児童完結の作問と解き合いで
個別最適な学びに
算数の拡大図と縮図
田屋先生から一言:
児童それぞれが解けそうな問題を解ける数だけ取り組める、個別最適な環境作りに努めました。子どもたちが自ら問題を作ることで理解の深まりをねらえ、デジタルで作問することで児童の自由な発想・アイディアを引き出すことができました。解答する側も親しみを感じながら解ける、楽しい学び合いが進みました。
活用場面・活用背景
作問で理解確認と知識応用
拡大図と縮図の単元のまとめとして、作問、解き合いを行いました。紙のノートだとやる気が出ない児童でも、友だちと共有できるムーブノートだとやりがいを持って作問したり解いたりするので、多くの問題や考え方に当たることができ、理解定着も進みます。
How to
最初はお手本を参考に問題と答えを児童が用意
「完成された地図」、「問題記入欄」、「氏名記入欄」、要件として「縮尺1:1000」を入れた問題カードを各自へ送り、先生が実際に作問するプロセスを大型モニターに映しながらデモンストレーションします。
児童に送る問題カード
先生が作問した問題カード
各自でカード上に問題を作ります。自分で地図に建物を加え応用するなど自由な発想で取り組みます。5〜10分で作問しますが、難しいと感じる児童にはお手本を渡して数字を変えるだけでもよしとしています。
児童が作問した問題カード
自分で作問した問題カードを広場に提出し、そのカードのコメント部分に答えを入れていきます。 広場に戻り、ほかの友だちがつくった問題をノートに解き、ある程度時間が経ったら先生から全体に声かけし解答確認タイムに入ります。解いた問題のカードのコメントを開き、丸つけを進めます。答えも子どもたちが用意しているので一気に答え合わせができます。次の時間では、「0から自作問題」として地図がないバージョンのカードを送ります。
地図がないバージョンの問題カード
著作権に注意するように伝えたうえで、児童みずからWebサイトで素材を集めたり、面積や速さをアレンジしたりしながら設定し作問します。前の時間と同様に、コメントに答えを入れ子どもたち同士で解き合います。
児童が作問した問題カード
取り組みの結果
問題づくり〜答え合わせまで児童間で完結
友だちが作った問題のため取りかかりやすく、子どもたち同士のやりとりで授業が完結します。それぞれのペースで仲間のアイディアから楽しく学び合いが生まれます。この単元だけでなくいろいろな教科・単元で活用できると思います。