導入事例
バランス活用で
教育の質を高める
- 取材
- 京都府福知山市庵我小学校 | 谷岡佑亮先生
- 使用製品
- ドリルパークまるぐランド
- 学年
- 全学年
京都府北部、福知山市の中央部に位置する庵我(あんが)小学校は、ICTの導入に積極的に取り組んでいます。今回は、理科の専科教員として教科指導を行っている谷岡先生を訪ね、6年生の理科の授業を見学したのち、授業におけるドリルパークの活用についてお伺いしました。
導入成果
学習状況をリアルタイムで把握することで個別最適な指導を実現
谷岡先生
授業はまずプリントを使って、前回の授業内容の振り返りから始めます。そして、デジタル教材を活用しながらその日のテーマを協働学習し、最後にドリルパークで学んだ内容の定着を図る、という流れを基本にしています。
振り返りは配られたプリントに答えを書いて、みんなで発表し合う形です。ここでは、覚えている知識を紙に書くことを重視しています。これから中学、高校と学びを深めていく中で、記述式のテストにしっかり対応できる力を身に付けてほしいからです。

今日は6年生の理科の授業で、空気と生き物、水と生き物のつながりを協働で考えました。生き物の呼吸や植物の光合成についてはすでに学習していますが、今までに覚えた知識がつながっていることを、児童たちに理解してもらうことが目標です。
理科は知識を覚えることが必要な教科ですが、一人だと不安で手が止まってしまう子もいます。そこで、クラスの仲間で協力し合って、答えを見つけ出していくことを大事にしています。他の子の発言を聞いて『あ、本当だ!』と気づく様子を見ると、協働学習は知識を定着させやすいと感じますね。
授業の最後には、学習した内容をドリルパークで復習します。この時に意識しているのは、児童が時間内にやり切れる問題量を配信することです。問題がたくさんあると固まってしまう子もいるので、3問程度で解き切れる量を出題しています。クラスのみんながその日に学習した内容を「できた!」と感じて、授業を終えてほしいと思っています。

ドリルパークは、児童の学習状況をリアルタイムで把握できるのがいいですね。このクラスは9名なので、全員の学習状況を無理なく把握することができますが、30人クラスではそうもいきません。しかしドリルパークなら、どこまで進んでいるかを即時で確認できますし、やっていない子に声かけをすることが可能です。管理画面を活用することで、個別最適な指導が実現しています。
理科の専科教員として活動する前は、クラス担任をしていたので、ドリルパークを宿題で活用していました。特に算数はドリルパークで計算の仕方を定着させるために、同じ問題を繰り返し配信することが多かったですね。『この問題はこういう解き方だよね』と習熟すると、パターンが異なる問題への対応力も高まります。

デジタルとアナログのバランス活用が大切
ドリルパークの学習効果は、児童の学力によって差があるように思います。学力の高い子は問題数をこなすことで、計算が早くなったり、知識を応用する力が高まったりと、効果を実感しやすいと思います。一方で、理解が進んでいない児童だと、教科書でやった内容と同じでも、ドリルパークで数字が変わったり見え方が変わることで、『わかりません』となる場合があります。なかなか難しいところですね。
勉強は量と質のどちらも重要で、いろいろな知識を積み重ねないと質が上がってこない。質の部分をデジタルでできたらとても効率的です。具体的には、最初は教科書やプリントで量をしっかりこなして基礎を獲得し、その後にデジタルを活用することで、一人ひとりの対応力を伸ばしていきたいと考えています。
今後の展望・期待
ミライシードは年々使いやすくなっている

ミライシードに触れたのは5年前です。もともとデジタルが得意なタイプではなかったのですが、まずは触れてみる、使ってみることが大切ですね。ミライシードは導入時点からかなり進化していると実感しています。
最初は児童が何をどう間違えているかつかみにくかったのですが、現在は学習プロセスを可視化くれるので使いやすくなりました。さらに欲を言うなら、記述問題も解けるようになるといいですね。ただ、学習に対する苦手意識が強い児童にとっては、デジタルで選択問題を解いていく現在のスタイルがとっつきやすく、やる気につながっているようです。
映像コンテンツがあれば理解がさらに深まりそう
理科に関して言うと、映像コンテンツがあると面白いなと思います。この実験はどうなるでしょう、みたいなイメージです。今の子ども達は『YouTubeでこんなのを見た』と話してくれることが多いので、受け入れやすいと思います。答え合わせをする時やヒントを出す時に、実験の映像や写真がポンと出てくると、映像の記憶を思い出して答えられる子もいるでしょう。
実験は基本的に1回しか行わないため、振り返りの機会が限られているという課題があります。未来シードに実験の映像が組み込まれれば、さらに効果的に復習できるようになると思います。
教員の働き方改革と教育の質向上につながる
今後もデジタル教材が教育現場に浸透していくことで、教員の働き方改革が進むことを期待しています。教科書に沿ったアナログの指導だけでは理解が追いつかない子どもがいる中で、ドリルパークのように理解度に応じた出題と自動採点をしてくれるデジタル教材の存在は大きいですね。補完的に活用することで、問題を用意したり採点作業にかける時間を大きく減らせます。
授業準備や子ども達とのコミュニケーションに時間を割けるという点で、教育の質を高めることにもつながると思います。
※ページの内容は2025年7月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。
まるぐランド
読み書き・認知特性の基礎スキルを測り、児童一人ひとりの特性に合わせた「学びかた」を提供することで児童に自信をつけていくことができるICT学習サービスです。




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