導入事例

旭川市立豊岡小学校 、旭川市立東光小学校  石坂 うた子先生、上原 和希子先生
配置校・連携校5校を
起点にした情報発信で
子どもたちの学び合いと先
生たちの学び合いが実現!
〜旭川市「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」〜
取材
旭川市立豊岡小学校 、旭川市立東光小学校  | 石坂 うた子先生、上原 和希子先生
使用製品
オクリンクプラス
学年
全学年

子どもたちが主体的に学ぶ授業の実現へ、オクリンクプラスを中心としたICT活用が広がっている旭川市。その原動力となっているのは、旭川市の「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」。お二人の先生がキーマンとなって活用促進のための活動を行なってきました。
1つは配置校・連携校5校を中心とした支援の徹底。そしてもう1つは、それら学校の実践事例や機能の便利な使い方を広く共有していく仕組みです。配置校・連携校5校を毎日訪問されてきたお二人の先生にお話を伺いました。

導入成果
他者参照をしながら学ぶことが、子どもたちにとって当たり前になっている


石坂先生
特に算数の授業では、自分で考えた式と答えを書いて満足ということが多かったのですが、そこに至るプロセスや理由を考えて表現するということに力を入れてきました。式や答えを書いてから、どう考えたのかを書き加えたり図に描いたりします。その際に友達のものを参照することで、どう表現するとよいのか、何を他人から学ぶのかということが子どもたちの中ではっきりしていきました。 子どもは人のものを見てもそのまま書き写すことはしません。式と答えは同じでも、そこに至る考え方は一人ひとり違います。ほかの人のものを見て、自分の言葉にしていきます。



上原先生
国語の場合、ほかの人のものを参照するのはまねすることだと思われがちです。子どもたちには「まねされたのではなく、お手本になったんだよ」ということを何度も言い続けました。お手本になるのはいいことなんだと意識を変えていくことで、他者参照することのよさを理解させていきました。友達のものを参考にすることで、全く文章が書けなかった子が書き始めるということもありました。まずは自分の意見を書く。そしてほかの人のよい表現の仕方を見て、自分に取り入れる。子どもは全く同じようには書きません。どの子も「自分で書こう」という気持ちを持っています。
オクリンクプラスを使うと授業者がクラス全体の状況を把握できるというよさがあります。よい表現をすぐにシェアできますし、個別指導が必要な子どもに適切なタイミングで声をかけられます。子どもたちも同じで、オクリンクを使えばお互いに見合うことができるため、授業の中での学び合い、助け合いが実現しています。



先生方が「もっとやってみよう」と思えるように、場で支援するとともに、広める仕組みをつくる

石坂先生
配置校・連携校5校へはいつも二人一緒に訪問していました。活用する子どもたちへのサポートもしながら1日に3コマの授業を見せていただき、そのあと授業された先生への感想やアドバイスなどのフィードバックを手紙にして手渡します。もちろん直接話をして振り返ったり、次の時間に向けて一緒に授業展開を考えたりもします。授業者の経験年数や教科特性、ICT活用度など、相手に合わせてアドバイスをするように心がけてきました。

アナログのほうが楽で、やりやすいと言われる先生方ももちろんいらっしゃいます。これまでの授業スタイルを変えるのはなかなか難しいものです。でも、オクリンクプラスを使った授業が一度うまくいくとよさがわかり、もっと使っていこうと思ってもらえます。「もっとやってみよう」と思ってもらうために、1回ではうまくいかないのは当たり前だと伝えていました。




上原先生
オクリンクプラスのよさは、やり直しがとても楽なので試行錯誤ができることです。オクリンクプラスを使うことで可能性が広がってよかったと思ってもらいたいです。なんでもICTでやるのではなく、得意なことを選んでいく、その選択肢の一つとしてオクリンクプラスやそのほかのICTツールがあると考えてもらえればうれしいです。


石坂先生
授業を見られることに抵抗もあったかもしれませんが、私たちが見にいくことでICTツールを積極的に使う機会にもなるし、一緒に授業をつくることにもなります。一人で授業をしていたら振り返りも内省で終わってしまいますが、一緒に振り返ると双方向で学び合えて、刺激があります。ほかの先生方の取り組みを紹介するなど、知見を加えて授業を進化させていくことになったと思います。


上原先生
見学した授業の様子はオクリンクプラスの効果的な使い方や学習の深まりなどを紹介しながら写真を添えてGoogleChatに投稿していました。年度初めに毎日紹介していこうと話し1年間投稿を続けました。最初は連携校の先生方だけが見るものだったのが、今はこのGoogleChatに市内の300名以上の先生が参加いただいています。 授業での具体的な使い方以外にも、オクリンクプラスの便利な機能紹介もしました。その日の授業をなるべく時差を空けずに投稿するので「明日の授業で使えます! そんな使い方があるのか」とか「明日ちょうどその単元なので参考にします」という声も届きました。市内の先生方の授業にタイムリーに役立つ取り組みにもなりうれしいですし、やっていてよかったなと思います。


石坂先生
2024年度の取組は2月末でいったん区切りとなり、GoogleChatで共有されていた情報は本事業(旭川市)のポータルサイトで市内の先生方がいつでも閲覧できるようにしました。今年の取組が単年で終わらず、次年度からの「もっと使ってみよう」と思った時の役に立つとうれしいなと思います。




※ページの内容は2025年3月時点の情報です。

使用製品

オクリンクプラス

個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。

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