導入事例

愛知県安城市立安祥中学校 芦澤 大地先生
数学が苦手でも、
数学の「授業」は好き、
と思えるように―
思い描く授業を形にする
ICTの力
取材
愛知県安城市立安祥中学校 | 芦澤 大地先生
使用製品
ドリルパークオクリンクプラステストパーク
学年
中学1年

現在モニター校として「ミライシード」と「ICTサポートオンライン」を活用いただいている安城市立安祥中学校。
学校全体のICT活用を積極的に推進されているのが、情報主任であり数学がご専門の芦澤大地先生です。
「数学が好きではない子もいるし、苦手な子もいる。それでも、数学の“授業”は好きだと思ってほしい」―そう語る芦澤先生の言葉どおり、先生の授業は活気に溢れ、子どもたちは伸び伸びと意見を出し合い、考え方の幅がどんどん広がっていく―そんな、ミライシードの「オクリンクプラス」を効果的に活用した授業の様子、そして、その授業づくりを「メタバース」で支える「ICTサポートオンライン」の存在について伺いました。

導入背景・目的
あきらめかけていた「共同編集」が、「オクリンクプラス」で実現できた

芦澤先生
これまで使っていたアプリケーションでは、一人ひとりの意見を「共有」することはできても、班で一緒にアウトプットを作り上げていくような「共同編集」はできませんでした。実現するのは難しいのかなとあきらめかけていましたが、ミライシードの「オクリンクプラス」で、その「共同編集」が可能に!班のメンバーで考えを出し合いながら一緒に作業ができるし、他の班の意見を見ることもできるので、子どもたちの考え方の幅がどんどん広がります。また、共有が早いのも「オクリンクプラス」の魅力。ワーク用カードの配布、班ごとのまとめの提出、提出された意見の一覧化・・・そういった作業がすぐにできるので、班ごとの協働学習が活発に進み、自分が実現したい授業を実現するために役立っています。

また、オンラインのサポータさんからも、カードの並び替えの種類やその効果的な使い方についてアドバイスいただき、今回の授業に活かしました。例えば、カードをリアクションの多い順に並び替えることで、子どもたち同士でよい意見が参照しやすくなり、学びの速度が速まっていると感じます。私としても授業を次のステップに進めていく一助になりました。

導入成果
フラットに他者の意見や考えに触れることで、考え方の幅が広がる

芦澤先生
これまでは、「他の人の意見や考え方を聞いてみよう」という時、ノートをもって聞きやすい友だちのところに聞きにいく、ということが多かったと思います。ただし、その場合、仲のよい友だち数人の意見交換になる傾向にありました。その点「オクリンクプラス」は、提出された全員の意見を見ることができるので、自分と同じ意見・異なる意見を見つけ、さまざまな発見ができます。フラットに他者の意見や考えに触れることで、一人ひとりの考え方の幅がより広がると感じています。

●授業例―等式づくりに挑戦
1年生 数学
芦澤先生から提示されたのは、一枚の図。その図の情報だけを頼りに、まずは個々人で、可能な限り多くの「等式」を見つけ出す。
その後、班に分かれ、「オクリンクプラス」でワークカードを共同編集しながら、さらに「等式」を発見し、増やしていく。
班ごとに見出した「等式」を発表していくと、なんと1~9班でひとつも意見が重複することなく、それぞれ異なる「等式」のバリエーションが生まれ、クラス中に拍手が沸き起こった。
授業の振り返りもカードで提出。「子どもたちのコメントを見て、自然に次のステップに進めることができる」と芦澤先生。


「メタバース」上でいつでも相談できる「ICTサポートオンライン」が、授業作りの強い味方に

芦澤先生
モニター利用している「ICTサポートオンライン」は、相談したい時に「メタバース」空間にログインするだけ!
日時が固定される訪問型サポートの場合、訪問日までに聞きたいことを忘れてしまったり、わからないことをそのままにしてしまいがちですが、ベネッセの「オンラインサポート」はメタバース空間にいつでもサポータさんが待機してくれているので、空きコマの時間などを利用して、聞きたいことをすぐ聞くことができ、本当に助かっています。

ICT教材は使ってみないとわからないこともたくさんあるので、「使って困ったら聞く」がすぐにできることは、ICTの活用を上げるためにも大事なポイントだと思います。また、情報担当になると、他の先生方から質問を受けることも多いのですが、自分で回答が難しい場合は、サポータさんにオンラインでつなげることもあります。授業づくりを一緒に考えてくれることはもちろん、子どもたち側の機能制限など細かいところまでアドバイスをくれる、強い味方です。校内の先生向けに、教科ごとの「オクリンクプラス」活用研修もお願いしており、夏休み中にオンラインで実施しました。

●「メタバース」に感じるさまざまな可能性 
安田 雅人校長先生

「メタバース」を用いた「ICTサポートオンライン」は非常に面白い取り組み。ICTに関する質問が手軽にできるだけではなく、豊富な授業実践例の蓄積があることも魅力で、自身の授業が実践事例として他校に展開されていけば、教員のモチベーションアップにもつながるはず。また、メタバース空間を教員同士の学び合いの場や情報交換の場に活用するなど、可能性はさらに広がっていくと感じます。

サポータのアドバイスで取り入れた「冒頭5分のドリルパーク問題」に手ごたえ。
毎日の宿題はクラスで競う「ドリルパーク対抗戦」に


芦澤先生
毎授業の冒頭に、復習問題に取り組む時間を設けたいと考えており、これまでは自分で復習問題を用意して、その問題を黒板に書き、生徒たちが解くというやり方をしていました。ただし、その場合、問題をつくる時間・黒板に書く時間がやや負担に。そこでオンラインでサポータさんに相談したところ、ミライシードのデジタルドリル「ドリルパーク」から解かせたい問題を選んでカード化し、「オクリンクプラス」上で配信するやり方を教えてもらったので、さっそく実践中です。問題を選ぶだけですぐに復習ができ、復習時間を設けることで子どもたちの理解が進み、解ける問題が増えていく。学力が伸びている手ごたえを感じています。

また、毎日の宿題でも「ドリルパーク」を活用しており、子どもたちがよりやる気になって取り組めるよう、クラス対抗の「ドリルパーク対抗戦」を実施!クラス内で「今日は9時から本気でやろう!」とお互いに声をかけ合うなど、日々子どもたちのやる気が高まっていくのを感じました。最も取り組みが多かったクラスを、1学期の終業式で表彰したのですが、表彰式は喜びの笑顔であふれていました。

今後の展望・期待
ICTは実現したい授業を実現するための手段。子どもたちが前向きになれる授業をつくりたい


芦澤先生
中学校は、多種多様な子どもたちが共に過ごす場所。いろいろな子どもがいるからこそ、中学校は面白いし、やりがいがあります。学期ごとに子どもたちにアンケートを取っているのですが、アンケートに必ず入れる質問は「数学が好きか」、そして、「数学の“授業”が好きか」です。
もし数学があまり好きではなくても、得意ではなくても、「数学の“授業”は好き」という子どもが増えるように、これからもICTを活用しながら、そして「ICTサポートオンライン」の力も借りながら、自分が実現したい授業をつくっていきたいと思っています。

※ページの内容は2025年8月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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オクリンクプラス

個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。

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テストパーク

次の学びにつながるデジタルテスト。
先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援します。

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