理解定着が進む授業冒頭の10分ドリル復習
柏市立柏の葉中学校 長谷川友一先生
長谷川先生から一言:
数学の授業は、毎回前時の復習からスタートしています。集中してドリルに取り組む時間を固定化することで、基礎定着はもちろん数学授業の型ができるため休み時間から授業への切り替えもスムーズになります。以前は、自ら問題を作成したり、問題集を購入して取り組んでいましたが、早く終わった生徒は手持ち無沙汰になっていました。早く終わった生徒はドリルを進めて予習に時間を使ったり、数学が苦手な生徒はできていないワークに戻って学習したりするなど、1人ひとりにあった個別最適な学習につなげることができました。
活用場面・活用背景
授業冒頭で効率的に前時を復習
授業では思考力を養うための学習を行いたく、知識理解・定着のための時間をデジタルドリルで効率化しました。理解できている生徒はどんどん先に進め、不安な生徒はじっくり考えるといった個別最適な学習が可能です。
How to
リアルタイム確認と学習履歴をもとに指導を最適化
授業開始前に前時の学習範囲を課題として配信し、授業開始後に取り組み時間を生徒に伝え、ドリルパークの演習を開始します。
生徒たちがドリルに取り組んでいる間に、先生は本時の板書を完成させます。これによって、授業中の「先生の板書を待っている時間」がなくなり大変効率が良くなりました。
授業中の取り組みの様子
先生は板書をしながら「リアルタイム進捗確認」で進み具合を確認。生徒の様子が一度に把握できるため、思ったよりも進んでいない生徒が多い場合は時間を延長するなど状況にあわせて調整、声掛けをします。
リアルタイム進捗画面
指定の範囲が終わった生徒は先に進む、自分で単元や問題を選んで解くなど、学習を進めます。
取り組み後は、学習履歴を確認し指導すべき生徒を把握します。授業中の演習時間に声をかけるなどフォローを行います。
学習履歴画面
取り組みの結果
授業内で充実した思考・表現活動ができるように
効率的に復習ができることによって、授業内で行う課題解決が充実します。既習事項の理解度を把握することで生徒へのアドバイスにも個別に対応することができます。また、時間を有効に活用することで思考する時間を確保できました。じっくりと考えさせ、表現させやすくなったことは大きなメリットです。なにより、生徒が「ドリルパークの時間をもっととってくれ」「ドリルパークが面白い」と言いながら、学習している姿に驚いています。