導入事例
自分で選んで進める。
夢中になって取り組むうちに、
自然に高まる学習意欲
- 取材
- 秋田県湯沢市立湯沢西小学校
- 使用製品
- カルテ
- 学年
- 全学年
湯沢市立湯沢西小学校では、学びの過程や自ら考える力を大切にする「秋田の探求型」の授業スタイルと「子どもカルテβ版」が掛け合わされたことで、子どもたちの学び方に大きな変化が生まれました。一人ひとりの学びのサイクルが回り始め、教室は活気と意欲があふれています。
導入成果
地道に努力を積み重ねる力が育ち、子どもたちがそのときの自分に必要な学びを考えて実行できるようになってきた。
自ら学び、「ふりかえり」につなげる―秋田の探求型授業とカルテの融合
秋田県の湯沢西小学校では、子ども自身が課題を設定し、学習し、ふりかえるという学びの流れを大切にする「秋田の探求型」と呼ばれる授業スタイルが根付いています。子どもが自分に合った目標や課題を自分で選択できる柔軟な仕組みのため、勉強が苦手な子でも前向きに取り組みやすく、「ふりかえり」を通じて次の行動につなげる問いを生み出すことが重視されています。そんな「秋田の探求型」の授業との親和性を見せ、導入後すぐに子どもたちの間に広がっていったのが「子どもカルテβ版」です。週の初めに子どもが「今週がんばりたい教科」を自分で決めて目標を設定し、それに合わせてドリルパークで取り組むミッションも決定します。授業中の自学の時間やスキマ時間を使ってコツコツと進め、最後に自分の学びをふりかえる―この一連の流れが、まさに秋田の探求型授業で大切にされている学びのプロセスと重なります。カルテは、先生方や子どもたちの中に無理なく自然に浸透していきました。

カルテβ版で1週間ごとに学習サイクルを回すリズムが子どもたちに自然と定着、
主体的にドリルパークに取り組むように
「子どもカルテβ版」の導入前から、日々の学習の中でドリルパークはすでに活用されていましたが、先生の声かけがきっかけで利用することがほとんどで、子どもが自ら主体的にドリルパークに取り組む場面は限られていました。また、ドリルパークに取り組むタイミングはテスト前に集中しやすく、単元ごとの理解をその都度しっかりと定着させていくことに課題がありました。そんな中で「子どもカルテβ版」を導入し、週の初めに目標を立てて、1週間かけて少しずつ取り組むリズム が生まれたことで、ドリルパークでの学習が日々の学びの中でこまめに取り組む“習慣”として定着していきました。今では、授業中の空き時間があれば、自主的にドリルパークに取り組む子どもたちがたくさん出てきました。

自分で決めた目標に向かって楽しく取り組めるしかけが、苦手な教科への挑戦を後押し
子どもたちに表れた変化は、学習習慣の定着だけではありません。それは、苦手な教科やつまずいた単元に、自分から進んで取り組むようになったということです。子どもたちからも、「前の週に授業が難しかった教科をカルテで今週の目標にした 」「今週は漢字で新しい単元に入るから、漢字を目標にして予習する」といった声も聞かれ、これまで避けがちだった学びにも挑戦する様子がうかがえます。そして、「子どもカルテβ版」にはそんな挑戦を後押しし、楽しみに変える仕組みもあります。それは、目標に沿って学習に取り組むとポイント(リーフ)がたまり、そのポイントとお宝 を交換することができるというものです。獲得したお宝は自分だけの図鑑にたまっていき、図鑑のお宝をすべてそろえることが子どもたちのモチベーションにもなっています。「子どもカルテβ版」での取り組みを続けることで、「あとお宝1個で図鑑が完成するからもうちょっと頑張らなきゃ!」「次の目標を早く立てたい!」といった声が子どもたちからたくさん上がるようになりました。楽しさと達成感が結びつき、学びに向かう意欲が自然に引き出されています。カルテは、苦手な学びに向かうハードルを下げるだけでなく、「楽しく学習に取り組んでいたら、いつのまにか苦手な教科ができるようになっていた」という遂行体験を積み重ねる土台にもなっています。

見せたくなる、聞きたくなる―教室の中で増えてきた「学びをつなぐ対話」
学びを通じたコミュニケーションが広がることも、「子どもカルテβ版」の特徴のひとつです。休み時間には、お互いの画面を見せ合い、目標の達成状況やお宝の獲得数などについて会話している子どもたちがたくさん見られるようになりました。たとえば、「今週は何を目標にしたのか」「交換したお宝の数はどのくらいか」といった会話をきっかけに、友達どうしでがんばりを認め合ったり、次の学習への意欲を高めたりすることにつながっています。先生方も、どの教科を目標にしたのかクラス全体に問いかけたり、どんなお宝を交換できたか子どもと会話したりしながら、子どものがんばりを見守っています。ふだんは一人で取り組むことが多いドリル学習も、カルテと組み合わせることで、友達と成果を見せ合ったり話題にしたりする場面が自然と増えていきました。このように、カルテの存在が、がんばりを共有し、認め合う空気を生み出しています。日常のちょっとしたやりとりの積み重ねが、子どもたちの自己肯定感や学習への意欲を育てることにつながっています。

※ページの内容は2025年7月時点の情報です。
使用製品
カルテ
ミライシードの学習履歴を活用し、
子どもの自己調整力を育むとともに、先生方の日々の指導と評価を支援します。




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