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いっしょに伸ばそう!ミライの芽/第18回 学びの蓄積を、成績づけに生かす

まもなく3月。つい先日新年をむかえたと思ったらもう学年末。毎日があっという間に過ぎていきますね。
クラスの子どもたちといっしょに過ごすのもあと1か月となりました。実質は残り20日程度。
日々逆算での時間管理をしながら、子どもたちとの1日1日を大切にしてほしいと思います。
 
年度末の成績づけも佳境に入るころでしょうか。そろそろラストスパートをかけている方もいるかもしれませんね。
前回のミライシード公式LINEのコラムでは、成績づけを計画的に進める時間管理法について書かせていただきました。
「逆算」で計画を立て、予備の時間をもちながら少しずつ進めることができているでしょうか?
計画通り進んでいない、あるいは、早めに計画を立てることができなかったという方も、焦る必要はありません。今からでも間に合います。
 
成績づけをするときには、子どもたちの学びの様子や行事・学校生活への取り組みの様子を思い出す必要があります。特に時間のかかる所見の記入や、テストの点数だけでなく総合的な観点で評定をつけるのに、重要なことですよね。
1年間、日ごろから気づいたことをメモするなどして蓄積していた場合は、今こそそれが活用できるでしょう。
メモしていなかったという場合も、大丈夫。ミライシードにたまっているカードを使うことでも、子どもたちの様子や学習内容を便利に振り返ることができます。カルテがある場合は、カルテで学習を振り返るのも便利かと思います。カルテがなくても、残っている情報はたくさんあります。授業や自主学習などで利用したムーブノート、オクリンク、ドリルパークの履歴を見てみましょう。
そこには、子どもたちの学びの蓄積があるはずです。
「ああ、あんなこともあった」
「この子のこの発言で、学習が深まったな」
「こんな感想を書いている。これを所見に使おう」
いろいろなアイデアが出てくることと思います。
日々の生活は流れて行ってしまうもの。記憶は次から次へと書き換えられてしまいます。
ミライシードを活用することで、クラスの子どもたちの学びの足跡の記録にもなります。
 
ミライシードで日々の学習を蓄積したり、評定に生かしたりするアイデアは、こちらからも見ることができます。
 
・子どもたちにムーブノート上で振り返りを書いてもらい、所見記入の際に活用
授業の振り返りを評価に活かす | 活用事例 | ミライシード ファンサイト | Benesse
→子どもたちのよいところをもらさず所見に盛り込める、すてきな実践です。
 
・まとめた文章をクラス全員分一覧できるように
物語のまとめ文を共有しよう | 活用事例 | ミライシード ファンサイト | Benesse
→特に所見用の蓄積でなくても、日ごろから授業で活用していれば、成績づけの時期に役立ちます。
 
ほかにも、行事や実技教科、クラス活動の記録用写真を振り返るのもおすすめです。
写真には子どもたちの表情や行動の様子がはっきりと残っています。
 
年度末は本当に大変ですよね。使えるツールは活用して、効率よく成績づけを進めていきましょう。
もし今年はあまりツールを活用していなかった…という場合は、新年度からでもミライシードなどで学びの蓄積をしていきましょう。次の年度末の自分がちょっとラクになるだけでなく、子どもたちのいいところも見逃さず評価することができます。
 
修了や卒業まで、残すところあとわずか。
今うまくいっていないという先生も、大丈夫。
たまたま今年はうまくいかなかっただけで、きっと4月からはうまくいきます。
 
うまくいっている先生方。
職員室に悩んでいる先生はいないでしょうか?
うまくいくことは当たり前ではありません。
余裕があれば、声かけを。
隣の先生のために仕事をしてあげることが、めぐりめぐって自分のためになることがあります。
 
現場で頑張る先生方のために、自分ができることは何なのか、私も日々模索していきます。
お忙しい時期だと思いますが、ともに乗り越えましょう。
また次回のミライシード公式LINEで会いましょう。
 
追伸
私はミライシード公式LINEのほかに、下記のようなメディアでも発信しております。ぜひ見ていただければと思います。
・教育新聞https://www.kyobun.co.jp/author/shoji-hiroyuki(有料コンテンツ)
・ベネッセ教育情報アプリ「まなびの手帳」https://benesse.jp/manabi/(アプリをダウンロードしてご利用ください)

庄子寛之
元・東京都公立小学校 指導教諭
現・ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 研究員