導入事例

滋賀県甲賀市立甲南中学校 畑中康志教頭先生、宮治喜代司さん、川﨑漸さん
朝学習10分間の
ドリルパーク活用で
児童の主体性を伸ばし
継続的な学びを定着させる
取材
滋賀県甲賀市立甲南中学校
使用製品
ドリルパーク
学年
全学年

2023年9月にタブレットが一新され、通信環境が整ったことでミライシードの活用が進んだ甲賀市立甲南中学校。朝学習の10分間は全校でドリルパークに取り組み、主体的な学びを深めている。今回は畑中康志教頭先生と、甲賀市教育員会学校教育課 ICT教育指導員で、令和3年まで甲南中学校の校長を務められていた宮治喜代司さん、甲賀市教育員会学校教育課 課長補佐の川﨑漸さんに取り組み内容とその効果についてお伺いした。

導入背景・目的
朝のタブレット学習を習慣化させることがICT活用の推進に

畑中教頭先生

本校では、昨年から朝学習にドリルパークを活用する取り組みをスタートしました。GIGAスクール構想が始まった当時は、古いタブレットを使いながら不足分だけを補充する形で生徒が使用していたので、端末の性能によって通信に問題があることも多くありました。教員の中には、授業で活用したくても時間のロスが生まれてしまうので、仕方なくタブレットを使っていない者もいましたね。 


宮治喜代司さん

ようやく昨年9月にすべてのタブレットが一新され、活用の足並みが揃いました。生徒数が多く、各学年5クラス体制。同じ学年でも教科担当の教員が異なることもあり、タブレットの活用については教員間で差が出ることもあります。 もちろん、タブレットを使う学習だけが正しいというわけではありませんが、子どもたちに学びの選択肢を与えることは学校・教育委員会側がサポートできること。朝学習でドリルパークに取り組むことは、積み重ね学習の効果が実感でき、主体的に学ぶ意欲が高まるので、効果的な取り組みだと感じています。


畑中教頭先生
朝学習の10分間は、学年ごとに最初の5分ほどで取り組める一律の課題を配信し、終わった生徒は好きな学習に取り組む時間としています。多くの生徒は予習をしたり、総合的な学習の時間の調べ学習をしたり、短い時間を有意義に使えるようになってきました。指示されるのを待つのではなく、主体的に学ぶ力が身についているように感じています。

導入成果
教員の積極性を逃さないICT支援員のサポート

川﨑漸さん
以前は、プリントの準備や採点、回収にも多くの時間を要していました。一度準備すれば終わりではなく、単元ごとに必要なものを判断し、余裕のある生徒のためのプリントもバリエーションを持たせて用意するなど、教員の労務負担が多かったですね。今では多くの教科が網羅されたドリルパーク1つあればいいので、授業準備や生徒と向き合う時間に充てられることが大きなメリットだと感じています。

畑中教頭先生
教員同士も活用に前向きで、週に1度来てくれるICT支援員の方を職員室で囲んでは「授業でこんなことをしてみたいけれど、こんな風に使えますか?」と積極的に情報を集めています。新しい取り組みをする際は授業に入ってもらえるようリクエストし、補助に入っていただきます。オクリンクプラスの「みんなのボード」で共同編集や意見交換する活用方法を聞き、積極的ではなかった生徒の発言も拾えるようになったという声も聞いています。いつも新しい活用提案や、具体的な事例を教えてくれるので、大変役立っています。

宮治喜代司さん
オクリンクがオクリンクプラスになったことで、ICT支援員に質問したい教員も多いようです。教員同士でも教え合う風土は広がりつつありますが、さらに生徒に学びを還元したいという気持ちが強く、支援員の方に来ていただく頻度を増やしてほしいという声もありますね。生徒だけでなく、主体的な学びを教員の皆さんからも感じています。


今の時代を生きる生徒に応じた教育の提案

畑中教頭先生
ミライシードを活用するようになってから、生徒が個別最適な学びを深められるようになりました。導入前はタブレット学習の中で自由な時間を与えると、学習から逸れてしまう子が出てくるのではないかと不安がありましたが、子どもたちの集中力が高く、自ら学習する姿勢が高まったように感じています。スキマ時間を無駄にせず効率的に学習していますし、教員がタブレットを使った新しい試みに挑戦するときにも、操作に困っていると詳しい生徒が教えてくれるなど、クラス全体が協力して学習に応じた環境作りをしているようです。学びの選択肢が増え、自分に合った方法を選んで学習することは、今の生徒の特性に合っていますね。

川﨑漸さん
かつては選択肢が少ない中でも、社会が同じ方向を見ていたので不便はなかったと思いますが、今は正解が多様化している時代。生徒が社会に出たときに、自分で判断する力が重要になってきます。答えを導き出せる手助けができるよう、学校現場も時代に応じた対応をしていかなければならないと感じています。


※ページの内容は2024年11月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

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