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ムーブノート

子どもから生まれる問いに対する考えの共有

電池のはたらき

相模原市立川尻小学校 小室南先生

小室先生から一言:
子どもたちから生まれた疑問を取り上げるので、より興味関心を持って授業に臨んでくれていました。

活用場面・活用背景
電池とモーターの関係性を考える

電池のはたらきについて、子どもが「予想」を立て、実験から「結果」を知り、「考察」を行うことで生まれる疑問を次の授業で解決していきます。ムーブノートを活用することで自分の考えを手書きで図式化し、友だちとの意見と一目で比較できるようになりました。

How to
子どもから生まれた疑問を3つの広場を通して解決し、次の問いを立てる

1つの課題に対して「予想」「結果」「考察」の広場でカードをそれぞれ共有するため、教員が事前に3つのタブとカードを準備しておきます。

実験を始める前に「電池を反対にした時のモーターの回る向き」について子どもたちは自分の予想とその理由をカードに入力し、「予想」の広場に提出します。キーワード集計を行うと、反対に回ると予想している子が多いことが分かります。

実験を行い、電池を入れ替える前と後で、モーターの回る向きが変わるかを確かめます。言葉では説明しづらい回る方向もムーブノートに直接矢印を書くことで、友だちの結果と一目で比較できます。

最後になぜこのような結果になったのか理由を考察します。子どもたちは広場にある友だちの意見も見ながら、理由を話し合います。今回は、「じゃあ、電池を増やしたときにはどうなるのかな」という子どもから生まれた発言を拾い、次の時間の課題として設定しました。

次の時間に、子どもたちから生まれた問い「電池を増やすとモーターの回る速さは変わるのか」を検証します。モーターの回る向きを検証した時と同様に、予想→結果→考察の順番で広場に自分の意見を共有します。
今回は予想する時に、電池が2個に増えるとどうなるかだけではなく、どんな電池のつなぎ方だとモーターの回る速さが1番早くなるのかも考えました。ペイント機能や色分けを使いこなしながら、モーターと電池のつなぎ方を示してくれました。

電池が増えるとモーターの回るスピードが速くなることに気づいた子どもたちは、電池の並べ方にも着目するようになりました。子どもたちは電池2個の直列つなぎが1番速くなることは理解していましたが、電池2個の並列と電池1個はどちらが速くなるのか予想が分かれており、また広場を見ながら活発な意見交流が生まれていました。

取り組みの結果
広場で意見を共有することで協働的な学びへ

電池のはたらきは言葉で考えを伝えることが難しい単元のため、ムーブノートのペイント機能や手書き入力が大変役立ちました。また、自分の考えを言葉にするのが難しい子でも、ムーブノートの広場で友だちの考えを見ることで、自分の考えに似ている意見を参考にし考えを記入したり、表現の仕方を参照したりすることも可能です。そのおかげで、全く考えを書けないという子が減り、より意見交流の幅が広がりました。



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