導入事例

山梨県北杜市立甲陵中学校・高等学校 古屋校長先生、新海先生(英語科・1学年主任)、猪股先生(英語科)、岩下先生(保健体育)、西谷地先生(国語科・研究主任)
「学びたい」「もっとやりたい」
が引き出せる、優れた学びの選択肢
取材
山梨県北杜市立甲陵中学校・高等学校 | 古屋校長先生、新海先生(英語科・1学年主任)、猪股先生(英語科)、岩下先生(保健体育)、西谷地先生(国語科・研究主任)
使用製品
ドリルパークオクリンクプラス
学年
全学年

北杜市立甲陵中学校・高等学校は、山梨県初の公立中高一貫校。2004年に中学校を設置して以来、中高の教員が連携した授業づくり、高校生による中学生への授業サポート、幅広い学年間の行事など、特色ある教育を展開しています。
ICTの活用が進んでいるのも、北杜市立甲陵中学校・高等学校の特徴。朝学習の時間にドリルパークを活用しているほか、様々な先生方が独自の使い方でオクリンク・オクリンクプラスを活用されています。詳しい活用法やミライシード導入の手ごたえを、古屋校長先生、西谷地先生、新海先生、猪股先生、岩下先生にお話を伺いました。

導入成果
子どもたちが進んで取り組むから、意欲も知識も技能も深まる

子どもたちが「やりたい!」と思う選択肢を提供したい

古屋校長先生
本校の特徴の一つに、生徒がICT活用に積極的であることが挙げられます。例えば、本校の生徒会は学校のポータルサイトを運営しており、生徒会からの呼びかけを発信したり、学園祭で披露されたダンスの動画を共有したり、演劇のシナリオについてアンケートを取ったりと、様々な活動を行っています。子どもたちはICTへの慣れが早い。どんなツールでも、すぐに使いこなし始めます。プレゼンテーションソフトを活用したアウトプットも、日常的に見られる光景。そうした子どもたちの姿勢を見て、それならもっと活用してみようかと、先生方も積極的にICTの活用法を探り、教育に生かしてくれています。



ICTを活用した学びと従来の学びの最も大きな差は、空間を問わず、様々な相手とつながれることではないでしょうか。先日も、国語科の西谷地先生が、市内校合同でオンラインのビブリオバトルに取り組んでくれました。また、フィリピンとオンラインでつながって英会話を学ぶ活動も始めています。

西谷地先生
ICTのうち、ミライシードは主に中学校全体の朝学習で活用しています。以前は英語の基礎学力を高めるために、週に3回、CDやテキストを活用した学習を行っていました。今年度から、うち1回をドリルパークによる自主学習に置き換えています。ドリルパークによる朝学習時は、教科も範囲も指定しません。苦手を克服したり、得意を伸ばしたりと、個々の生徒が思い思いに学習を進めています。



古屋校長先生
本校は中学入試を実施しており、中には非常に高い学力を持つ生徒も少なくありません。特にそういった生徒にとって、習熟度に応じた問題が自動で出題されるドリルパークはやりがいのある教材となっているようです。もちろん、その他の生徒にとっても、自分の理解度に合った問題が出題されるのは、最短距離で学力を伸ばす優れた機能です。

ミライシードは子どもたちが好んで利用する、大切な学びの選択肢の一つです。子どもたちに学習状況のアンケートを取ったところ、「ドリルパークの活用が学力向上に役立つと思いますか」という質問に対し、「役立つ」「まあ役立つ」と答えた生徒は非常に多く、特に1年生はほとんどが「役立つ」と回答していました。また、自由回答では、「ポイントがもらえるのが嬉しい」「グレードが上がるのが嬉しい」と、ドリルパークの機能が子どもたちのモチベーションにつながっていることもわかりました。

今年度は端末が更新され、ネットワークの環境も改善されましたので、これからミライシードの利用率はさらに高まっていくと思います。個別最適な学習が謳われる中、子どもたちには一つでも多く、自分に合っていると思う学習道具を提供してあげたい。このあと、個々の先生方がお話するように、授業や家庭学習でのオクリンク・オクリンクプラスの活用も深化しています。ぜひ、今後もミライシードのアップデートを続けていただいて、子どもたちの「使いたい」と思う気持ちを刺激してほしいです。

