導入事例
プレテスト活用と苦手の克服
- 取材
- 福岡県久留米市立安武小学校 | 左から|吉岡大智 教諭、多々野智子 校長、仲祥司 教諭
- 使用製品
- ドリルパークカルテテストパーク
久留米市立安武小学校では、4年生以上でミライシードの「テストパーク」を活用しています。本ツールを紙の単元テストの代替や「プレテスト」として活用し、蓄積されたデータを基に児童の苦手を個別に把握し指導に活かしています。CBT形式学力調査に向けた準備と、児童の学力向上を両立している同校の取り組みをご紹介します。
導入背景・目的
市CBT学力調査への対応と、学力の底上げを目指して
同校がテストパークの活用を本格化させた背景には、児童の学力向上を図りたいという思いと、久留米市で年3回実施されているCBT(Computer Based Testing)形式学力調査への対応がありました。
市の調査で日々の学習の成果を残していくためには、単元ごとの学習で、取りこぼした問題を繰り返しやり直して、苦手を苦手のままにしないことが重要です。しかし、現場ではその時間がなかなか取れません。また、テスト当日に実力を発揮するためには、普段からCBT形式のテストに慣れておくことも必要です。そこで、テストパークの「瞬時に結果がわかり、何度でもやり直しできる」という特徴がこのニーズと合致しました。
また、学校現場では紙のテストにかかる費用増や、採点・集計業務の負担軽減をどのように進めるかといった課題もあり、これらを一挙に解決するツールとしてもテストパークに期待が寄せられました。
ミライシードを活かした授業・家庭学習の工夫
安武小学校の4年生以上は、テストパークを単なる評価ツールとしてではなく、学力を定着させるための「トレーニングツール」としても活用しています。具体的な工夫のポイントは以下の3点です。
1. 教科や学年の特性に応じた「単元テスト」活用と「プレテスト」活用の使い分け
同校では、紙のテストとの兼ね合いや学習効果を考慮し、教科・学年によってテストパークの位置づけを明確に使い分けています。
•「単元テスト」として活用(紙テストを廃止)
o対象:4年生以上の理科、社会
o背景・効果:特に理科では、カラーの画像や表、グラフなどが提示されるため、端末の画面上で見た方が視覚的にわかりやすいというメリットがあります。そのため、従来の紙テストの代わりにテストパークを単元テストとして採用しています。
• 「プレテスト(練習・事前学習)」として活用
o 対象:4年生以上の国語、算数など
o 背景・効果:国語や算数は「紙に書いて解かせたい」という指導方針があるため、紙の単元テストの事前学習で活用しています。宿題や授業の中でテストパークに取り組み、間違えた問題を復習してから紙の単元テストに臨むことで、着実に苦手を克服し学力向上を図ることができています。
2. データに基づく個別最適な指導で苦手単元を集中対策
CBT形式の学力調査前には、テストパークに蓄積された学習データを生かし個別最適な指導を行っています。
例えば算数では、蓄積されたテストパークの取り組み結果を事前に教員が確認し、児童一人ひとりの習熟度を把握します。そして、「体積が苦手な子には体積のテスト」「比例が苦手な子には比例のテスト」と、個別の習熟度に合わせて配信するテストを分けるという指導を実践しています。児童自身に取り組む内容を選ばせると、好き嫌いや「楽な方」を選んでしまいがちです。そのため、教員側が客観的な点数データを見て個別に振り分けて取り組むことで、児童が自分の弱点にしっかりと向き合い、効率的に克服できる環境を整えています。

3. 制限時間を意識させたタイムマネジメントの訓練
テストパークは1コマの授業(45分)の中で15分ほど時間を区切って実施することもあります。 「いつまでもダラダラと解くのではなく、時間内に終わらなければ点数にならないという意識を持たせたい」と先生は語ります。タイムマネジメントの習慣をつけることで、本番のCBT学力調査でも力を発揮できるようトレーニングを行っています。
導入成果
確実なやり直しの定着と、先生の「見取り」の変化
従来のドリル学習では、「答えを覚えて入力しただけ(実際に計算していない)で学力定着につながっているか疑問」、「やり直したかどうかの確認が教員側で煩雑になる」といった課題がありました。しかしテストパークでは、児童はテスト後にすぐに結果を確認してやり直しができ、その「やり直しの実施状況」が一目で教員画面に表示されるため、児童への的確な声かけや復習の徹底が可能になりました。 これにより先生方は、児童がやり直しを何度も繰り返すようになり、点数が向上してきていることを実感されています。
また、先生方の「見取り」も大きく変化しています。 問題ごとの正答率が可視化されるため、クラスの習熟度を一目で把握できます。クラス全体で正答率が低かった問題をリアルタイムにピックアップしてその場で重点的に復習したり、少人数指導のクラス分けにデータを活用したりと、採点業務の負担軽減だけでなく、日々の授業改善に直結しています。
今後の展望・期待
子どもが自ら目標設定できる「カルテ」連動を目指して

今後、安武小学校では、より児童が主体的に学習に取り組めるようにカルテ機能を活用していく予定です。
先生は「今はまだ、教員が成績データを見て『あなたはこっち』と課題を振り分けることも行っていますが、ゆくゆくは子ども自身が自分の解答を振り返り、『自分はここが苦手なので頑張ろう』と自ら目標を設定して学びに向かえるようになってほしいと思っています」と展望を語ります。
テストパークは単なるペーパーレス化のツールにとどまらず、個別最適な学習によって着実に苦手を克服し、さらに教員の見取りを深めて指導につなげていくことで、児童の学力向上を支援するツールとして活用されています。「苦手を苦手のままにさせたくない」「データに基づいて的確に学習指導を行いたい」とお考えの先生方にとって、安武小学校の実践は大きなヒントになるはずです。
※ページの内容は2026年7月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。
カルテ
ミライシードの学習履歴を活用し、
子どもの自己調整力を育むとともに、先生方の日々の指導と評価を支援します。
テストパーク
次の学びにつながるデジタルテスト。
先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援します。


