導入事例

愛川町立半原小学校
特別支援コーディネーターとともに
児童の特性を分析・指導改善を実現
取材
愛川町立半原小学校
使用製品
まるぐランド
学年
モニター利用時 全学年

導入成果
チェックテスト結果と普段の見取りとのギャップから指導を検討

チェックテスト実施後に検討会を実施

本校は、24年度の4月よりモニターとして利用し始めました。はじめは、読み書きの学習教材アプリのひとつという印象でしたが、チェックテストとレッスンを使っていくなかで大きく印象が変わりました。

校内での活用が一気に浸透したのは、チェックテスト1回目のあとに実施した検討会でした。検討会では、特別支援コーディネーターからデータの見方の説明をいただき、普段の児童の困り感と一致しているところ、そうでないところを先生方と一緒に見て分析しました。すると、新たな観点で児童を見取ることのおもしろさを先生方も気づき、活用が進み始めました。

紙のテストでは成績が振るわない児童が「まるぐランド」では好成績な理由

3年生で、普段の授業や紙のテストでは理解が追いついていない子どもがいました。そのため、担任の先生は「まるぐランド」のチェックテストも難しいだろうと思っていました。しかし、結果を見るとチェックテストでは晴れマーク。担任の先生と特別支援コーディネーターとで理由を考えてみたところ、「もしかしたら、音声の読み上げがあったから『まるぐランド』では解けたのではないか?」と推察しました。
この仮説をもとに、授業中に問題文を先生が読み上げる補助を行ったところ、理解度が増し、できることが増えました。「まるぐランド」のチェックテストは、結果と普段の見取りとのギャップがあった際に、理由を考えることで、その子の特性をより理解できるとともに具体的な指導方法を考えることもできるツールだと感じています。

認知特性に加え、ひらがなから漢字まで読み書きの基礎スキルがわかる

普段の授業では複合的にスキルが絡んでいて、根本のつまずきがどこにあるのか分かりづらいことが多いです。「まるぐランド」では読み書きスキルの総合的な結果だけでなく、細かなスキルの習得度合いもわかるため指導の手立てを検討するのに非常に役に立っています。例えば、授業の理解がゆっくりめな児童の場合、結果を見てみると、言葉のまとまり読みでつまずいていて、その背景には視覚記憶の弱さがあったことが分かり、補助の仕方を再検討することができました。


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子ども自身が自分の特性を知る取り組みに挑戦

5年生において「まるぐランド」のチェックテストの結果を確認できることを先生が説明すると「自分の結果を見たい!」という声が数名から上がりました。そこで希望者を募り、先生と一緒に自分の結果を見てみることにしました。高学年になると、メタ認知の力がついてきて、なんとなく自分自身の弱みがどういうところなのかを認識している子どもが多くいます。ですが、結果を見て自分では知らなかった強みを発見することができたことで「自分は勉強は苦手なんだ」と思っていたがそうではなく、自分に合う学び方でやれば苦手ではなくなるかもしれないと思った様子でした。それからは、一層「まるぐランド」の意味を理解して、レッスンに励むようになりました。

自分が決めた目標をクリアする楽しさを学ぶことができる

子どもたちは「まるぐランド」のレッスンに遊び感覚で取り組んでいます。学びが続く理由を聞いてみると、「自分で問題数を選べるのがいい」「その日の気分でモードを選べるのがいい」など、自分がその日にクリアできそうな目標を決めてチャレンジできる設計が合っているようです。これまでのICT教材とは違い、寄り添い度が高く、子どもたちが取り組みやすい設計になっていると思います。


※ページの内容は2025年1月時点の情報です。

使用製品

まるぐランド

読み書き・認知特性の基礎スキルを測り、児童一人ひとりの特性に合わせた「学びかた」を提供することで児童に自信をつけていくことができるICT学習サービスです。

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