導入事例
個別最適な学びと業務効率化を両立したステップ学習の実践
- 取材
- 千葉県柏市立柏第二中学校 | 溝井 晶子 先生
- 使用製品
- ドリルパーク
千葉県柏市立柏第二中学校では、2年生の数学科においてミライシードの「ドリルパーク」を中心とした個別最適な学びの実践を進めています。2026年度から数学のワーク(副教材)の購入をやめ、その代替としてドリルパークを本格的に導入しました。授業において3段階のステップ学習を構築したことで、生徒の個別最適な学習に取り組むとともに、教員の教材準備や点検の負担を軽減させています。
導入背景・目的
プリントや紙のワークに代わる、デジタルを活用した個別最適学習の構想
柏市立柏第二中学校の溝井先生は、「個別最適学習」や「個別進度学習」の実践にチャレンジしたいという思いを持っており、前年度の春休みに2026年度の授業を構想しました。
数学の指導において、溝井先生が重視したのは、生徒に着実にステップを踏ませることでした。具体的には、以下の3つのステップです。
● ステップ1【やってみる/知る】 知ること、まずはやってみること
● ステップ2【わかった/できた】 自分で実際に解いてみて、できる状態になること
● ステップ3【説明できた】 解き方を誰かに説明できるようになること
この構想を具現化するきっかけとなったのが、当該学年が前年度(1年生時)から数学のワークを購入していなかったという環境でした。それまでは自主学習を行わせたり、教員側でプリントを用意して配布したりして対応していましたが、毎回のプリント準備は教員にとって大きな負担となっていました。
「何かプリントに代わるものはないか」と考えた際に行き着いたのが、ミライシードのドリルパークでした。「まずは問題に触れ、内容を知ることから始めてほしい」という溝井先生の考えに対して、ドリルパークは問題に取り組むハードルが低く、先生の想いに合致していました。
同校は1学年に2名の数学科担当教員がいます。溝井先生が3月末にこのアイディアをもう一人の先生に相談したところ、取り組みに賛同してくれました。こうして、2学年の全8クラスにおいて、ドリルパークの取り組みを授業に組み込むという新たな挑戦がスタートしました。


学習を3ステップで取り組む授業実践
同校の中学校2年生の数学の授業は、学習の見通しを立てやすいよう、章ごとに作成された学習計画表に沿って進められます。
標準的な授業の流れは以下の通りです。
● ステップ1【やってみる/知る】 知ること、まずはやってみること
生徒たちは「ステップ1」として教科書の例題およびドリルパークの該当問題を解き進めます。ドリルパークではその場ですぐに正誤が判定され、間違えた場合には画面下部に「やり方(解説)」が表示されるため、生徒はスピード感を持って演習をこなすことができます。
● ステップ2【わかった/できた】 自分で実際に解いてみて、できる状態になること
ドリルパークをクリアした生徒は、「ステップ2」として教科書の練習問題へと進んでいきます。ステップ1の土台をもとに、ステップ2で「わかった/できた」という学習体験につなげます。
なお、このステップ1,2の順序は固定ではありません。計算分野のように基礎固めからスタートしやすい単元では「教科書例題・ドリルパーク(ステップ1)」→「教科書の練習問題(ステップ2)」という流れが非常にスムーズに機能しました。一方で、連立方程式の利用といった応用・文章題の単元では、問題文を読み解くのが難しい生徒が増えるため、先に教科書の例題と練習問題までみんなで確認した後に、確認の意味を込めてドリルパークに取り組ませるなど、単元の特性に合わせて柔軟に運用を変えています。
● ステップ3【説明できた】 解き方を誰かに説明できるようになること
「ステップ3」の取り組みとして、生成AIを活用した先進的な学習も組み合わせています。溝井先生は、生徒が学んだことについてのまとめの説明を入力すると、その内容の正誤判定やフィードバックが行われるような仕組みを、生成AIを用いて構築しています。生成AIより合格判定が出た生徒は、その結果を先生に提出します。

導入成果
子どもたちのモチベーション向上と、先生の「見取り」の変化
ドリルパークの活用は、生徒と教員の双方に変化をもたらしました。
まず生徒側の変化として顕著なのが、学習へのハードルが下がったことです。数学に対して苦手意識が強く、普段の授業でなかなか問題を解き進められなかったり、宿題に取り組めていなかったりした生徒であっても、タブレットのドリルパークであれば自ら画面を開き、取り組み始める姿が見られるようになりました。
また、一人で解くだけでなく、近くの席の生徒同士で「これどうやってやるの?」と自然に聞き合うなど、教え合い・学び合いの輪がクラスの中に広がっています。溝井先生は「全員が同時に同じ進度で問題を解く必要がないため、机間巡視の際に、サポートが本当に必要な生徒へ集中的に支援に行けるようになりました。」と手応えを感じています。
さらに、この学習形態は、不登校傾向の生徒や別室登校している生徒への支援にも大きな効果を発揮しています。学習計画表を渡しておけば、生徒は自宅や別室からでもドリルパークを通じて授業進度に合わせた学習に取り組むことができます。教員側も、紙の課題をわざわざ預かって点検・返却する手間をかけることなく、管理画面から取り組み状況をリアルタイムで把握できるため、生徒の頑張りをそのまま評価につなげられるようになりました。
一方、教員側の業務効率化の面でも効果をもたらしています。
かつては毎時間のプリント準備に追われ、提出された大量のワークに一冊ずつスタンプを押して点検する作業が発生していました。しかしドリルパークを活用すると、単元の最初に対象のドリルを一括配信するだけでよいため、授業前のプリント準備がほぼゼロになりました。
管理画面では生徒一人ひとりの進捗が一目で確認できるため、取り組みの点検・記録の負荷が軽減しています。この結果、溝井先生は昨年度よりも早く退勤して子どもの迎えに行けるようになるなど、働き方改革が大きく前進しました。また、「夏休みなどの長期休暇中にまとめて取り組み状況を点検し、最終的な評価に反映させるという見通しを持って日々の指導に臨めています。」と、精神的なゆとりにもつながっています。
今後の展望・期待
先生方へのメッセージ
最後に、ミライシードが導入されているものの「使いこなせていない」「どう始めていいかわからない」と悩む全国の先生方に向けて、溝井先生は次のようなエールを送ります。
「一番大切なのは、まずは教員自身が触ってみることです。生徒たちと同じように、私たち大人も知らないものは使えません。しかし、一度触って『こんなに便利な機能があるんだ』と知っていただければ、活用の輪は自然と広がっていくはずです。」
「特におすすめなのは、思い切って既存の紙のワーク(副教材)の代わりにドリルパークを活用してみることです。以前はワークを購入していましたが、私自身もまずは授業内の計算演習などで少しだけドリルパークを試すところから始めました。その事前の小さな『お試し期間』があったからこそ、ワークを購入しないと決まったタイミングで、迷わずこのステップ学習への本格導入へと踏み切ることができました。ぜひ、目の前のできる小さな一歩から触れてみてください。」

※ページの内容は2026年7月時点の情報です。
使用製品
ドリルパーク個別学習ドリル
個々に合ったレベル・ペースで、知識の確かな定着や
主体的に個人で学ぶ姿勢を支援します。


