
ICT支援員の皆様
新年度が始まり1か月。各教科で単元の学習も始まり、授業のなかでタブレットを活用する場面が増えてきたタイミングではないでしょうか。
いざタブレットを活用した授業を行おうとすると、様々な困りごとが出てくると思います。その中で、「ミライシードを使ってみたいけれど、どのように使おう」「これまでと違ったタブレットの活用を試してみたい」という先生方の様子やお声があった際には、まず参考にしていただきたいのが『活用事例BOOK』です。
5月の下旬頃に各学校にお届け予定となっていますので、ぜひお手元にとってご覧いただければと思います。
活用事例BOOKのpdfも公開中!あわせてご確認ください。
https://bso.benesse.ne.jp/miraiseed/fansite/info/1190180_1506.html
教科や単元ごとに、実際の授業での活用事例をコンパクトに紹介しており、日頃の授業づくりにそのまま活かせる内容になっています。 そのなかでも、子どもたちの協働的な学びを後押しする「オクリンクプラス」は、活用の幅が広く、シンプルに使いこなせるので、どのような先生にもおすすめしたいミライシードの基本ツール。今回は『活用事例BOOK』のなかから厳選して活用事例をご紹介します。
まずは、子どもたちにタブレットの操作に慣れてもらうための初歩的な活用事例です。
小学1年生/生活 「なつとともだち」
ー石川県金沢市立千坂小学校 坂口聖徳先生のご実践ー
子どもたちは屋外で見つけたものをタブレットで撮影します。各自見つけたものを「マイボード」上でカードに貼り付け、「みんなのボード」に提出したら、教員がそれらのカードを子どもたちに問いかけながら仲間分けしていきます。

子どもたち同士で、カードづくりや写真の取り込み方など、操作の教え合いが実現します。また、「みんなのボード」上で共有された写真を鑑賞し合うことが、意見交流を活性化させるきっかけとなるよい事例です。
次に、「マイボード」と「みんなのボード」を活用し、他者参照しながら意見を練り上げていくという「オクリンクプラス」の基本的な事例をご紹介します。
中学2年生/英語 「文章の概要を掴んで読み解く」
ー北海道深川市立一已中学校 小野寺祐洋先生のご実践ー
ALTの先生が読み上げた素材文をもとに、子どもたちは各々で解釈した内容に相応しいタイトルを考え、「マイボード」上にある2枚に連結されたカードの1枚目に記入します。ペアで意見交換をしながらタイトル案を練り上げたら、清書した2枚目のカードを「みんなのボード」に提出。最終的には、「みんなのボード」に提出された全員のカードに対してお互いにリアクションし合い、全体で学びを深めていきます。
個人思考→ペア活動→全体共有と、段階的な意見交流や他者参照で、子どもたちの抵抗感も少なく、学び合いを実現することができます。
続いて、「キーワード集計」機能を用いて全員のアイデアを可視化することで、議論の活性化を実現した事例です。
中学3年生/社会 安楽死の是非
ー東京都調布市立第八中学校 嶋川慶哉先生のご実践ー
子どもたちは「心情メーター」で安楽死を認めるか認めないかを表現し、その理由も記載。「みんなのボード」にカードを送り、全員でアイコンでの表現やコメントでリアクションをし合います。その後、「キーワード集計」で子どもたちから出たワードを可視化し、整理。大事なキーワードは大小関係なく取り上げ、授業で取り扱いフォローします。

「心情メーター」や「キーワード集計」は、正解が明確にない問いについて、多角的な意見交換を行うために有効な手立てです。
最後は、「ピン集計」機能を活用した事例をご紹介します。
小学3年生/理科 「ゴムの力」の実験の考察
ー富山県射水市立片口小学校 福田慎一郎先生のご実践ー
ゴムをつけた車の動いた距離を測り、そのめもりにあわせてピンを配置します。ゴムを5cm伸ばした時は赤色のピン、10cmの場合は緑色のピンといったように、ゴムのひっぱり方によってピンの種類を変えて配置するのがポイントです。各児童のカードは「みんなのボード」のグループごとのボードに送り、「ピン集計」機能を活用しながら、グループ内で意見を交わします。

一人ひとりの実験結果を使ってまとめあげることで、全員で関わり合って楽しみながら学習を進められます。また、「ピン集計」機能を活用することで、グラフを書くのが難しい低学年でも、気軽に結果を表現することができます。
このように、あらゆる機能を、目的やタイミング、子どもたちの状況によって、工夫しながら活用できるのが「オクリンクプラス」の魅力です。4月の大幅リニューアルで、より実践的な使いやすさを意識した6つの新機能が追加されたことで、授業づくりの引き出しがますます増えていくことと思います。
大幅リニューアルについてのコラムはこちらからご覧いただけます。
https://bso.benesse.ne.jp/miraiseed/fansite/start/ict_support_column0313.html
https://bso.benesse.ne.jp/miraiseed/fansite/start/ict_support_column0327.html
『活用事例BOOK』を参考に、「この事例なら次の授業で再現できるかも」「この事例のアイデアの一部をこれから取り入れてみよう」と先生自身が感じられるきっかけを届けられるといいですね。次回は「ドリルパーク」の事例について紹介します。お楽しみに!
■ICT支援員向けセミナーのお知らせ
本日、ベネッセのチーフICTサポータ 平山による、ICT支援員の皆さまに向けたセミナーを開催いたします。
「デジタル・シティズンシップを学び、ICT活用の土台を築こう」と題し、石川県金沢市立高岡中学校 浅見拓真先生にご登壇いただきます。現代で重要な役割を担うデジタル・シティズンシップをテーマにした授業づくりのヒントが得られる機会となるかと思います。
ドリルパークやオクリンクプラスのアップデートの情報もご紹介する予定です。ぜひ最新情報をキャッチしてください。
・日程:5月22日(木)18:30~
・オンラインでの接続はZOOMとなります。
※参加は無料です。
・セミナーの申し込みは以下URLより
https://bc-shchg.my.salesforce-sites.com/inquiry?id=a1XIR00000CV4X92AL
セミナー告知はこちらをご覧ください↓
https://bso.benesse.ne.jp/miraiseed/fansite/info/1190214_1506.html
