チーフICTサポータコラム



ICT支援員の皆様

夏休みは、子どもたちが家庭でじっくりと自分のペースで学習に取り組める絶好の機会です。ICTの活用がより一層求められる今、タブレット端末を夏休みに各家庭で活用できるようにすることは、2学期以降の学びの幅を広げるためにも、大きな一歩となるでしょう。 特に、これまでタブレット端末の持ち帰り運用が定着していない学校にとって、夏休みは「家庭学習でタブレット端末を活用するチャンス」です。 今回は、ICT支援員として現場の先生方を支える視点から、夏休み中のタブレット端末の持ち帰りを安全かつ効果的に実施するためのポイントを、「安全に使うためのサポート」と「学習活用の工夫」の2つの軸でご紹介します。 

1.まずは「安心・安全」のサポートから
● 持ち帰りルールづくりを先生と一緒に
端末の持ち帰りに向けて、まず必要になるのが利用ルールの整備と共有です。
既存のルール例や他校事例などを提示しながら、先生方が保護者・児童生徒にわかりやすく伝えられる資料づくりをサポートするとよいでしょう。
例えば、以下のような内容を含めたルール文書の作成を一緒に進めてみてください。
●持ち帰ったタブレット端末は家庭内で使用すること
●登下校中にタブレット端末をカバンから出さないこと
●故障・紛失が起きた場合の対応フロー
保護者説明会などでのスライドづくりやQ&A集の作成など、ICT支援員としてできることは多くあります。
● ケースやバッグの手配の後押し
端末を安全に持ち運ぶためには、専用のケースやバッグの使用がおすすめです。
ICT支援員として、各学校の現状を把握しつつ、保護ケースの導入提案や、市販品・自作ケースのアイデア共有などを通じて、先生方の検討を後押ししましょう。予算が難しい場合は、家庭への協力依頼の方法についても一緒に検討しておくと、現場の負担が減ります。
● 家庭の通信環境についての調査
家庭学習で欠かせないのが、インターネット接続環境の確認です。
Wi-Fiの有無や接続の安定性など、事前調査用の簡易アンケートを作成し、先生に共有・実施を依頼する形が有効です。動作環境はこちらでご確認をお願いいたします。


2.学習を「計画的・効果的・対話的」にするために
● 学習予定のテンプレート作成をサポート
長期休み中は、計画的な学習の見える化が子どもたちの学習継続のカギになります。
児童・生徒が活用できる「学習スケジュール表」や「チェックリスト」のテンプレートを「オクリンクプラス」上で作成し、夏休みに入る前に子どもたちに自分の計画を書いてもらうとよいかと思います。



● 学習コンテンツの選定のサポート
タブレット端末を持ち帰るだけで終わってしまわないように、家庭学習用のコンテンツを計画的に準備しておくことも大切なポイントです。 おすすめは、1学期の学習内容を振り返ることができる「総復習問題」。学年や教科に応じて適切な課題を選びましょう。以下のリンク先には、具体的なおすすめコンテンツが掲載されていますので、参考にしてみてくださいね。
●小学生向け:1学期の学びを総復習! 小学校編
●中学生向け:1学期の学びを総復習! 中学校編
● コメント配信機能の活用を促す
夏休み中のモチベーション維持には、先生からのコメントやフィードバックが非常に有効です。 「ミライシード」では、課題配信だけでなく、先生と生徒・児童間での個別コメントの送信も簡単に行えます。



操作方法を共有したり、活用事例を紹介したりすることで、先生方が「やってみよう」と思えるようサポートしていきましょう。

3.タブレット端末持ち帰りは「日常化」へのステップ
今回の夏休みのタブレット端末の持ち帰りは、一過性の取り組みではなく、今後の家庭学習の基盤づくりとして位置づけることが大切です。
ICT支援員として、夏休みの取り組みが次につながるように、以下のような点を意識するとよいでしょう。
●取り組み後の振り返り用アンケートの作成
●先生同士の情報共有の場づくり(例:簡易レポートの共有)
●次回以降に向けた改善ポイントの整理
夏休みのタブレット端末の持ち帰りは、ICTを活用した学びの定着を図る絶好のタイミングです。
先生方が安心して取り組めるように、私たちICT支援員が「できることを、できる形で」支えていくことが、何より重要です。


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