1作品1ボードで進める主体的な製作活動
全工程の可視化と、工程ごとの詳細なフィードバック
嶋津先生から一言:
カードを使って資料をまとめておくことで、生徒が自分から調べ、それを学習に活かす姿が多く見られるようになりました。また、動画やリンクを簡単に参照できることが時短につながることも大きな利点でした。
活用場面・活用背景
作品製作の詳細伝達、振り返りに活用
製作の授業で、詳細説明、教員・生徒間のやりとり全般にオクリンクを活用しました。一単元で1つのボードを利用することで、見通しを立てながら主体的に作品製作に取り組むことができます。
How to
製作の工程をカードで確認
1つの作品製作に1つのボードを使用し授業ごとに移動させながら使用します。
※授業を跨いで使用するやりかたはこちら。
教員は製作の工程ごとに、作業手順、道具の説明、作業の詳細がわかる外部サイトへのリンクを張ったカードなどを作り連結させます。完成までの工程順に上から並べることで生徒は完成までの流れを意識し、全体の見通しを持つことができます。また、手順が不安な工程は繰り返し説明を見返すことで自信をもって作品製作を進めることができます。
製作工程順に並べたカード
作業手順などが書かれたカード
あらかじめ振り返り用のカードも一連の中に繋いでおき、各授業の終わりには途中作品を撮影した画像とともに振り返りを記入し、振り返り用カードを提出させます。「切断」などの動作を確認したい工程では、作業の様子を動画で撮影し合い貼り付けて提出します。
振り返り用カード
工程ごとに提出BOXを分け名称をつけておく。生徒は提出先を選んで振り返り用カードを送る
提出された振り返り用カードを教員が確認
教員は提出されたカードを確認し、ボードペンを用いてフィードバックを書き込みます。生徒は次の授業までに教員の指摘を確認し次工程に活かすとともに、友だちのカードを見て留意点や良いなと感じた点を作品づくりに取り入れていきます。
各振り返り用カードに教員がフィードバックを書き込む
取り組みの結果
全工程が見えることで、全体を通した振り返りが可能に
全工程を把握しながら、工程ごとの振り返りを写真や動画付きで行うことで、生徒個々人への指導も短時間で行うことができます。オクリンク上の1つのボードで一作品を完結させることで、作品完成時にも途中工程の写真や動画を見返し、全体を通して具体的に振り返ることができます。