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ムーブノート

全員で考え進めるモヤモヤゼロの授業展開

算数・数学のどんな単元でも使える!ムーブノート活用法

金沢市立鞍月小学校 田野健先生

田野先生から一言:
どのように解くか、考え方を問う場面で汎用的に使うことができます。

活用場面・活用背景
全員が考えた結果を共有し、解法を理解できる

以前は手を挙げた数人の解法しか全体共有できないことに課題を感じていました。ムーブノートを活用し効率的に意見交換することで時間的余裕ができ、みんなのモヤモヤについて、じっくり考え話し合う時間をもつことができるようになりました。

How to
カードを匿名化し「自由に置く」モードに設定を変更

【1】ムーブノート「私のノート」に白紙のカードを3枚作って「授業を開始」ボタンを押します。次に「広場」へ行き、カードの並びを「自由に置く」モードに変更します。最後に「プロパティ」の「かんたん設定」画面で「オブジェクトに名前を表示」をOFFにします。以上で授業前の設定は完了です。

「授業を開始」ボタンを押してから「広場」へ移動し、「自由に置く」に設定

「オブジェクトに名前を表示」をOFFに設定

間違いを恐れて考えの共有を避けてしまいがちな子どもも、「オブジェクトに名前を表示」をOFFにして匿名性を確保することで、「出してみよう」と思え、考えを積極的に提出することができます。

【2】子どもたちに問題を提示して、3枚ある白紙カードに考えを入力するよう指示します。(8分)
カードを3枚つくっておくことで、子どもたちはいろいろな解法を見つけようとしてくれます

 子どもたちに課題を提示し、解法を考えさせます

子どもたちに課題を提示し、解法を考えさせます

カードを「広場」へ提出するときは、ほかの子どもが提出したカードを見ながら、自ら分類を考えて置くように指示します。今回はかけ算と、わり算を使った考え方に整理できました。

 

カードを置く位置は、答えごとにまとまるように指示

【3】クラスのみんながどんな考え方をしたのか、まずは個人で確認します。(4分)
どのアイデアが納得できるか、わからないこと、モヤモヤしていることなどをノートに書きとめます。

【4】次に班ごとに集まって、考え方を共有し、解決し合います。(3分)
班内での交流の際、まずはどのアイデアが納得できたか交流し、その次にわからなかったことやモヤモヤを共有してみんなで話し合います。

【5】最後にクラス全体で考えを共有します。わかったことを発表したり、班内で解決できなかったモヤモヤを解消する時間です。

全員で疑問や勘違いを解消していく

取り組みの結果
子どもたちから「自分たちで勉強している感覚がもてた!」と好評でした。

ムーブノートでカードの匿名性が保たれることで、子どもたちが「カード」を「広場」に提出するハードルが下がり、全員の考えを可視化しやすくなります。これまでは見えづらかったつまずきや勘違いを見つけ、理解があやふやなまま授業を進めるのを避けることができます。

また、最初から最後まで子どもたち同士で考えを整理し、自分たちの疑問を話し合ってまとめていく…という展開なので、より主体性をもって授業に臨むことができました。実際に子どもたちから「自分たちがやってる感があって面白い!」と言ってもらえてうれしかったです!



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