川上校長先生
私たち教員の職責は生徒の資質や能力を伸ばし、学びを深めること。本校のめざす姿としてICTを活用して子どもたちが自律的に共に学び合う形をめざしています。
もちろんいきなりICTを活用して子どもたちが自由に学ぶ段階には行きません。まずは協働的な学びに適した雰囲気や規律のある学級を作り、教員の見守りのもとで協働的な学びの型に慣れることが必要だと考えます。生徒の状態や教員の様子を見ながら、この二つをスパイラル的に積み上げていきたいと考えています。

川上校長先生
協働的な学びの型に慣れていくには、教員が主導しやすいミライシードの「オクリンクプラス」のような学習支援アプリが必要だと感じています。特に中学1年生などは、直感的に使えるものの方がやりやすいのではないでしょうか。

照沼先生
子ども同士で予想や考察を話し合う場面で「オクリンクプラス」を活用しています。「オクリンクプラス」を使い、互いの意見を共有することで、苦手な子も気づきを得られる。また、素晴らしい意見もみんなが気づくことができ、その共有が深い学びにつながっていると感じます。

３年生　理科「星の動き」
照沼麻理先生
星の年周運動について実習を行い、結果についての考察する実践。

「オクリンクプラス」の「みんなのボード」に班ごとのボードを作り、班ごとに協働編集でまとめていく。
班ごとのまとめができたら、発表。他の班の発表や他の班のボードを参照して気づいた気づきを自分の班のまとめにも取り入れていく。

照沼先生
問いを立て実験し考察を行う授業では、教員が一方的に教えるよりも、生徒同士で学び合った方が、考えが深まるように感じています。最初はできる子の意見を模倣するところから始め、自分なりの学び合いでの答えの見つけ方や意欲も育まれていると思います。学び合いのための共有・意見交換を効率的に行なうことに「オクリンクプラス」を活用していきたいと考えています。

川上校長先生
協働的な学びを実践するためには、授業デザインについて適切なアドバイスやコンサルテーションができる存在が必要だと思います。技術の進歩が速い現在、さまざまなことが細分化・専門化していると感じています。学校にももっと専門家が入ってきてほしいと考えています。
ベネッセのICT支援員には、教育のICT専門家として授業デザインについて相談できればと思っています。また、将来的には自由進度学習のような取り組みも増やしていきたいと考えています。現在は数学などの一部で、自分に合った自由な学び方をする時間を設けており、自由進度学習の試みを行っています。新たな取り組みは、生徒や教員の様子を見ながら無理のない範囲で進めていきたいと思っています。