導入事例

東京都文京区立誠之小学校 土屋 秀人校長先生、齋藤 貴紀先生、朝倉 清彦先生
先進的な先生方のチャレンジを支援
ICT活用の学校全体の
底上げを目指す
取材
東京都文京区立誠之小学校
学年
全学年

目指す学校像に「教職員の創意と工夫が生きる ONLY ONE 」を掲げる文京区立誠之小学校では、校内でのICT活用の底上げを進めています。
誠之小学校での取組について、土屋 秀人校長先生と、ミライシードDXエデュケーターにご登録もいただいた齋藤 貴紀先生と朝倉 清彦先生のお二人の先生にお話を伺いました。

導入成果
子どもたちの主体的な学びを深める実践と情報共有で校内の活用促進を広げる

土屋校長先生
ICTの取り組みに関して今、必要性を感じているのは、学校全体のICT活用の底上げだと思っています。
現在、先進的に取り組んで中心となっているのが、齋藤先生や朝倉先生です。
お二人の先生が、校外でのICT活用に関する交流の取り組みに興味を持ち、ICTの新しい取り組みにチャレンジしていく。そしてミライシードDXエデュケーターのような様々な活動から、情報を得てそれを学校全体に普及する。
そういった先生方のチャレンジを認めて支援することが全体の底上げにつながっていくと思っています。



齋藤先生
私は ICTを文房具のように自然に使えるようにしていきたいと思っています。
ICTの活用が特に効果的だと感じるのは心情メーターのように子どもの変化を観察する実践や、実験の記録を残すような実践。実は本格的にオクリンクプラスを活用し始めたのは、9月からなんです。だからこそ、より効果的な活用方法を広げるため、広く情報を知るためにミライシードDXエデュケーターの活動に参加しました。



朝倉先生
ICTの活用により、子どもたちの視点の広がりを感じています。また、他者の意見を参照する機会が増えたことで、コミュニケーションの向上も見られ、活動を通して理解が深まる瞬間が増えたと感じています。

授業例―意見交換で作文をブラッシュアップ。子どもたちの作文力を高める。

4年生 国語「もしもの時に備えよう」
齋藤 貴紀先生

オクリンクプラスでの、子ども同士の作文の意見交流を通して、作文のブラッシュアップを行い、よりよい作文を書くための視点を学ぶ実践。

自分の書いた作文をカードに貼り付け。全員が閲覧可能な「みんなのボード」に送付。「コメント機能」を活用して、子ども同士で感想や質問の伝え合いを行う。
コメントをうまくまとめられない場合は、拍手の「リアクション」をつけることも促し、交流を活性化させていく。
その後、自分の作文についたコメントを確認し、質問があればそれに答える。
授業中、子どもたちはコメントの感想を見て、新たな意見を膨らませて発言したり、また、ほかの子の作文の取り組みを見て慌てて作業を進めたりする子も見受けられた。


授業実践―対話と意見の可視化で人物像の理解を深める

2年生 国語 「お手紙」
朝倉 清彦先生

「かえるくんとがまくんの人物像を考えよう」というテーマの実践。
子どもたちは教科書から「がまくん」「かえるくん」の人物像を考えて、オクリンクプラスの「カード」にまとめる。まとめた「カード」はクラス全員が見られる「みんなのボード」に送付。子どもたちは感想を話し合い、リアクションをつけながら、グループで話し合う。さらに、どんな言葉で人物像を表現しているかを可視化するためにオクリンクプラスの「キーワード集計」を活用。集計結果から、多くの子どもが注目している言葉や個性的な言葉をピックアップし、そのキーワードを書いた子どもに、どこを見てそう思ったのかを発表させ、子どもたちの考えを深めていく。


今後の展望・期待
ICTの利点を最大限に生かす子どもたちのスキル向上への支援

土屋校長先生
ICTの利点を生かして授業をやりたい!と思った時、土台となるのは、子どもたちのICTスキル。スキルが子どもたちによって異なることで、一部の子たちの手が止まってしまうと、そこで授業も止まってしまいます。
先生方をサポートする形で、ICT支援員の方が個別にフォローに入っていただくことは、子どもたちのスキルアップのためにも、とてもありがたいと思っています。
マニュアルを読むだけでは対応しきれないところを、人がいて、個別に見取り、声をかける。そういった支援を引き続きお願いしたいところです。

効果的な使い方で子どもたちの課題解決を深める学びをめざす

土屋校長先生
子どもたちが課題解決する授業では、まず一人で思考、それをアウトプットし、共有する学習過程が一般的です。教員がワークシートを一つひとつ見取って、最後にアウトプットした様々な考えをいくつか発表させて・・・という形式で授業が進められていました。
けれど、オクリンクプラスなどのICTを使えば、子どもがそれぞれ思考している途中過程もお互いに参照し合うことができます。子ども主体で、思考の過程でも考えをどんどん変容させていく形に授業を変えていくことができる。今までとは全く次元の違った学びになっていくと期待しています。お二人の先生が始めているそんな学びを、もっとたくさん実現していきたいですね。

ミライシードというツールは先生方目線で作られている部分が多いと感じています。おそらくそれは開発等で いろんな先生方の意見を集約されているのだろうなと。
お二人の先生方には、子どもたちや先生自身の視点をミライシードの担当に伝えて、より役立つICT活用につながるよう期待したいですね。


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※ページの内容は2024年11月時点の情報です。

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