ミライシード

導入事例

東京都練馬区立大泉中学校 山本 康太先生
“伝わらない”から“伝えたい”へ。
AI×ミライシードで実現する、
英語科における個別最適と協働の
ベストミックス
取材
東京都練馬区立大泉中学校 | 山本 康太先生
使用製品
オクリンクプラス
学年
全学年

導入背景・目的
小学校からのICTスキルの断絶を防ぎ、圧倒的なアウトプット不足を解消する

中学校におけるICT端末の活用率の低さや、小学校で身に付いたICTスキルが中学入学と同時に断絶してしまうことは、多くの学校が抱える課題です。特に英語科においては、「圧倒的な発話量・アウトプットの不足」や、探究学習における「考えをまとめて表現する場面の不足」が、生徒の資質・能力を伸ばす上での大きな足かせとなっていました。

本事例は、こうした課題を打破すべく、中学校1年生の英語の授業において「AI」と「ミライシード」を掛け合わせ、個別最適な学びと協働的な学びのベストミックスの実現を目指した実践です。

導入成果
AIとミライシードをシームレスに連携。生徒が自走する5つのステップ

授業は、生徒が失敗を恐れずにアウトプットを繰り返し、自走して学びを進められるよう、以下の流れで綿密にデザインされました。

① AIとの対話によるアウトプットの日常化

授業の冒頭、英語AIプラットフォーム「WorldClassroom」の生成AIキャラクターと英会話を行い、その後ペアで短いやり取りをします。AIからの即時フィードバックにより、生徒は失敗を恐れず個別最適なトレーニングを積むことができます。

② 基礎学習を個別最適化する

教科書の内容確認後、新出単語は「ドリルパーク」で反復学習します。生徒は自分の理解度に合わせて回数やペースを調整し、教師は学習ログを確認して、つまずきの大きい生徒にのみ短く介入します。

③ 表現をAIで磨き、作品にする

「オクリンクプラス」で手順を示したロードマップやお手本カードを配付し、学習の迷子を防ぎます。生徒は友達紹介の英作文を作成し、生成AI「スタディポケット」を対話型コーチとして活用。添削や言い換えを行い、さらに「Canva AI」で作文内容を視覚化した画像を生成して、伝わる表現へと整えます。

 

④ 相互参照で協働的な学びを加速する

完成したカードは、オクリンクプラスの「みんなのボード」に実名で提出し、相互参照やリアクションを行います。「友達の良い表現を真似してよい」と公認することで、良い表現がクラス全体に広がり、協働的な学びが加速します。

 

⑤ 次時に向けて個別最適化された練習を自走させる

次回の発表に備え、再び「WorldClassroom」で自作英文の音読練習を行います。AIによる発音判定を活用し、生徒は自己調整しながら改善を繰り返します。


英単語テストの平均点上昇と、心理的障壁の低下による発話量の増加

この実践により、生徒の学びには大きな変化が現れました。「テストパーク」のカスタム作成機能を活用した英単語テストでは、即時フィードバックと当日中の振り返りが語彙の定着に寄与し、平均点が上昇しました。

また、AIとの英会話によって英語を話すことへの心理的障壁が下がり、語彙力と発話量が大幅に向上。外部コンテストで全国第4位や個人入賞を果たす生徒も現れました。さらに、生成AIの活用によって、生徒は単なる「検索」からAIとの「対話」へと学びをアップデートさせ、主体的に思考を深めるようになっています。同時に、教師側も校務の大幅な効率化を達成し、支援が必要な生徒への伴走に専念する時間を創出することができました。




インタビュー】

「目の前の子どもたちの英語力を高めたい」——情熱から始まった校内推進

今回の実践を中心となって進められた山本康太先生に、ICT活用の背景や校内推進の工夫、そして今後の展望についてお話を伺いました。


――今回の取り組みを始められた背景や、モチベーションについて教えてください。

一番のモチベーションは、「目の前の子どもたちの英語力、学力を高めたい」というシンプルな思いです。全国の子どもたちがAIやミライシードなどのICTツールを使って、いかに学力を向上させられるかということに強い関心があります。 私が異動してきた自治体は、小学校に比べて中学校でのICT活用水準がまだ低いというデータがありました。「それなら自分が広めよう」という情熱を持って、今回の実践や校内での推進に取り組み始めました。


――ミライシードの良さや、他のツールとの違いはどのような点にあると感じていますか?

まず「テストパーク」は、自分でテストを作って配信し、即時フィードバックができるカスタム機能が非常に強力です。中学校の英単語テストの作成や採点の手間が省け、働き方改革にも直結しています。 また、「オクリンクプラス」は、意見があるのになかなか表出できない子どもたちの声を吸い上げることができます。個別最適な学びを高めるだけでなく、共同編集や相互参照によって協働的な学びも高められる。この「個別最適と協働のベストミックス」を実現できるツールは、他にはなかなかない強みだと感じています。

 


――校内でICT活用を推進していく上で、どのような工夫をされましたか?

いきなり全体に押し付けるのではなく、まずは使ってくれそうな先生を見つけて話をしました。職員室で、あえて少し大きめの声で「オクリンクプラスのここが良かったよ」「AIをこう使ったよ」と話すんです(笑)。そうすると、通路越しに聞いていた先生が興味を持って乗っかってきてくれる。そんな「ステルスマーケティング」のような手法で少しずつ広げていきました。 また、各学年・各教科に必ず1人、AIやミライシードを使う先生を作りました。英語科だけでなく、理科や国語、社会など様々な教科で使ってもらうことで、横のつながりで自然と活用が広がっていく環境を意図的に作りました。


――世の中に多くのICTツールがある中で、先生が導入を決める「基準」は何でしょうか?

ずばり「人」です。開発者や営業の方々の顔が見えるかどうかですね。 似たような機能を持つツールはたくさんありますが、「こういう思いを持った人たちが作って、広めているんだ」と分かると信頼できます。ほんの少しの機能改善のためにも現場の声を聞き、努力してくださる姿勢が見えるからこそ、継続して使っていこうと思えるんです。


来年度は教職大学院へ。理論と実践の往還で、さらなる授業デザインの探求を

――最後に、今後の展望をお聞かせください。

来年度は現場の教壇を一度離れ、教職大学院で学ぶ予定です。 今は「AIやICTが良いものだから使う」という段階から、それが目的化してしまわないよう、「何のために使うのか」「使うことでどんな良いことがあるのか」を理論と実践を往還させながら研究したいと考えています。 これからの時代、外国籍の子や学習に困難を抱える子など、多様な子どもたちがいる中で、従来の一斉授業だけでは限界があります。教師の役割は、教え込むことからファシリテーターへと確実にシフトしていきます。子どもたちに任せ、自走して個別最適な学びができるような、より良い授業デザインやモデルを開発し、広く還元していきたいと思っています。

※ページの内容は2026年3月時点の情報です。

使用製品

オクリンクプラス

個人思考と共同作業の自由な行き来により
子ども同士が対話し、主体的に学んでいく授業運営を支援。

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