ミライシード

導入事例

福岡県糸島市立福吉中学校 西山太郎 先生(教務主任 / 理科)、片桐杏莉 先生(研究主任 / 数学)、杉本勇樹 先生(英語)
家庭学習の定着に向けた
学校全体の挑戦。
家庭学習と「やれのびタイム」
による学習習慣づくり
取材
福岡県糸島市立福吉中学校 | 西山太郎 先生(教務主任 / 理科)、片桐杏莉 先生(研究主任 / 数学)、杉本勇樹 先生(英語)
使用製品
ドリルパークカルテテストパーク

糸島市立福吉中学校では、生徒の家庭学習時間の確保と学習習慣の定着を図るために、学校全体で独自の取り組みを行っています。同校では、授業時数を45分とすることで、30分の「やれのびタイム(※)」を設けており、その時間と家庭学習をつなぐ仕組みを構築しました。
今回は、この仕組みを中心となって推進する教務主任の西山先生(理科)、研究主任の片桐先生(数学)、そして英語科の杉本先生の3名に、ドリルパークとテストパークの具体的な活用方法や、生徒たちに見られた前向きな変化についてお話を伺いました。家庭学習の定着に課題を感じている学校の先生方にとって、ICTを無理なく学校全体のシステムに組み込むためのヒントが詰まっています。
※やれのびタイムについて
同校では、次期学習指導要領が掲げる「多様性を包摂する柔軟な教育課程の編成」に向けて歩みを進めていくために45分授業を実施することとし、①「生徒一人一人の興味・関心に基づいた研究テーマに沿って学びを深める時間(ふくよしタイム)」および、②「確かな学力の向上を図る時間(やれのびタイム)」を設け、授業時数を確保しています。やれのびタイムは、1日30分間の枠を週4日間設け、主に5教科の学習の時間としています。

導入背景・目的
家庭学習時間の確保を学校全体の課題に。
「やれのびタイム」の創設と仕組化

教務主任の西山先生は、全国学力・学習状況調査の結果から、生徒の家庭学習時間が全国平均を下回っていることに課題感を持っていました。この課題を解決するために、2025年度から週末に課題を出す取り組みを始めました。しかし、紙で課題を出す教員も多く、準備や回収・チェックの負担が非常に大きかったといいます。また、子どもたちの取り組みにもばらつきがあり、週末課題の取り組みが定着していたとは言えない状況でした。


研究主任である片桐先生も、「以前は宿題を出す教科もあれば全く出さない教科もある状況だった」と振り返ります。家庭学習時間が短いという学校全体の課題を改善するため、一部の教員や教科の取り組みに留めず、研究部が中心となって学校全体のシステムとして更なるテコ入れを行うことになりました。

 


「やれのびタイム」と週末課題の接続による学習習慣づくり

2026年度から、糸島地区の教育課程の弾力化に伴い、同校では授業を45分で行う体制へと移行しました。これにより生まれた毎日30分の授業時間を、基礎基本の定着と主体的な学習姿勢を伸ばすための「やれのびタイム」として活用しています。

この「やれのびタイム」をより効果的なものにするため、週末課題と連動した取り組みを設計しています。

具体的には、月曜日の「やれのびタイム」に割り当てられた教科の担当教員が、前の週の金曜日にやれのびタイムで学習する内容と同じ範囲の課題を出すことをルールにしました。この取り組みの中で、ドリルパークとテストパークが活用されています。以下は、代表的な活用例です。

- ステップ1:週末課題(金曜日)

[ドリルパーク] 月曜日のやれのびタイムで取り組むテストパークの範囲に該当する課題をドリルパークで配信します。生徒はタブレットを持ち帰り、週末課題に取り組みます。

- ステップ2:やれのびタイム(月曜日) 30分間

[テストパーク] 週末課題の内容を確認するためにテストパークに取り組みます。単元の振り返りなど、授業進度に合わせて取り組む内容は担当教科の教員が自由に設定します。

- ステップ3:確認・振り返り

テストパークの結果をすぐに確認し、やれのびタイムの時間内で間違えた問題の解き直しまで行います。

先生もドリルパークの取り組み状況やテストパークの結果をすぐに確認することができるので、生徒の見取りや声掛けがしやすくなります。


週末課題でドリルパークに取り組み、月曜日の「やれのびタイム」でテストパークを活用し同じ教科の学習を行うという一連のサイクルが、「学習習慣をつける」「学力向上を図る」という目的を達成するための学校全体の取り組みとしてスムーズに定着しました。



