導入事例
「出来た!」を授業内で完結!
数学科のミニテスト運用と
学習評価の効率化
- 取材
- 北海道旭川市立緑が丘中学校 | 岡田哲 教頭先生、斉藤範行 先生、今﨑彰彦 先生
- 使用製品
- テストパーク
旭川市立緑が丘中学校の2年数学科では、学習評価と基礎学力の定着に向け、ミライシードの「テストパーク」を活用した授業づくりに取り組んでいます。毎授業の終盤に短時間の「ミニテスト」を取り入れることで、すべての生徒に「わかった・できた」という成功体験を提供しています。さらに、教員間のデータ共有と自動採点によって、指導の振り返りと成績処理の業務効率化を同時に実現しました。
導入背景・目的
ICT推進の土壌から始まった「テストパーク」による評価と業務改善の模索
旭川市立緑が丘中学校は、2023年度から2025年度にリーディングDXスクール事業、2026年度には生成AIパイロット校事業に指定されており、日頃からICTツールを授業に積極的に取り入れる素地がありました。そうした中で、2025年度にミライシードの「テストパーク」機能が活用できるようになったことがきっかけでした。
テストパークの活用当初は、「数学のミニテストで活用したいが、いきなり紙からデジタルへ切り替えるのは不安がある」と感じていたため、まずは子どもの画面の見え方や操作感を確認するため、冬休み前のまとめ問題や冬休みの課題として実験的にテストパークを活用・配信してみました。
生徒へテスト課題を配信し、最終日に締め切って一括で自動採点を行うという運用を試したところ、誰が提出したかが一目で把握できる一括管理のしやすさや、採点業務の大幅な負荷軽減を実感しました。特に、すでにテストパーク内に掲載されている問題だけでなく、自分たちで問題をカスタマイズして作成できる「カスタムテスト作成機能」の使い勝手の良さに手応えを得たことから、2026年度より2年生の数学科において毎時間の授業での本格的な活用がスタートしました。

導入成果
授業と評価をつなぐ「テストパーク」3つの工夫
緑が丘中学校の数学科では、今﨑先生と斉藤先生の2名が中心となり、授業と学習評価を一体化させたテストパークの活用方法を実践しています。
1. 毎授業の終盤に実施する5分間の「ミニテスト」で成功体験を育む
毎時間の授業において、教科書での練習問題が終わった後の最後の5〜6分間を使い、成果確認として3問程度の「ミニテスト」を実施しています。
このミニテストは単元テストのような大きな評価ではなく、「今日習ったことが解けた」という実感を得るための位置づけです。そのため、あえて板書や自分のノートを見ながら解いても良い、というルールにしています。似たような問題を自分の手元のノートや板書を参考にしながら自力で解き明かすことも大切な学びの能力と捉え、学習意欲の低い生徒や苦手意識を持つ生徒であっても、授業時間内に「やったらできた」という成功体験を完結させられるよう配慮しています。

2. 教員間でのテスト作成の分担と、解きやすさに配慮した問題作成の工夫
カスタムテストの作成にあたっては、今年度ここまでは今﨑先生が第1章、斉藤先生が第2章というように章ごとに作成担当を分担しています。1回のテスト作成にかかる時間は15分程度です。
作成時の主な工夫は以下の通りです。
● 選択式問題の採用: 解答を選択式にすることで、記述に対する心理的ハードルを下げ、苦手な生徒でも諦めずに取り組めるようにしています。
● 途中の考え方を問う問題設定: 例えば連立方程式の単元では、3問ともが最後まですべて解かせる問題でなく、最初の1,2問は知識や考え方のプロセスを問う問題を組み込み、解き方のプロセスを確認しながら、短時間(5分程度)で解答できるような構成にしています。
● 画像キャプチャの活用: 複雑な数式や図形問題は、画像として貼り付けることで、作成時間を短縮しながら見やすい問題を作成しています。
作成したテストは事前にシステム上で配信設定をしておくことで、それぞれの担当クラスの授業タイミングに合わせて各教員がスムーズにテストを開始できるように連携しています。

3. 毎時間のデータを蓄積し、知識・技能や思考・判断・表現の評価に活用
毎時間のミニテスト結果は自動で蓄積され、学習評価の貴重な材料として活用されています。計算問題などは「知識・技能」、文章題や途中の考え方を問う問題は「思考・判断・表現」として分類しています。
1回のミニテストの重みは小さく設定されていますが、1学期間で十数回にわたって毎時間積み重なるため、生徒の日々の努力や習熟度が的確に反映されます。成績処理の際には、集計されたデータをCSVファイルで一括出力し、成績表にコピー&ペーストするだけで処理が完了するため、手作業での採点や点数入力の手間が劇的に削減されました。
即時フィードバックが生む意欲向上と、データに基づく「見取り」の変化
テストパークの日常的な活用により、生徒たちの学習に向かう姿勢と、先生方の指導・見取りの双方に大きな変化が生まれています。
子どもたちの変化:即時採点と気軽さが学習意欲を引き出す
デジタルでの実施により、解答後すぐにその場で「3点満点中3点だった!」「1点間違えた」といった点数結果が自動返却されます。紙のテストのように返却までのタイムラグがないため、自分の成果がすぐに分かり、生徒のモチベーション向上に大きく貢献しています。
「授業の最後にミニテストがある」と分かっているため、生徒たちは前の段階の練習問題や解説から集中して授業に取り組むようになりました。また、選択式で気軽に挑戦できるため、タップやタッチペンで画面に書き込みながら前向きに取り組む姿が見られます。さらに、一度提出するとそれ以上テスト画面を操作できなくなる仕様のため、不正を防ぎつつ落ち着いて自習に移れる点もスムーズな授業運営につながっています。
先生方の変化:正答率データに基づいたリアルタイムな授業改善とピンポイントな見取り
テストパークの実施直後には、クラス全体の達成度や各問題の正答率(%)が画面にリアルタイムで表示されます。
「本命のポイントだった問題の正答率が50%程度に留まっている」といった結果が分かった場合、教員はその場でプレビュー画面を大型モニター等に映し出し、全体に向けて再説明やフォローを行うことができます。自分の教え方が適切だったかを客観的なデータで即座に振り返り、その日のうちに授業の修正ができるようになりました。
また、選択式で途中の立式や考え方を問うことで、「計算の途中でつまずいているのか、考え方自体は理解できているのか」という生徒の思考プロセスをピンポイントで見取ることができるようになったのも大きな成果です。

今後の展望・期待
教科内での共有と小さな工夫で、授業も評価もより楽しく
岡田教頭先生は「複数の教員で分担しながら問題を共有し、授業の中で生徒に何を引き出したいのかを互いに確かめ合って活用できている点が非常に素晴らしい成果です」と語ります。

一人でゼロからすべてのテストを作成しようとすると負担になりますが、章ごとに作成を分担したり、選択肢の作成や画像のキャプチャを活用したりすることで、1回15分程度の作業で質の高いミニテストを用意できます。「どんな問題を出せば子どもたちが悩みつつも解けるか」と考えながらテストを作成するプロセス自体も、教員にとって大きな楽しさの一つとなっています。
「テストパークを使えば、成績処理の転記や採点にかかる時間を大幅に減らしつつ、生徒一人ひとりの『わかった・できた』という学習体験を授業内で生み出すことができます。まずは1時間の授業のまとめとして、気軽に短い選択式テストを作って配信してみることから始めてみてはいかがでしょうか」
※ページの内容は2026年7月時点の情報です。
使用製品
テストパーク
次の学びにつながるデジタルテスト。
先生方の働き方改革と子どもたちの学力向上を支援します。


