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ムーブノート

共通解を作ろう

相模原市立横山小学校 田屋裕貴先生

田屋先生から一言:
テキスト分析を活用し、児童たちから出された言葉を元にした活発な議論を行える方法をご紹介します。

活用場面・活用背景
テーマに対するクラス全体の「共通解」を作る

道徳の授業では、テーマに対する個々の考えを共有して議論した後、最後にクラス全体の考えである「共通解」を考える活動を取り入れています。そこで、多くの意見に共通するキーワードを見つけるために、ムーブノートのテキスト集計機能を活用してみました。

How to
キーワード分析でピックアップした言葉を軸に議論を広げる

人権に関する学習のまとめの課題として、教員は「誰もが幸せになれる社会を実現するために大切なことは?」という問いと、その答えを書く枠を設けたカードを作成し、児童に送ります。

これまでの授業の内容を踏まえ、自分の考えを記入するカード



児童は自分の考えを書いたら、カードを広場に提出します。
教員は「テキスト分析」を開き、多くの児童たちが共通して書いたキーワードを拾い、その言葉を書いた児童を指名して口頭で発表させます。
その後、「今の意見と同じ点や異なる点がある人はいますか?」と問いかけながら、クラス全体で議論を広げていきます。

多く出されたキーワードが書かれたカード



クラス全員の認識がそろったら、児童は取り上げられたキーワードを使いながらグループごとに課題に対する考えを一文にまとめ、発表します。
教員は発表された考えを黒板で集約し、出来上がった一文を「共通解」として共有します。

取り組みの結果
児童たちの言葉を拾いながら、対話の活性化を促すことができた

ただ多く出されたキーワードを確認するのではなく、テキスト分析を活用することで、ピックアップした言葉を出発点とした活発な対話を促すことができました。同じキーワードを書いていても意見の中身は違いもあるため、児童たちは対話を通して課題を多面的に考えた上で、クラス全体としての共通解を導き出すことができました。


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