他者参照を取り入れた、刺激のある授業づくり

猪股先生
私は英語科の教員で、以前から授業に「リテリング」を取り入れています。リテリングは教科書の本文を要約し、音読して再現する活動。現在はこのリテリングや、語順整理問題の出題、協働学習などにオクリンク・オクリンクプラスを取り入れています。 リテリングのアウトプットは音読ですが、授業内で一人ひとりの音読をすべて聞くのは時間的に難しく、以前は発表者を絞らざるを得ませんでした。今は一斉に音声を録音し、「みんなのボード」に提出して、いつでも音声を聞けるようにしています。私も評価がしやすくなりましたし、何より全員がアウトプットできるようになってありがたく感じています。



また、リテリングの前やディスカッションの準備の際も、「みんなのボード」を活用した活動を行っています。例えばディスカッションのテーマについて個人で考え、意見をグループで共有し、グループ内で結論を考えてから提出する。すべての生徒が一度は何かしらの意見を出すことになるので、アウトプットの力がつきますし、その過程でわからないことを調べたり、本文を読み直したりして、学習内容を深く考えるようになります。中には私自身、思いつかなかった視点で意見を述べる子もいて。以前に比べて、協働学習で見られる考えや、そこから得られる刺激が多様化しました。それも、「個々の生徒が人に見られる前提でアウトプットできる」「アウトプットを共有しやすい」オクリンク・オクリンクプラスの良さがあるから得られる刺激ですね。オクリンク・オクリンクプラスの場合、クラス全体に共有するかどうかなど、共有範囲をすぐに切り替えられるのも、ユニークで便利だと思います。

新海先生
私も音読は重視しており、録音した音源を「提出BOX」に提出してもらっています。子どもたちの取り組む意欲は随分変わりました。これまでは家庭での音読は、その内容までは評価できませんでしたから。中には、指定された範囲外まで一生懸命音読して提出する子もいます。そうした子の音読は、「こんなにたくさん音読してくれた人がいます」と紹介して、他の生徒への刺激になってもらっています。
また、私が担当している道徳の授業でも、オクリンク・オクリンクプラスを活用しています。特に、意見の共有は抜群に簡単になりました。紙のワークシートでは自分の考えしか見えませんが、「みんなのボード」であれば全員の意見を参照できます。積極的に「いいね」を押したり、コメントしたりするよう促してからは、独自の視点で、しっかりと内容のある文章を書く子が増えてきました。



実は、私はあまりICTに詳しくないんですよ。ただ、そんな私でもオクリンク・オクリンクプラスは使いこなせるくらい直感的に操作できてありがたいです。子どもたちは小学校からミライシードを活用していて、すっかり慣れているので、改めて操作の学習をせずにすんでいるのも、授業実施上の利点です。

テストでの活用で、技能の習熟度を高められるように

岩下先生
私が担当している保健体育も、実はオクリンク・オクリンクプラスとの相性がいい部分があります。特に昨年行った「柔道のテストを動画で撮影し、みんなのボードに送る」活動は、手ごたえのある取り組みでした。



そのときは三人一組でグループをつくり、撮影する人・技をかける人・技を受ける人の役割を交代しながら、活動に取り組んでもらいました。これまでの体育の授業の評価は、教員の前で技を披露するというのが一般的だったと思います。ただその場合、時間の限りがあることから、技を披露するのは1、2回程度に限られていて、ほとんど一発勝負でした。動画の評価の場合、私は授業外の時間にじっくり評価すればいいですから、授業中にテストする必要がありません。その浮いた時間で、納得がいくまで何度でも動画を撮影できます。

自身の身体の動きを把握するのは、実はとても難しい。だからこそ、動画で自分のイメージと実際の動きのズレを確認したり、イメージ通りにできていることを知って自信を深めたりするのは大切です。それができるのは、ICTを活用した授業ならではの利点ですね。実際、生徒は技の精度を高めようと努力していました。端末でプロ選手の動画と自分の動画を見比べたり、友達同士で「もっとこうしたほうがいいよ」とアドバイスし合ったり…。テスト前の授業に奥行きが生まれました。



また、オクリンク・オクリンクプラスの場合、提出された動画が一覧でつながって表示されるので、何度もスクロールせずに個々の動画をチェックできてとても効率的です。保健の授業でも、プリントの代わりにカードのフォーマットを送って印刷を省略したりと、授業準備や校務にとても役立っていますよ。

※ページの内容は2025年7月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

製品情報を見る

オクリンクプラス

個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。

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