導入事例
- 取材
- 奈良県五條市立五條中学校
- 使用製品
- ドリルパーク
- 学年
- 全学年
導入背景・目的
生徒の頑張りや課題をしっかりと把握したい
以前は、紙の教材を春休みの宿題として出したこともあるのですが、提出後の授業などでその教材を用いることもあり、提出の有無を確認するのみでした。そのため、生徒の頑張りやつまずきなどの足跡を確認できないもどかしさがありました。そこで、春休みの宿題をドリルパークで課し、デジタルドリルを使用してみることにしたところ、提出後に見えたのは生徒それぞれのリアルな様子。提出期限直前にパパッと済ませた子、計画性を持って臨んだ子、一人ひとりの学習態度はもちろん、多くの生徒がつまずいている問題の傾向や理解できている範囲が見えてきました。
デジタルドリルの学習履歴を指導に直結
生徒個々をしっかり把握できることを生かし、春休み後は次の定期テストに向けた学習材料としてドリルパークを活用しています。
・次の定期テストの範囲をまとめて配信
・取り組み締め切り日は定期テスト当日に設定
・中間テストの翌日には期末テストの範囲を配信
このやり方によって、生徒は次のテストの内容を意識し、学習の見通しを持つことができます。問題量、自分の理解度、テストまでの日数を考えながら自分のペースで取り組むようになりました。家庭でもやりたい子はタブレットを持ち帰ってよいというルールにしています。
教員はたびたび履歴を確認し、正答率、取り組み時間、いつ解いたかなど、生徒の足跡を見て声をかけます。
「順調に進んでいるね」
「もう少しペースを上げるとよさそうだよ」
「遅くまで頑張っているね。無理をしないようにね」
生徒は個別の声かけや授業内での指導を受けて学習方法を見直していきます。
導入成果
主体的な学習態度につながるデジタルドリル
ドリルパークを使った復習やテスト対策が定常化し、週に3回設けられている「セレクトタイム」(校内でのICTを使った学習の時間)でもドリルパークに取り組む生徒が増えてきました。問題のレベルがフィットしているようで、生徒だけでもどんどん解き進められる点がよいのだと思います。答えを導き出すまでの思考の流れをノートに残したり、わからない問題は友達に聞いたり、それぞれが工夫をしている様子も多く見られます。テストまでに復習をやりきるという点だけではなく、自分の理解や学習スタイルと照らしながら学習をよりよくしようとする力が少しずつ育まれているようです。
また、デジタルドリルでは生徒の様子が事実として表示されるため、指導の振り返りとしても活用できます。正答率が低い問題を見て、説明の仕方を変えてみたり次の授業で詳しく振り返りをしたり、指導改善にも役立てていけそうです。
※ページの内容は2024年6月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。