導入事例

子ども同士の学び合いが進む
協働学習を実現
- 取材
- 大阪府茨木市立彩都西中学校
- 学年
- 全学年
茨木市立彩都西中学校の情報担当の松井先生は、ICTを活用し、授業準備の負担削減・効率化と子どもたちの理解向上の両立を目指しています。2024年度リリースされた「オクリンクプラス」を活用した子ども同士の学びを広げる
授業実践と校内のICT活用の底上げに向けた活動についてについてお伺いしました。
導入成果
予測を立てて違いについて議論する、細胞分裂の過程の予想
細胞分裂の過程の理解度を上げるために、まず自分で予測を立てて、そのうえで他者と議論する実践を行いたいと考え、「オクリンクプラス」を活用しました。
この実践を紙でやるとなると、カードをつくって印刷するまで50分くらいかかってしまいます。
オクリンクプラスをはじめICTを活用することで、やってみたい取り組みを授業準備の手間をかけずに実現できると感じています。
また個人ワークを行う「マイボード」と、共有や共同編集ができる「みんなのボード」はタップ一つで切り替え可能。予測を立てるための個人の思考と、予測を共有しての集団の学び合いを行き来することができ、理解を深めることができました。
子ども主体の自由なアウトプットで学び合いのバリエーションを広げる
またオクリンクプラスを使って、生徒一人ひとりがオリジナル問題をつくり、クラスで解き合う実践も行いました。問題や解説をつくる過程で単元の理解を深めることをねらった実践です。
実際に問題をつくらせたところ、図表を入れた問題・解説を作成している子、イラストを使った問題を作る子、それぞれが自由な発想で様々な問題を作成していて、子ども同士の学び合いの広がりを感じました。
提出BOXの活用で課題提出の管理負担減。提出物を使った振り返りも容易に
理科の実験を動画つきのレポートにして提出させる取り組みも行いました。 提出BOXを見れば、過去の実験をいつでも確認できるので、実験の振り返りを手軽に行なえます。また提出BOXを子どもも見られるようにしておくことで、例えば不登校の子どもも、クラスで行われたリアルな実験の様子を学ぶことができるのではないかと思っています。
授業内容をより豊かに、手軽に校内でのICT活用をさらに広めていきたい
校内でのICTの推進も行っています。ICTに苦手意識をもつ先生方にも、ICTの便利な面を知ってもらい、道具として使ってほしいと思っています。オクリンクプラスを含めて、ICTを広めていくためには、実際に触ってもらい、それぞれの教科で具体的にどう授業に取り入れるかをイメージしてもらうことが大切。
そのために、授業づくりに具体的に生かしていく働きかけをICT支援員のサポートと校内のICT活用の底上げに向けた活動について行っていきたいと思っています。
彩都西中学校担当 ICT支援員
各先生の状況やご様子にあわせて、例えば苦手意識をもっていらっしゃる先生にはタブレットを持たずに、あえてポイントを簡潔にまとめた紙の資料でご説明するなど、各先生の状況やご様子にあわせたサポートを心がけています
先生方のやりたい授業をお伺いし、必要なものは何かを考えて、実践するためのアプリの使い方はもちろん必要な素材を作る授業準備もサポートしています。
※ページの内容は2024年10月時点の情報です。