをきっかけにして「どうしてそう考えたのか」「どうしたら正しくなるのか」という対話につなげていけます。誰にでもできるから、誰でも授業の活動に参加できる。ICTはそういうツールになっていると思います。



神山校長先生
タブレットが一人一台導入されたときタブレットありきの授業がいっきに広がり、当時は活用することが 目的になってしまうこともありました。でも今は、必要な時にタブレットをツールのひとつとして活用する、必要に応じて道具を使い分けるということが浸透してきています。
例えば、自分の考えをタブレットに投稿して意見交流をするとか、数学の問題の解き方をグループで考えて発表するなど、情報を共有するときにはタブレットが活用されることが多く、しかも生徒同士の学び合いにとても有効です。 授業の中では教師が話す時間を減らし、子どもたちの活動を増やしてほしいと考えています。そのた
めのツールとしてICTを活用し、子どもたちの確かな学力定着につながってほしいと考えています。

山田先生
今気になっているのは、書く力との両立という点です。タブレットだと簡単に変換できてしまうので、漢字なども覚えなくなってしまっている気がしています。タブレット上ではそれなりに表現できていても、作文やノートに書くと漢字が書けなかったり、作文用紙の使い方が分かっていなかったりする生徒もいます。考える時間、活動時間を確保するためのICT活用と、書く力を伸ばすための紙やノートでの学習。必要なところで必要な活動を確保して、豊かな学習活動ができるように展開していきたいです。

メンター制度で学び合い、ICT支援員 の最適な情報提供で授業づくりが円滑に

神山校長先生
本校では、若手の先生を中心としたメンター制度をとっています。ICT支援員の方に研修をして もらうこともあったり、ICTの効果的な使い方を若い先生が学び、それを他の先生にレクチャーしてもらったりしています。ICTの活用に消極的な先生もいますが 、メンター制度を通して使い方を具体的に教えてもらうことでICT活用が推進されていると感じています。



山田先生
オクリンクプラスはいろいろな機能がひとつのプラットフォームにまとまっているよさがあります。共同で作業できる場もあれば、個人で作業できる場もある。そして演習問題もそろっている。このプラットフォームを熟知しているのがICT支援員さんなので、気づかなかった使い方を教えてもらったり、他校での実践事例を紹介してもらったり、定期的にコミュニケーションがとれるのがとてもありがたいです。こんなことやりたいという相談やこんな機能があるといいという要望にも最適な情報を提供してもらえるので、授業づくりで大変助かっています。 


【桐生市様でのICT支援について】ICT支援員リーダー 市川より 
桐生市様でのICT支援の歴史は長く、20年以上のご支援をさせていただいております。その間、ICT環境も大きく様変わりいたしました。「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った先生方の授業の実現支援にむけて、特に新しく導入された機器やアプリケーションを安心してご利用いただくため、先生方からのお尋ねごとにICT支援員間で「分からない」が無いよう情報共有とスキルアップに努めております。環境整備の面から、また授業につながる情報提供、ご提案の面から、各校様にご期待いただけるサポートを今後も心掛けてまいりたいと思っております。

※ページの内容は2025年8月時点の情報です。

使用製品

オクリンクプラス

個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。

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