導入事例

広島県広島市立三入中学校
全員参加、どの子も自分の成長を信じて
挑戦する学校へ
取材
広島県広島市立三入中学校
使用製品
ドリルパーク
学年
全学年

三入中学校は広島市北部の桐陽台団地にあり、豊かな自然に恵まれた静かな環境の中で、学習や様々な活動に取り組んでいます。地域の3小学校との密接な連携のもと、教育活動に取り組んでいますが、小学校の学習領域が定着していない生徒や、学力に伸び悩む生徒も一定数存在するという課題がありました。そこで導入したのがドリルパークを活用したタブレットの持ち帰りによる弱点補強です。「小さなことからまずはやってみる」というスタンスを大切に、着実に取組を推進してきました。
 三入中学校では、たくさんの実践が広がっています。校長先生と教務主任の越智先生にお話をお伺いしました。

目的
タブレットを土日に持ち帰り自主的な学習で弱点補強へ
効果
校内でプロジェクトを立ち上げ、ICT実践を拡大

導入背景・目的
タブレットを土日に持ち帰り自主的な 学習で弱点補強へ

三入中学校では、令和5年度からこれまで実施してこなかったタブレットの土日の持ち帰りを開始。ねらいは、基礎学力定着のための家庭学習充実ですが、当初は先生方から「遊びの道具になってしまうのではないか…」という心配の声もありました。
 実際に持ち帰りをしている学校を視察して気づいたのは、ルールや仕組みを整え生徒がそれを理解できれば大きなトラブルは発生しないこと、家庭学習の充実は想像以上の効果があるということでした。市の指定校である城山中学校など、他校の取り組みも参考にしながら三入中学校も実施に踏み切ります。

家庭で取り組む学習内容は、生徒が自ら判断して決定しています。あくまでも自主的な取組とし、自分の理解度や状況にあわせて問題を解きます。習ったばかりの単元を復習する子、前学年の範囲を復習する子。自主性にあえて任せることで、「先生、ドリルパーク解いてもいいですか?」と、授業の余り時間や空いた時間でも自ら積極的に学習に向かう生徒が増えました。この姿勢は通常授業への積極的な参加にもつながり、学ぶ意欲の原動力につながっていきます。


導入成果
「月曜朝はドリルパーク」学習のリズムをつくり、タブレット忘れもゼロに

毎朝行う、10分間の読書タイム。月曜だけはドリルパーク専用時間として固定しています。この時間に取り組む学習内容も生徒に委ねています。土日に学習した内容の続きに取り組む生徒、時間割を見て予習をする生徒など、取り組む学習内容は様々です。月曜朝の全校一斉の取組で、休日モードから授業モードへの切り替えがスムーズに。また、タブレットの持ち帰りを開始する際に懸念として挙がっていた「タブレット忘れ」も、このしくみによって杞憂に終わりました。

三者懇談会で生徒の頑張りを保護者と共有

三者懇談会及び教育相談では、ミライシードのカルテ機能を使用して、生徒が取組んだ学習内容を保護者と共有しています。先生からは、「1学期は○○を意識して頑張りましたね。」と、保護者からは、「××の問題をたくさん解いたのはどうして?」など、生徒の意図を聞いていきます。そして、今後、どのような学習内容に取り組んでいくべきか、一緒に考えていきます。
三入中学校での三者懇談会では、保護者と先生が一緒に生徒の頑張りを評価し、支えていく、温かい時間が流れます。



今後の展望・期待
校内でプロジェクトを立ち上げ、ICT実践を拡大

三入中学校が目指しているのは「生徒全員が参加する授業」。3か年計画で取り組んでいます。ICTを上手く組み合わせどんな状況の生徒でも授業に参加できるようにしよう、この方針が校内の先生たちに浸透し実践に繋がっています。
 例えば板書をスムーズにとることが難しい生徒は、タブレットで黒板を撮影し授業のリズムについていけるように。自分の考えを表現することが苦手な生徒は、友だちのカードを参照することで少しずつ自己表現できるように。子どもたちの学びの様子に変化がみられるようになりました。


また、2024年度から立ち上がった「ICTプロジェクト」では教務主任の越智先生が中心となり、ICTを活用した授業の工夫、知恵を集め校内で共有しています。越智先生が講師となって、授業で役立つ学習アプリ紹介をした後には、先生たちみんなで実際にそのアプリを操作。大事なのは「まずはとにかくやってみる」というスタンス。ICTを用いて子どもたちの学びを変えていきたい。その実践は校内全体で広がっています 。


※ページの内容は2024年7月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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