一人ひとりが読み方を工夫できる音読指導
小矢部市立大谷小学校 川村美波先生
川村先生から一言:
一人ひとりが考えた音読の仕方を共有することで、より音読の仕方や内容理解が深まる活動になりました。
活用場面・活用背景
物語文の音読
物語文の音読に取り組むときに、どのように工夫して読みたいか、それぞれが意識したい点をムーブノートで共有しました。一人ではアイディアがでない子も、クラスメイトから出た考えを見ることで、読み方を意識して音読に取り組めるようになると考えました。
How to
「どんな読み方をしたいか」音読の工夫点を全員で共有
1. 工夫して読みたい点をカードへ記入
児童が物語文を読むときに工夫してほしい点を考えさせるために、教員は「物語文の音読でどんな読み方をしたいか」を記入するカードを作成し児童に送ります。児童はペイント機能で手書きで工夫したいことを記入します。
2.「広場」にて工夫したい点を全員で共有
物語文の任意の段落の文章を入力した画像をパワーポイントなどで作成し、広場の背景画像に設定します。また広場のカードの並び替えを「自由に置く」に設定します。
児童はカードに記入して広場に提出したら、意識して読みたい部分の近くにカードを移動させます。カードを提出したら、同じ広場や異なる広場で他の児童が出したカードを見ながら読み方のアイディアを共有し、気に入ったポイントを教科書にメモします。
3.音読の様子を録画し提出
最後にメモしたポイントに沿って、読み方を工夫しながら音読します。なお、オクリンクで音読の様子を動画に撮影して提出させれば、教員はじっくりと確認することができます。
取り組みの結果
全員が思いや感情を乗せて音読できるように
これまでは一部の児童に口頭で言葉から感じられるイメージを発表させていましたが、全員に個人の考えを共有させることで、より深く言葉を味わいながら工夫して音読する力がつきました。同じ言葉であっても、児童によって全く異なる捉え方をしている点も面白く、その理由をクラスで話し合うことで児童たちの内容理解が深まりました。