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オクリンク

「口頭」ではなく「見る」意見交流で深い学びへ

水産業のさかんな地域

金沢市立鞍月小学校 田野健先生

田野先生から一言:
オクリンクの「提出BOX」を使い、お互いの意見をまず「見て」交流し、その後共通点・疑問点・反論を発言することで、クラス全員が活躍できる授業が作りやすくなります。

活用場面・活用背景
多様な意見をもとに議論を深める

相手の話を考えながら聞けるようにするためには、批判的に聞くことが大切です。そのため、普段から人の話を聞くときには疑問点を探すように指導していますが、この場合一人が発言すると質問や反論が続きます。
すると時間が長くかかってしまい、結局子どもたちの考えを拾いきれなくなるというデメリットがあります。この問題をどのように解決できるのかを考えました。

How to
口頭発表の代わりに提出BOXを活用

子どもたちに課題を提示した後、白紙のカードに自分の考えをまとめさせ、提出BOXに提出させます。(制限時間を3分に設定 )



提出BOXを「みんなに公開」にし、カードを提出した子どもから順に、提出BOX 内の他の子のカードを見ながら共通点や疑問点、反論などを各自ノートにまとめます。



制限時間が過ぎたら、子どもたちに「共通点」を発表させ、黒板にまとめます。

個々の考えが整理された後の一般化されたキーワードが出てくるので、子どもたちの考えの全体像を共有することができます。続いて「疑問点」「反論」を発表させることで、多数派の意見だけでなく少数派の意見にもスポットライトを当てられます。
 
黒板に書く内容は「共通点・疑問点・反論」といった、検証段階に必要な視点に絞られるため、板書がすっきりします。

取り組みの結果
短時間でクラス全員と交流することが可能に

この方法を使えば短時間で考えを交流することができるようになります。子どもたちは「せっかく考えたのに発表できなかった」という気持ちにならず、クラス全員が活躍できる授業が作りやすくなります。
カードを出した子から提出BOXを見てまとめを始められるので、思考が速い子も遅い子も、全員がずっと課題について考え続けることができます。

田野先生から一言:
考えが浮かばない、考えがまとまらない状態で、カードが白紙でも途中でも提出するように指導することがおすすめです。「白紙で出す回数を減らしていけると良いね」という声かけをすることで、時間内に考えを提出できる子が増えていきます。


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