導入事例
学習成果の可視化と
業務効率化を実現
- 取材
- 徳島県阿南市大野小学校 | 谷篤彦先生
- 使用製品
- ドリルパークオクリンクプラステストパーク
- 学年
- 全学年
阿南市立大野小学校は創立150年以上の歴史があり、現在は約100名の児童を対象に、ICTを積極的に活用した教育を行っています。今回は、6年生を担任する谷先生の社会の授業を見学した後、オクリンクプラス・ドリルパーク・テストパークの活用についてお伺いしました。
導入成果
どの授業においても「めあて」と振り返りを重視
谷先生
授業では最初に子どもたちと一緒に「めあて」を決めて、その日に学ぶことを意識して学習してもらい、最後の振り返りで何を学んだか、今後勉強したいことは何かを書いてもらっています。今日は「室町文化と力をつける人々」を取り上げて、オクリンクプラスの機能を活用しながら進めました。

【授業の進め方】
①今日の「めあて」をクラスのみんなで共有する
②オクリンクプラスでそれぞれの考えを可視化・共有する
③振り返りでどのような力が身についたか書いてもらう
デジタル教材で子どもたち自身の気づきを引き出す
今日のめあては「室町時代にはどのような建物がつくられたのだろう?」としました。まずは「金閣」「銀閣」の白黒のイラストをオクリンクプラスで配り、5分間を使って着色してもらうことからスタート。みんなのボードに全員の着色イラストが並んだところで、実際の写真と比べて気づいたことを発表してもらいました。予想して色を塗った結果、金閣は建物全てが金色ではないことや、銀閣が質素に見える理由はなんだろう、といった意外な発見が生まれたようです。教師が最初から「金閣の1階はこういう作りで…」と説明するよりも、こうした仕掛けを通して歴史を好きになるきっかけができればと考えています。
オクリンクプラスだと、色鉛筆や絵の具を用意しなくてもさっと色塗りができて、教員側も印刷の手間がなく、何よりお互いの描いた絵をすぐ参照できるので便利ですね。

スタンプ機能やカードを使って子どもたちの授業参加を促す
今日はもう一つ、オクリンクプラスの機能を活用してみました。書院造の写真を配布して、現在の日本家屋との共通点を「スタンプ機能」で示してもらいました。これはミライシードの活用事例集を参考にして、自分の授業にも取り入れてみました。他の子がどこに目を付けたのかを授業の中で確認して、自分も発表したいと感じてもらうきっかけになったようです。また、社会の授業では一人一人が「人物カード」を作って、歴史上の人物についてみんなに発表しています。自分の好きな人物の画像を撮って、「こういう人なんだよ」と紹介文を書く。自分が好きな時代の、興味をもった人物について書こうとすると、ただ暗記するよりも面白みが出るし、自発的に取り組んでいると思います。


振り返りを通してその日の学習成果を自覚してもらう
授業の最後は必ず振り返りをカードに書いてもらいます。今日の「めあて」ができたかどうか、また今後勉強することは何か、子どもたち自身がアウトプットする時間を重視しています。今日の授業にはどういう意味があったのか、自分がどんなことに興味を持ったのかを、児童自身に自覚してもらうことが目的です。また教員にとっては、児童がどんなことを感じたのか、次の授業にどう活かそうかと考えるための、授業アンケート的な役割も果たしています。

ドリルパーク、テストパークで自学自習を習慣化
ドリルパークは毎日の宿題で活用しています。少しずつ問題を出して、学習習慣が定着するよう意識しています。学習状況を分析した上での出題や自動採点などとともに、学習に取り組んだ時間などが把握できるのはデジタル教材ならではですね。
オクリンクプラスを使った授業中でも、時間が余った時にはドリルパークのカードを作って「ここやってみよう」と子どもたちに送ったりしています。オクリンクプラスを閉じて、子どもが教材を一から探さなくても、やってほしいところを送ることができます。最近知った機能ですが、これは便利だなと思ってよく使っています。ミライシードは、現場の意見をまめに取り入れてくれるので感謝しています。
また、テストパークはプレテスト的に活用しています。児童自身がわからない部分を復習するきっかけになる点と、すぐに採点できる点がいいですね。欲をいえば、結果を一人一人の個票にしてもらえれば、保護者にも見てもらえるのでさらに使いやすくなると思います。

今後の展望・期待
簡単な機能から使い始めることが第一歩
デジタル教材を導入して5年ほどになりますが、異動してこられたばかりの先生などは、最初は不慣れだと思いますので、校内での情報共有や研修参加を行っています。ミライシードは教科によって使い方が異なってくるので、使い始めの先生だと、その教科にあった使い方がわからなくて、最初の一歩が踏み出せないということもあると思います。最初はホワイトボード代わりとして使って、自分の考えを気軽に書いてみよう、出てきた意見をノートにまとめてみよう、そんなイメージで使い始めたらいいのではないでしょうか。

時間と場所にしばられがちな働き方を変えるきっかけに
従来は、学校でしかできない仕事に追われることが多かったのですが、デジタル教材によって働き方が大きく変わりました。印刷物を用意しなくても授業を進められるとか、場所を選ばずに準備ができるとか、職員室以外でもできるようになりました。日記や連絡帳の確認はその最たるものですね。
子どもたちが連絡帳を持ってきて、コメントを書いて、それを子どもの下校時間までに全員分こなす時間的な制約は大きなものでした。しかし、オクリンクプラスで一週間分のお題のカードを送っておけば、子どもたちが帰った後や登校前にパッと見ることができます。こちらのタイミングで返事ができるので、非常に楽になったと感じています。

※ページの内容は2025年8月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。
オクリンクプラス
個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。
テストパーク
次の学びにつながるデジタルテスト。
先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援します。




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