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ムーブノート

「情報の扱い方に関する事項」の定着にICTを活かす

ダイコンは大きな根?

加須市立加須平成中学校 村山俊介先生

村山先生から一言:
ムーブノートを活用したことで、理解が難しい「抽象と具体」「対比」などの情報の扱い方に関する事項の理解・定着に、生徒が主体的に取り組むことができました。

活用場面・活用背景
抽象と具体の理解・定着を図る

「抽象と具体」や「対比」などの学習用語の理解・定着のためには、螺旋的・反復的な学習が必要だと考えていました。そこで「ダイコンは大きな根?」など単元ごとの素材文を活用し、学習用語の理解を図りました。
用語の理解が苦手な子も多いので、ムーブノートの「何度でも試せる」、「広場でお互いの表現を見て学び合える」というところがこの学習と相性が良いと思い取り組みました。

How to
階層図を作成し、交流を通して理解を促す

問題文と「野菜」や「植物」と書かれた図形をランダムに置いたカードを作成し、授業を開始します。



作成にあたり3点のヒントを伝えます。ヒントカードを配布し、さらに口頭や板書でも伝えると、子どもの理解が深まります。



子どもたちはヒントを参考に「野菜」「植物」などのパーツを自由に動かしたり、 関係性を補足する絵や線を手書きで加えたりしながら階層図を完成させます。



カードができた子どもから「みんなの広場」に提出します。他の子のカードを見ることで、考えがまとまらない子のヒントになります。また、素敵な発想だと思ったカードに拍手をつけることができるので、相互評価が可能になり、拍手をもらうことで自信につながります。



広場で他の子のカードを見たあと、抽象と具体の関係を確認しながら、板書の内容をノー トにまとめます。ムーブノートでは試行錯誤を繰り返したり他の子 から学んだりすることを重視し、最後に学んだことをノートにまとめることで、知識の定着を図ります。


取り組みの結果
ICTの良さを活かした主体的対話的な学習へ

ムーブノートの活用により、課題が個人のタブレットに送られるので、自分自身の問題として捉えられることや、やり直しが容易であることで、子どもたちが主体的に取り組む様子が見られました。
また、ICTの特性や強みである「思考の可視化」や「即時の情報共有」等により、教師と生徒、生徒同士で発見・理解・学習が可能となり、対話的な学びを通して苦手な子も含め全員が考えられるようになりました。

村山先生から一言:
勉強が苦手な子どもも自分なりに考えてアウトプットし、それが友達や先生に認められることで自信がついて、自分のことが好きになってくれたらという願いを込めて授業をしています。ICTを活用することで、子どもたちの隠れた創造性や発想が磨かれて発揮されると思います。

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