各教科における活用

やれのびタイム以外でのミライシードの活用についてそれぞれ紹介します。


- 数学(片桐先生):単元テスト前のプレテストとAIドリルによる個別最適学習 

テストパークを単元テスト前の授業で「プレテスト」として20分間実施し、残りの時間をやり直しやテスト勉強に充てています。生徒自身ですぐに振り返りができ、単元テストに向けての勉強方法を考えることができます。また、週末課題ではドリルパークのAI機能を活用し、生徒個人の習熟度に合わせた課題に取り組ませています。数学という系統性が重要な教科では、学年を遡って苦手克服ができるという点がとても重要で、教員の負担を増やさずに個別最適な学びを提供することができています。 


- 理科(西山先生):定期考査前のプレテストで定着度を即時把握 

年4回の定期考査前のプレテストとしてテストパークを活用しています。即時採点により生徒自身で振り返りができることはもちろん、先生がクラス全体の理解が不十分な箇所をスピーディーに把握し、全体指導にすぐ生かせる点が大きなメリットです。また、プリセット問題をそのまま使うだけでなく、思考・判断・表現を問う問題を多めに設定するなど、意図をもって編集を行って配信しています。 


- 英語(杉本先生):細かな単元ごとの配信で、基礎の確実な定着を図る 

ドリルパークを新たな文法事項を学習した直後の細かな復習や単元のまとめとして配信しています。また、テストパークは評価にも組み入れ「やれのびタイム」等を利用して実施しています。問題が単元ごとにまとまっていて適度な分量であり、語句や文法といった知識・技能の定着・確認のために活用しています。

導入成果
先生・生徒双方に生まれたメリットと前向きな変化

- 教員:印刷・採点業務の削減と、個に応じた手厚いフォローの実現 

ミライシードの活用は、教員側の働き方改革にも寄与しています。以前のように紙のプリントを大量に準備して配布し、回収して採点するといった手間が大幅に削減されました。また、配信や自動採点が容易になったことで、先生方は結果の分析や個別の声掛けに注力できるようになりました。杉本先生はドリルパークに取り組ませている最中、画面上で手が止まっている生徒を発見すると個別にフォローするなど、支援が必要な生徒へタイムリーに指導しやすくなったと語ります。 


- 生徒:学習への向かいやすさと「即時性・解き直し機能」による意欲喚起 

生徒たちの学習に向かう姿勢にも変化が見られます。片桐先生は生徒の様子を見て、紙のワークよりも、ドリルパークの方が学習に向かうハードルが低く、スムーズに勉強モードに入っていける生徒が多いと感じています。特別支援学級の生徒たちの中にも進んでやりたがる姿が見られるほか、西山先生も授業で隙間時間ができた際に「ドリルパークをしていいよ」と指示を出すと、自らタブレットを開いて取り組み始める生徒が多いと語ります。 さらに、解答後すぐに結果が分かる「即時性」や、学習を進めるともらえる「リーフ」、貯めたリーフで回せる「ガチャ」といった機能が、特に学習に苦手意識を持つ生徒のモチベーション維持に貢献しています。片桐先生は「間違えた問題だからこそこだわって取り組みましょう」と指導している通り、間違えても最後にはすべて正解になるまで「解き直し機能」を使って徹底的に練習する習慣が少しずつ根付いてきました。


こうした地道な取り組みが実を結び、保護者アンケートにおける「家庭学習」に関する項目でも、前期から後期にかけて少しの改善傾向が見られるなど、少しずつですが手応えを感じ始めています。

今後の展望・期待
学校全体で目的を共有し、無理のないICT活用を

福吉中学校の事例から学べるのは、ICTツールを各教員に任せて活用するだけでなく、家庭学習と学校での取り組みの中に計画的に組み込むことの重要性です。

最初は週末課題が「やりっぱなし」になってしまったという反省を生かし、2026年度からは金曜日に配信した課題と、月曜日のやれのびタイムで取り組む学習を繋ぐ、という体制を整えました。「教員の負担を増やさずに、いかに家庭学習の定着を図るか」という明確な目的を学校全体で共有したことが、取り組みを成功に導いている最大の要因と言えます。

デジタルによる個別最適化や即時集計の強みを活かし、アナログの良さと掛け合わせた福吉中学校の挑戦は、家庭学習の習慣化と働き方改革の両立に悩む多くの学校にとって、非常に参考になる実践事例です。

※ページの内容は2026年7月時点の情報です。

使用製品

ドリルパーク個別学習ドリル

個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。

製品情報を見る

カルテ

ミライシードの学習履歴を活用し、
子どもの自己調整力を育むとともに、先生方の日々の指導と評価を支援します。

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テストパーク

次の学びにつながるデジタルテスト。
先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援します。

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