挑戦から始まる学び
-ミライシードAWARD昨年度授業部門受賞者のリアルな声

ミライシードAWARD2025のエントリー締め切りは1月6日。
今年も、全国の先生方の挑戦を応援するAWARDを開催いたします。
今回は、昨年度「ミライシードAWARD2024」授業部門で最優秀賞を受賞した2名の先生にインタビューしました。お話を伺ったのは、小学校部門で受賞した金沢市立戸板小学校の田野先生と、中学校部門で受賞した金沢市立高岡中学校の浅見先生です。
「過去の落選を乗り越え、なぜ再び挑戦したのか」「受賞によってどんな変化が生まれたのか」
そのリアルな声をお届けします。
●エントリーのきっかけ―挑戦し続けることの大切さ
――ミライシードAWARD2024にエントリーいただいた理由を教えてください。
田野先生
「実は、過去2年連続で受賞を逃していて、エントリーするかすごく悩んでいました。過去の受賞者を見ると、教育DX部門での受賞のような学校全体を動かす大きな取り組みが多かった。研究主任じゃない自分には無理だと思っていたんです。」
田野先生は、過去の応募で結果が出ず、エントリーは見送ろうか悩まれていたと言います。そんな時、学校に訪問していたベネッセのICT支援員から「授業部門が新設された」との知らせがありました。
「『田野先生にぴったりの部門ができましたよ』と言われて、これなら挑戦できるかもしれないと思ったんです。三度目の正直で応募を決意しました。」

浅見先生
「私も、落選が続いて心が折れそうになっていました。でも、ミライシードAWARDに提出することで全国の先生や権威ある先生に実践を見てもらえる機会があることが応募の後押しになったんです。また、愛読書『夢をかなえるゾウ』や『7つの習慣』に書かれている『挑戦し続けることの大切さ』にも背中を押されました。応募することで、自分の授業を客観的に見直せることも大きな理由のひとつでした。」
●受賞で広がる学びの連鎖
――授業部門の最優秀賞を受賞されてのご感想を教えてください。
田野先生
「受賞した取り組みは、自分の自己紹介のひとつになっていると感じています。今年度は異動がありましたが、新しい学校内に受賞事例を知っている先生が多く、校内の先生や子どもからの信頼構築につながりました。
私のグループ学習型の指導方法は従来型の授業スタイルとは異なるため、児童が混乱せずに受け入れてくれるか少し不安もありましたが、『賞を受賞し、去年日本一になった授業スタイル』と紹介できることで、子どもたちも安心して新しい学び方に挑戦してくれたんです。
その結果、校内の先生をはじめ、他校や他教科にもその学び方が連鎖的に広まっています。別の学校の先生が僕のやり方を取り入れてくれて、さらにその先生がほかの先生に広めてくれる。自分の知らないところで実践が広がり、多くの先生から感謝の声をいただけるのは本当にうれしいです。
第三者から評価いただいたことで自信がつき、授業手法を積極的に提案できるようにもなりました。今では学年の先生全員が手法を取り入れ、『子どもの発言が増え、クラスの雰囲気がよくなった』という声も聞けて、本当にやってよかったと思います。」
浅見先生
「自分の取り組みをいろいろな先生が取り入れてくれているのは私も同じです。私が理科で実践した手法を中学校の英語や国語で『浅見式』として採用してくれた先生がいましたし、中高一貫校の理科授業でも応用してくれた先生もいて驚きました。自分の手法が学校や教科の枠を超えて広がっていくことは、日々の指導のやりがいにもつながっています。
また、ほかの先生が実践レポートや改善レポートをまとめてくれることもありました。受賞をきっかけに評価やフィードバックを得て、自分の授業をさらにブラッシュアップできたのは大きなメリットです。昨年うまくいかなかった部分も、今年はまた少しずつ改善することができています。」

●エントリーをするたび、自分の指導が言語化されていく
――浅見先生、冒頭の「応募することで、自分の授業を客観的に見直せる」ということについて詳しくお聞かせください。
浅見先生
「私は、エントリーにあたって指導や工夫を言語化できること自体が大切な機会だと思っています。
毎日生徒に向き合い授業をしていると、授業を客観的に整理し改善点を考える時間はそう多く取れません。エントリー準備を通じて、日々の指導で大切にしていることを改めて書き出すことで、自分の実践を客観的に見られるんです。応募するたびに、頭の中が整理されクリアになっていく。結果的に、次の改善点に気き、新しい挑戦につながっていると感じます。」
田野先生
「私も浅見先生に同感です。子どもたちには『振り返りが大事!』と伝えておきながらも、自分の授業に深く向き合う機会ってあまりないんですよね。毎年のエントリーを通じて、自分の実践の成果や課題がより明確になっていきました。」
●エントリーを迷う先生へメッセージ
――貴重なお話ありがとうございます。
最後に、今年度エントリーを検討されている先生方にメッセージをお願いいたします。
浅見先生
「アウトプットは自分のためになる貴重な機会だと思います。指導を改めて言語化することで思考が整理され、理解が深まり、さらに新しい指導に挑戦できるきっかけになりますよ。」
田野先生
「私は三度目の挑戦で受賞しました。授業を振り返る機会になりますし、エントリーのたびに授業改善の気づきが見えてきます。挑戦する価値は必ずありますので、まずはエントリーしてみてください!」
あなたの挑戦が、次の学びをつくります。日々の試行錯誤や、子どもたちのための小さな工夫を、是非お聞かせください。ミライシードAWARD2025のエントリー締め切りは1月6日。皆様のエントリーをお待ちしております。
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授賞式の様子

インタビュー動画もアップしております。
ぜひあわせてご視聴ください!
