物語文のあらすじを考える
小矢部市立大谷小学校 川村美波先生
川村先生から一言:
各場面の出来事をカードに短くまとめていくことで、段階的にあらすじを考えることができ、最終的には児童全員が物語文全体のあらすじを書くことができました。
活用場面・活用背景
場面ごとのあらすじを考える活動
これまで各場面の内容を短くまとめる活動は、ノートに記入させていました。しかし、書くことが苦手な子はなかなか書くことができなかったり、単元の最後に全体の内容をまとめるとき、場面ごとのまとめがどこに書いてあるか分からなくなったりするなど、不便さを感じていました。そこで、オクリンクのカードに短くまとめた文を記録していく方法を考えました。
How to
段落ごとのあらすじをカードに記入し、お互いに見合う
事前準備
教員は各場面の内容を短く記入するカードを作成し、児童に送ります。カードの色分けをしておくと、指示が出しやすかったり、視覚的にどの場面なのかがわかるのでおすすめです。各場面のまとめを全員で比較・共有しやすくなるよう、その都度時間割を移動させ、1単元につき1つのボードを使っていきます。
各場面の内容確認後、カードに記入
各場面の内容確認が終わったら、カードに記入する時間をとります。自由にまとめるのはハードルが高いため、それぞれの場面で使ってほしいキーワードを教員から提示します。記入できた児童から提出BOXに提出します。一人では考えることが苦手な子も、他の子のカードを見てヒントを得ることで、自分でまとめることができるようになります。
単元の最後に、物語文のあらすじを書く
単元の最後に物語文のあらすじを考える時間をとります。各場面のカードを見ながら書いてほしいため、全体のあらすじはプリントに記入する形をとりました。
取り組みの結果
一人ひとりが自分の言葉であらすじが書けるように
同じ活動を繰り返し行うことで、活動の見通しが持て、児童たちは意欲的に学習することができました。考えることが苦手な児童も、提出BOX上で他の児童が書いた内容を確認することで、一人ひとりが自分で各場面を短くまとめることができました。
また、カードを書き溜めていくことで、最終的に物語文のあらすじを全員がスラスラと書き切ることができました。