導入事例
“自立型学習”の好循環
- 取材
- 岐阜県郡上市立和良小学校 | 河合校長先生,庄村先生
- 使用製品
- ドリルパークテストパーク
- 学年
- 小学5年生
岐阜県郡上市にある和良小学校は全校児童35名の小規模校です。今回は、算数の単元まとめで活用しているテストパークとドリルパークの取り組みを見学し、これらのツールを用いた “自立型学習”定着の取り組みや、導入の経緯について、河合校長先生と担任の庄村先生にお話しを伺いしました。
導入背景・目的
受益者負担でも「使い続けたい」教材だと再認識。紙からの一元化で学びの質とコスト面を両立
河合校長先生
ミライシードは昨年度から導入していましたが、今年度からは受益者負担という形に変わりました。そのうえで、このまま継続して活用するか、さらにどのツールを使用するのか判断することになりましたが、子どもたちの学びの質や日々の授業での活用実績をふまえ、ミライシードを継続導入することに。 ドリルパークは紙ドリル以上に問題数が多いこともあり、ドリル教材をタブレットに一元化することで、コスト面でも抑えられる利点があると考えています。保護者の皆さんも、学習効果をしっかり理解してくださり、前向きに受け止めていただくことができました。

導入成果
「自分で課題を見つけ、やり直す」主体的な学びが確立
庄村先生
解答・解説がすぐに確認できるミライシードを活用する中で、子どもたちが「答えて終わり」ではなく、「間違いから苦手を見つけ、学び直す」という姿勢が自然と身についていることを感じます。以前は紙ドリルの答えを書き写して終わりだった児童も、今では間違えた問題を繰り返し、理解できるまで取り組むという、主体的な学びに変わってきています。

今日は算数の「少数のわり算」単元末テストをテストパークで実施し、残った時間を自習の時間とし、ドリルパークを使って復習の時間にあてました。
<授業の流れ>
1.テストパークで算数「少数の割り算」単元末テストを一斉配信。
2.テストが終わった児童から、あらかじめ配布していた紙のプリントに取り組む。
3.タブレットで児童の進捗を確認しながら、必要に応じて机間指導を行う。
4.全員が提出を終えたタイミングで、テストの採点結果を配信。児童は間違えた問題を自分で確認し、やり直しを行う。
5.自習タイムとして、ドリルパークや紙の教材に自由に取り組み、さらに理解を深める。テストは再度配信し、何度も取り組める状態に。
このような構成にすることで、テスト実施から苦手の発見、学び直し、次の学習へという“主体的な学びの循環”が自然と生まれています。教員からの一方的な指示ではなく、子どもたち自身が個々に合った学びを進めていくことができていると感じています。
河合校長先生
子どもたちの学習に対する意識も、導入前と比べて大きく変化しました。以前、学校独自の調査で「算数が好き」と答えた児童は6割程度でしたが、現在では8割以上に増えました。ミライシードは、解説がすぐに確認できることで、苦手を後回しにしない点や、シードポイントが貯まる仕組みなど、やる気を引き出す工夫がされていると感じます。今後は、こうした意識の変化が学力向上にもつながるよう、引き続き活用の在り方を工夫していきたいと考えています。
今後の展望・期待
個別最適な学びの実現と、選択的な学習の可能性
庄村先生
ドリルパークは、子どもが自分に必要な学びを選んで学習できる点が魅力だと感じています。予習・復習はもちろん、漢字や敬語、学年を先取りした内容まで幅広く取り組めるので、夏休みなどの長期休暇中も、家庭で取り組める課題を配信する予定です。

ICTの活用は労務負担を軽減するメリットもありますが、それ以上に、限られた授業時間の中で、一人ひとりに合った学びを届けるための有効な手段だと感じています。今後、AIドリルのような機能がさらに進化すれば、さらに個別最適な学びが広がっていくのではないでしょうか。
河合校長先生
授業だけでなく、思考ツールを活用して運動会のスローガンを考えたりするなど、ICTを使った多様な活用が校内で広がっています。今後もただ使うのではなく、どう学びにつなげるかを日々模索しながら、子どもたちにとって実りある学びにつながるよう、効果的な授業づくりを進めています。

※ページの内容は2025年8月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。
テストパーク
次の学びにつながるデジタルテスト。
先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援します。




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