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オクリンク

子ども主体で資料から学ぶ

アメリカの工業の変化

枚方市立第四中学校 佐納達平先生

佐納先生から一言:
教員が一方的に教えるのではなく、生徒主体で学ぶことや、班で協働的に課題解決に向けて取り組むことを目指して授業づくりを行いました

活用場面・活用背景
担当わけをすることで、学びの姿勢がより積極的に

単元のはじめに、生徒たち自身で資料から情報を読み取り学ぶ活動を行いました。全員が一斉に同じ事柄を調べるのではなく、班内で担当わけを行うことで、自身のパートへの責任感が向上しました。
オクリンクで手元の資料を直感的に活用しながら、情報の収集と言語化を行うので、情報活用能力の育成にもつながります。

How to
カードを班内で送り合い、個別学習から協働学習への移行をスムーズに

授業準備として、授業の流れを記載したカードと、参考資料の画像を貼り付けたカードを作成し、生徒たちに配信しておきます。

先生の指示(授業の流れ解説)カード

先生が準備段階で配信した授業指示カードと画像資料カード

【1】まず班で集まり「Before」担当、「変化理由」担当、「After」担当にわかれ、カード作成を行います。発展した工業や背景など、先生からの指示カードに記載されたポイントに沿って、各自で画像資料カードと向き合い情報の収集、整理、まとめを行います。

「before」パートを担当した生徒が作成したカード

【2】各自で作成したカードを、「おくるボタン」の「みんな」から、班のメンバーを指定して送り、班内でカードを共有します。そして資料から読み取り、まとめたことを伝えあいます。

【3】各自で調べたことを踏まえて、班全員でアメリカ工業の変化について考え、「まとめ」カードを作成します。

生徒らが作成した「まとめ」カード

【4】班の代表者が「表紙」「Before」「変化理由」「After」「まとめ」の5枚のカードをつなげて「提出BOX」へ送ります。
先生は、「提出BOX」の画面右上「すべての提出物を子どもに公開」をONにし、ほかの班のカードを見られるようにします。
よくまとまっている班を先生が指名し、全体発表を行います。

各班のカードをクラス全員に一斉共有

【5】最後に、班での活動やほかの班のカードを参考にしながら、各自でアメリカの工業の変遷をノートにまとめる活動を行いました。

取り組みの結果
同じ資料に対しても見方、考え方が人それぞれ違うことを生徒自身が実感

自分が担当したパートについて、ほかの班の担当者はどんなカードを作成したのか、「提出BOX」を熱心に見ている生徒が多かったです。人それぞれ受けとめ方やアウトプットに違いがあることを実感できると同時に、多角的な視点の獲得にもつながると思います。

また、「オクリンク」は大量の画像資料を一斉配信できるので、資料を扱う機会も量も多い社会科にとってはとても便利なツールです。



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