導入事例

奈良県橿原市立耳成南小学校 信田智也先生
ドリルパークの活用で
自ら課題を発見し
主体的に学ぶ“
自立型学習”を確立
取材
奈良県橿原市立耳成南小学校 | 信田智也先生
使用製品
ドリルパーク
学年
小学3年生

単元のまとめとして「ドリルパーク」を積極的に活用している3年生の担任の信田智也先生。今回は算数の1学期のまとめ授業をもとに、ドリルパークを活用した自立型学習の実践と、その効果についてお伺いしました。

導入背景・目的
子どもたちが「自分の課題」を発見できる主体的な学びの実現

授業の中で大切なことは、子どもたち自身が自分の弱点を把握し、それを克服していく主体的な学びです。
これまでの紙のドリルでは、クラス全体で同じ問題を解き、教師が一律に採点や指導を行うことが多く、一人ひとりの学習状況を細かく把握することが難しい状況でした。そのため、子どもの学びの進度に合わせて苦手な分野を繰り返し練習することや、個々に合った振り返りができず、必要な学びが十分にできていないもどかしさを感じていました。
また、授業時間が限られているため、全員に対して平等に指導することが難しく、個別最適化された学習機会を増やせないものかと考えていました。


導入成果
ドリルパークで変わる、単元末の復習

今では、単元終わりのまとめをドリルパークで配信し、紙のテストを行う前の復習として活用しています。紙のドリルだと正誤だけを重視しがちですが、ドリルパークだと、すぐに採点されて解説が見えることで、子どもたちがそれぞれのペースで苦手を振り返れるようになりました。課題を見つける視点が持てるようになったことで、ただ問題を解くだけでなく、「苦手を見つけて克服すること」を目的に学べるになったと感じています。

自ら苦手を見つけることが個別最適な学びにつながる

今日は、1学期の復習を通して「自分の苦手な分野を見つけよう」というめあてで授業を行いました。
【授業の流れ】
1. 課題発見:授業開始と同時に、ドリルパークで配信している「1学期まとめ」に取り組む
2. 紙プリントで自立学習:ドリルパークを終えた児童から、紙のプリントで復習を行う。答え合わせは事前に配布した解説・解答を見て自己採点
3. リアルタイム指導で個別に指導:ドリルパークの進捗画面を見ながら、つまずいている児童に机間指導を実施
4. 課題を言語化して振り返り:最後に「苦手な分野はどこでしたか」と問いかけ、自分の課題を明確化


今回の目的は、子どもたちが学習の理解度を客観視し、課題を見つけること。また、ドリルパークを活用することで、リアルタイムで学習状況を把握し、授業時間内に適切な個別指導を行うことです。
9時5分頃に最も早い児童がドリルパークを終了し、9時15分頃には多くの児童が紙プリントでの学習に移行。9時30分前には自己採点を完了し、最後の振り返りの時間を設けました。

子どもたちの集中力は非常に高く、自分のペースで黙々と取り組む姿が印象的でした。普段積極的に発言できない児童も、ドリルパークでは自分の課題と向き合いながら主体的に学習する様子が見られました。
紙のドリルだけでは、一人ひとりの学習状況を細かく把握することは難しいですが、リアルタイムで学習データを可視化することで、児童に合った指導が実現できていると感じています。



家庭学習で課題を出すときも、全体の傾向から「この単元が弱いな」と把握することができるので、苦手に合わせて補強プリントを出しています。ドリルパークを使うと、学習の経過を子どもたち自身で振り返ることができるので、成長を実感して自信にもつながるのではないでしょうか。

教員の労務負担軽減で質の高い授業を実現

これまでは、プリントを1枚作るだけでも、冊子を開いて問題を選び、印刷。回収して採点…と、手間が多かったのですが、ドリルパークなら3分もあれば課題配信ができるので、すごく楽になりました。
準備時間の大幅な短縮により、一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションがしやすくなっています。学習進度が早い子には、振り返りの機会を増やしたり、一方で、つまずいている子には補足の課題を出したりし、できるだけその子のペースに合ったサポートを心がけています。

ICT支援員との連携で広がる活用の可能性

ICT支援員の方が新しい情報を教えてくれることで、教員も活用の幅が広がっています。
アイデアは浮かぶけれど、実際の活用法が分からないときは、支援員さんに相談することで情報がアップデートされ、児童にも新鮮な気持ちで取り組んでもらえるので非常に助かっています。
自分の知識だけだと使える範囲が狭まってしまいますが、教員も常に学ぶ姿勢を持つことで、一歩進んだ効果的な授業ができると感じています。これからも支援員さんと協力し、児童の意欲を引き出せる、工夫を凝らした授業を展開していきたいです。

※ページの内容は2025年7月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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