これまでの授業の振り返り
福岡市立田隈中学校 辻さやか先生
辻先生から一言:
スタンプ集計を活用することで、生徒たちの考え方を簡単に可視化できます。
活用場面・活用背景
前期の授業の振り返り
前期最後の授業で、「先生が授業を通して伝えたいことは何か」という問いを切り口に、もの作りの未来に対する意見交流をおこないました。「先生が授業で伝えたかったことに合っているもの」を示す方法として、SDGsの目標にスタンプを置かせる方法をとりました。
How to
SDGsの目標にスタンプを置いて、可視化する
教員は生徒に、SDGsの17項目が載った画像をスタンプ集計ができる画像として貼り付けたカードを作成して送ります。
SDGsの17個の目標を載せたカード
カードを送ったら、「先生がこの授業で伝えたかったものに合っていると思う項目にスタンプを押しましょう。1番合っているものに黄色、2番目は赤、3番目はオレンジのスタンプにしてみましょう」と生徒に問いかける形で授業を始めます。生徒はスタンプを置けたら、カードを広場に提出します。
実際の広場の様子
教員はスタンプ集計をおこない、生徒たちがその項目を選んだ理由を聞きながら、「限りある資源を使ってものを作ること」という前期の授業で扱った内容を振り返ります。
スタンプ集計で生徒の考えが可視化される
最後にまとめとして、「持続可能な世界を作るために気を付けるべきこと」を生徒に記入させ、広場で意見交流をおこないます。
取り組みの結果
項目を選んだ理由を詳しく聞くことで、振り返りが深まる
スタンプ集計をおこなってから、それぞれの項目を選んだ理由を指名しながら詳しく聞いていくことで、段々と振り返りが深まった気がします。
また、結果のばらつきから、同じ授業内容でもクラスや個人ごとに捉え方が異なることを可視化でき、教員の一言一言が生徒の学びや考え方に影響していることを改めて実感しました。