導入事例

三重県伊勢市立港中学校 髙橋晃喜先生
理解と定着を図るサイクルで、
基礎学力が大きく向上
発展的な授業で主体性を育む
取材
三重県伊勢市立港中学校
使用製品
ドリルパーク
学年
全学年

教育研究所が中心となってICT活用研修をオンラインで行うなど、積極的にタブレット学習を促進している三重県伊勢市。なかでも伊勢市立港中学校は、伊勢市内の中学校で最もドリルパークを使用し、清水能人校長中心にドリルパークを活用するメリットを学校だよりで発信するなど、タブレット学習の認知拡大をけん引している。今回は効果的にドリルパークを活用している3年担任・英語担当教員の髙橋晃喜先生に具体的な活用方法と、その効果についてお伺いした。

導入背景・目的
生徒の学びに還元するために、常に学ぶ姿勢を止めない

伊勢市に着任する前の中学では、タブレット端末でのドリルパークでの学習は導入されておらず、本校に来て授業や課題にドリルパークを活用するようになって今年で2年目になります。学生時代からスマートフォンやインターネットに触れる機会が遅い方だったので、こういった端末やデジタル環境に明るい方ではありませんでした。初めは授業に取り入れることに不安もありましたが、先輩の英語教員に使い方を教えてもらったり、独自で効果的な活用を学んでいったりするなかで、1か月もたたないうちに使いこなせるように。現在は授業だけでなく、朝学習の取り組みや長期休暇の課題としてドリルパークを活用しています。朝学習では、月曜日から木曜日は事前にドリルパークで配信した課題に取り組んでもらい、金曜日はその週に出題された問題からテストを実施しています。“金曜日にテストがある”と目的を事前に示しておくことで、朝学習の限られた時間を生徒たちが効果的に活用し、理解と定着を図るサイクルができています。


着任前から学校全体で学習に不安を感じる生徒が多く、基礎学力の定着が課題となっていると聞いていました。ドリルパーク導入前は家庭学習の習慣がついておらず、授業への積極性も弱かったようです。今では清水校長を筆頭に、ドリルパーク活用のメリットを生徒だけでなく、保護者に向けた学校だよりでも発信し続けることで、タブレット端末を持ち帰って家庭学習することが習慣化。校内独自の学力テストでは、3年生の平均点が大幅にアップし、日々の積み重ねが学力向上につながっていることが結果として表れています。

導入成果
学習に向かうハードルを下げ、苦手を先延ばしにしない

入試を目前に控えた3年生を担当しているので、授業の冒頭にプリントでの長文読解の時間を設けています。長文は得意・不得意が分かれるので、問題を解き進めるスピードに差があるのですが、早く終わった生徒はドリルパークに取り組んでもらう流れができているので、スキマ時間を無駄にせず、多くの問題に向き合うことができています。紙のワークの場合は2〜3ページ進んでから答え合わせなので、解き進めながら正しく理解できているのか不安があったようですが、ドリルパークは一問ずつ正誤がわかるため、苦手を先延ばしせず、基礎学力を定着させる癖がついたように感じます。



また、家庭学習に取り組む際も、教科書・ノート・ワークを開く手間なく、タブレットを立ち上げるだけで勉強に取り組むことができるので、勉強へのハードルも下がり、生徒たちの取り組み姿勢も前向きになっています。解答するごとに獲得できるメダルやポイントもモチベーションになっているようで、生徒同士で楽しみながら競い合っています。その傾向も踏まえ、去年までは夏休みの課題としてプリントとドリルパークどちらも出していましたが、今年からはドリルパークのみに変更しました。

基礎が定着するから応用で理解を深められる

今日の授業では、これまで学習してきた「関係代名詞」を使い、ほかの教科から英語でクイズを作成する課題に取り組んでもらいました。タブレット端末があることで、インターネットで調べ物をしたり、教科書の写真を撮って問題に載せたりすることもできるので、生徒たちの主体性も感じ取ることができます。作成したクイズはタブレット上で提出してもらい、授業後半で画面に投影。実際に生徒たちが解いていくのですが、リアルタイムで解答数がスコアとして表示されるので、競い合う感覚で楽しみながら取り組んでくれています。このような発展的な授業ができているのも、学んだ単元をドリルパークで反復練習しているから。基礎と応用を繰り返し学ぶことができるので、学年全体の学力が向上しており、「思考」「判断」「表現」すべての項目で評価が上向きになっています。


なかには「先生、ドリルパークをいっぱい解いたから見ておいて!」と廊下で声をかけてくれる生徒も。授業では積極的に手を挙げたり発言したりするタイプではないのですが、ドリルパークをコツコツ取り組んでいるから成績が伸びた!と、自信につながっているようで、生徒の新たな個性や積極性を発見する機会にもなっています。

今後の展望・期待
個別最適な学習の活用で、さらに生徒に寄り添った指導を

英語だと、動詞の選択は合っていても過去形にし忘れていたり、三単現の「s」をつけ忘れてしまったりといったケアレスミスがあるので、個別最適化されたAIドリルをさらに活用し、つまずき原因を解消してもらう機会を増やしていきたいと考えています。同じ授業をしていてもクラスごとに苦手なポイントが異なるので、ドリルパークの正答率をクラス単位、個人単位で分析し、授業内で効率よく復習の時間を設けるなど、より苦手に寄り添った最適な指導を深めていきたいと思います。

※ページの内容は2024年11月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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